【ハイレベルな英単語の覚え方】

from 師範代Shinya

(→前回のつづき)(→この記事のシリーズを1話目から読む

前回の記事では、英単語を文脈で覚えるメリットとして、「飽きずに反復練習を続けられる」をお伝えしました。

英単語を1つ1つ日本語訳で暗記するのに比べて、文脈で覚える方はストーリー性があって飽きづらいと感じる人が多いです。

とはいえ、目指すボキャブラリーレベルが上がるにつれて、だんだん文脈の中で覚えるチャンスが減ってきます。

具体的なレベルで言うと、英検1級レベルの英単語を身に付けようとすると、文脈の中で覚えるテキストが途端に減ります。

というのも、英検1級の英単語は日常生活では絶対使わないようなマニアックなものが多く、大卒のネイティブでさえも、

「知っているけど、一度も自分が口にしたことがない」

というような英単語まで入ってきます。

そんな超ハイレベルな英単語を、自然な形で文章に入れて、ストーリーとしてまとめ上げたテキストを作るのは、超大変です!

僕の知る限りでは、英検1級レベルの英単語を自然な文脈の中で覚えられて、なおかつ「英単語帳」としての作りになっているテキストは、速読速聴英単語Advanced1000(現1100)だけです。

自然と言っても、専門的な英単語である以上、文脈も専門的になります。

Advanced1000に収録されている英文は、The Economist, Business Week, The Washington Post, National Geographic といった、教養あるネイティブが読むような高級誌からの引用です。

僕も自分が英検1級を目指そうと決めた時に、Advanced1000を音読で仕上げました。その時に一番苦労したのは「下地知識」でした。

高卒(商業科)で30才を過ぎた日本人の僕が、大卒ネイティブの中でもさらに教養のある人向けに書かれた英文を読むというのは、かなり無謀な挑戦でした。

もはや英語力の問題ではなく、日本語訳を読んでもピンと来ないレベルでした。

英語の方が読める

これは音読をやり始めてから気付いたのですが、日本語だったら絶対に読まないような難しい内容の記事も、なぜか英語だと読む気になれました。

不思議なことに、文章の難易度が上がると、なぜか英語で読んだ方が頭に入ってくるのです。

おそらく、理由は2つあると思います。

①英語の方が文法的にストレートな言い回しが多いので、難しい内容ほど逆に分かりやすくなる。(日本語だと、すごく遠回しになる)

②脳が英語学習モードに入ると、文章の内容に関係なく、「英文を理解しよう!」とするスイッチが入る。(日本語だと、脳が内容にフォーカスするので、どうしても拒絶反応が出てしまう)

僕は約1年半かけて、Advanced1000の記事をすべて30回以上音読しました。

一番効果があったのは、「日本語だったら絶対読まないような文章でも、英語なら楽しんで読める」という体験ができたことでした。

おかげで、英検の長文読解問題も楽しみながら解けました。

よく「日本語でも読めないような文章を、英語で読むなんてムリ!」という声を聞きますが、実は逆です。

「日本語で読めない文章こそ、英語で読むと理解できる!楽しめる!」

ということが起こます。

ただし、これは上級者限定の理論です。

初心者のうちは、最初から興味のある内容の英文で音読した方が良いです。

ということで、英検1級レベルを目指すなら、Advanced1100は、必ずやっておいて損のないテキストです。

上級レベルになったら、機械的な英単語学習も効果アリ

僕は自分が英検1級を目指した時に、初めて「機械的な単語学習」に手を出しました。

理由は2つあります。

①Advanced1000と同じような文脈型テキストが他になかった。

②Advaneced1000でカバーし切れない英単語を拾うには、普通の英単語帳の方が効率が良かった。

からです。

僕はアルクのキクタンシリーズの英検1級を買って、初めて「単語のみ」で音読しました。

といっても、一周目は英単語の使い方を覚えるために、例文全体を音読しました。

Advanced1000に比べれば、英単語帳の例文は短くて読みやすいです。

例文の読み解きに時間がかかっていては、せっかくの効率が活かせません。

その点、アルクのキクタンシリーズの例文は、難易度が高くても文章そのものの長さは短めでシンプルです。

上級レベルになったら、こういった英単語帳を使った機械的な学習も効果を発揮できます。

十分な文法力と読解力を兼ね備えた状態であれば、「土が十分に耕された状態」になっています。

後は、英単語のタネをポツポツと撒くだけでも、しっかり育って太い根を下ろしてくれます。

まとめ

以上、複数回にわたって英単語の伸ばし方を解説してきました。

もう一度まとめると、

①初心者~中級者ぐらいまでは、文脈で英単語を増やす方法がオススメ。(まとまった文章の音読)

②上級者レベルになったら、文脈型以外にも、従来型の1単語ごとの日本語訳もオススメ。

という感じです。

もちろん、英検やTOEICなどの資格試験に合格することだけを目標にするのであれば、最初から機械的な丸暗記パターンでも効果が出ます。

ただ、そこで手に入れた英単語は、実際の英会話の中で使うのはけっこう難しいです。

何を優先させるか?にもよるので、良い悪いはありません。

あなた自身の目標に合わせて選んでみてください。

(完)(→この記事のシリーズを1話目から読む

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