From  師範代Shinya(新村真也)
 
TOEICの点数をアップするには、「英語力」と「受験力」の両方が必要です。
 
僕自身が「受験力」を磨かずに行けたのは、TOEIC870点まででした。
 
その頃に転職して英会話スクールの講師になったので、できるだけ早く900点のカベを越えようと、「受験力」を磨き始めました。
 
もちろん、「英語力」も今まで通り磨き続けました。
 
今は、「受験力」+「英語力」のダブルのおかげで、950点~970点前後をキープしています。
 
でも、たまにふと思うことがあります。
 
もしあのとき、「受験力」を磨かずに「英語力」だけで勝負し続けていたら・・・どうなっていたんだろう?
 
「英語力」だけで、どこまで行けるものなんだろう?
 
自分が受験力を身につけてしまった今、その答えは永遠に出ません。
 
でも、自分以外の人を使って実験することはできます。そこで僕は、「英語力が十分に高いことが分かっている人たち=ネイティブの友人」に協力してもらって、この疑問に対するプチ実験を行いました。
 
 
 

3つのタイプのネイティブ

僕が実験対象に選んだネイティブの友達は、この3人でした。
 
① 大学の英文科卒のアメリカ人
 
② エンジニア歴10年のイギリス人
 
③ 英語が苦手なオーストラリア人
 
同じ「ネイティブ」というくくりではありますが、それぞれまったく違うキャリア&バックグラウンドを持っています。
 

① 大学の英文科卒のアメリカ人

彼は文系で、アメリカ人の中でも国語力(英語力)が高いタイプです。ボキャブラリーが豊富で、英語の文法知識にも詳しく、僕が英語に関する質問をすると、必ずと言っていいほど的確な答えが返ってきます。
 
TOEICテストで測れる英語力(土台の高さ)がMAX990点とすると、彼の英語力の土台の高さは、おそらく4,000~5,000点以上だと思います。
 
ただ、TOEICの経験はないので、「受験力」は限りなくゼロです。
 
 
 

② エンジニア歴10年のイギリス人

彼は理数系で、エンジニア系の専門用語に詳しく、ものごとを論理的に考えるのが好きなタイプです。
 
英語力の土台の高さは、おそらく①の文系アメリカ人ほどではないと思いますが、彼はパズルやクイズなどが好きなので、TOEICの問題の意図もすばやく見抜いてコツをつかむのが早いような気がします。
 
ちなみに彼も、TOEICの受験経験はゼロです。
 
 
 

③ 英語が苦手なオーストラリア人

本国では建築系の仕事をしていたという彼は、自分でも「小さい頃から言葉足らずで、よく地元の友達にからかわれていた。」と言っていました。
 
僕が細かい文法の質問をしても、「この文は正しいけど、どうしてこういう言い方になるのかは分からない。」とか、「まあ、どっちの言い方でもいいんじゃない?どっちも間違いではないよ。」といった、適当な答えしか返ってきません。
 
彼は確かにネイティブですが、土台の英語力の高さはまったくの未知数です。
 
ひとくちに「ネイティブ」と言っても、この3人はまったく違うタイプです。英語力もバラバラです。
 
この3人に、僕は同じTOEICの問題を受けてもらいました。
 
 
 

テストの内容

僕が用意したのは、TOEIC公式問題集からの抜粋バージョンでした。
 
もし200問全問解いてもらおうと思ったら、2時間かかります。
 
僕の実験に2時間も付き合わせるのはさすがに気が引けるので、僕が問題集の中から選りすぐったものを15分で解いてもらいました。
 
僕が選んだ基準は、200問ある問題の中でも特に、「これは受験力が必要だろう!」と感じたものです。
 
TOEICの「ゲーム性」が強く出た「ひっかけ問題」でした。
 
その結果は・・・
 
 
 

まさかの結果に!

結果は、僕の予想を裏切るものになりました。
全員、同じ問題で間違えたのです!
 
そして、全員、正解率は同じでした。つまり、この3人の間に点数の差はありませんでした。
 
もちろん、ちゃんと2時間測って200問全部解いてもらえば、多少の差は出たかもしれません。
 
でも、とりあえず僕が用意した問題の正解率は同じでした。
 
 
 

彼らのリアクション

答え合わせでミスに気づいたとき、①の文系アメリカ人と②の理系イギリス人は、大きなうなり声を上げて、頭を抱えてとても悔しがっていました。
 
③のオーストラリア人の彼は、別にダメージを受けている様子はなく、ニコニコ笑っているだけでした。
 
③の彼は、僕にとっては意外なダークホースでした。てっきり、もっとたくさん間違えると思っていましたが、みんなが間違えた問題以外は、彼も全問正解でした。
 
僕にとっては、他の問題もかなり難しく感じたからこそ、実験テストの中に入れたのですが、これをあっさり正解するとは!やっぱり、さすがネイティブだなと思いました。
 
 
と同時に、TOEICがそれほどマニアックな文法や英単語を使ってこないことも分かりました。
 
 
 

大卒のネイティブのTOEIC平均値は?

今回は、僕の個人的なミニ実験でしたが、実はもっとしっかり実験したデータがあるみたいです。
 
ある研究期間が行った実験によると、大卒のアメリカ人に受けさせたTOEICテストの平均値は、950点だそうです。
 
つまり、「受験力」を磨いてテスト慣れしていないと、大卒ネイティブでもTOEIC満点は取れないということです。
 
 
 

1発でTOEIC満点を取ったネイティブ

僕は、もうひとり、TOEIC本番で最初の1発で990点満点を取ったアメリカ人と話したことがあります。
 
彼にどうやって満点を取ったか聞いたら、「本番テストを受ける前に、めちゃくちゃ勉強した!」と言っていました。とにかく、何冊も問題集を買って、本番前に解きまくって「受験力」を磨いたそうです。
 
TOEICの受験料を無駄にしないためにも、絶対に一発で満点を取る!と心に決めていたそうです。
 
「あんなに勉強したのは、大学卒業して以来初めてだった。」
 
と彼は言っていました。そこまで努力したからこそ、1発で満点が取れたんですね。
 
 
 

TOEICテストの限界

今回の実験結果から気づいたこと。それは、TOEICテストの「英語力のものさし」としての精密さは、「900点くらいまでが限界」だということです。
 
それ以上になると、たとえば950点の人と990点の人の差は、英語力というより「受験力」の部分が大きくなります。
 
ネイティブの人たちが間違えた問題を僕が正解できたからといって、僕の方が英語力が高いことの証明にはなりません。
 
大卒のアメリカ人のTOEICの平均得点が950点で、僕の自己ベストが975点だからといって、僕が大卒のアメリカ人より英語力が高い、なんてことはありえません。
 
僕の最初に実験した3人のネイティブの正解率は同じでしたが、彼らの英語力が同じだとは思えません。
 
TOEIC900点を越えたら、そこから先はもう、マニアックな「受験力」を競う世界です。
 
もちろん、それはそれで、「ゲームを楽しむ」という視点では価値あることかもしれません。
 
でも、もしあなたが「英語力の証明」としてTOEICを活用するつもりなら、900点がひとつのゴールと言っていいような気がします。
 
 

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