from 師範代Shinya
(→前回のつづき)
前回までの記事で、ネイティブの英語が聞き取りづらい理由として、
①発音がいいかげん
②使うフレーズが独特
③言葉を省略する
の3つを詳しくお伝えしました。
この3つは、ネイティブ英語を聞き取れるようになる上ではいつかは攻略しなければならないカベです。
でも、いきなり一足飛びにこのレベルまで行こうとするのは、あまり得策ではありません。
基礎がグラついている状態で、いきなりネイティブ英語を聞き取れるようになろう!理解できるようになろう!と思っても、ムズカしいからです。
武道と同じ上達の流れ
僕は、英語学習は武道と似ていると感じます。
僕が習っていた空手と、共通点が多いからです。
武道は、「個人の体格や運動神経に関係なく、誰もがこの手法で練習すると、一定のレベルに達することができる」ということをコンセプトに作られているジャンルです。
流派の違いはあっても、基本的にはどの流派も、初心者が上級者になるまでの技術体系がしっかり完成されています。
ステップ①知識を入れる
(身体の使い方の理論、人体の急所の位置などを学ぶ)
↓↓↓
ステップ②知識を技術に変える
(正しいフォームの技が無意識レベルで出せるように反復練習する)
↓↓↓
ステップ③身につけた技術を対人で試す
(組み手や試合を通して、リアルな間合いや、動く相手に技を当てる感覚に慣れる)
という流れを繰り返すことで、熟練していきます。
これは、英語学習にも同じことが当てはまるのです。
ステップ①知識を入れる
(文法ルールや英単語の意味を学ぶ)
↓↓↓
ステップ②知識を技術に変える
(適切な英単語を正しい文法で並べながら、口から自然に出てくるようになるまで、反復練習する)
↓↓↓
ステップ③身につけた技術を対人で試す
(英会話で、外国人の先生と自由に技を出し合って会話する)
この3つのステップをグルグル繰り返すことで、どんどん上達していきます。
そしてもう1つ、武道の世界にあるルールがあります。
それが、「守・破・離」の法則です。
守 → 破 → 離 の順番で上達する
武道の世界では、「守 → 破 → 離」の順番で進むのが上達の近道と言われています。
① 守 = 教わったことを忠実に守るステージ。基礎を固めることに集中する。
② 破 = 教わったことを応用して、自分なりにアレンジするステージ。
③ 離 = 教わったことから完全に離れて、独自のスタイルを作り始める。
この3ステップを通るのがベストと言われているのです。
空手の世界でも、みんな最初は「守」ステージから始まり、黒帯を取った後に「破」のステージが始まります。
「破」のステージに入ったら、基本の型を応用して、自分に合った独自の技を磨き、さらに強くなっていきます。
その流派の中で「異端児」と呼ばれるまでになったタイミングで、教えから完全に「離」れます。
それまで教わった基礎に、自分の経験を加えた独自の新しい流派を作り、教える側になります。
もちろん、全員が「離」まで行かなければならないわけではありません。
でも、ある程度長年続けている人は、多かれ少なかれこの3つの道を通っていくと言われています。
大事なのは、順番を守ること
守・破・離で大事なことは、順番を守ることです。
たとえば、「守」のステージにいる人が、まだ基礎が固まらないうちに「破」のステージの人の技を見て、憧れることがあります。
「カッコいい~!あの技自分もやりたい!練習しよう!」
と思って、表面的にマネをしたとしても、たいてい同じ結果は得られません。
技の威力は半減して、相手に全然効かない、あるいは技のスキが多すぎて、自分がカウンターを食らってやられてしまうこともあります。
「破」のステージにいる人は、基礎を固めた上で、自分のスタイルに合わせて崩しているので、威力は半減しないどころか、増しています。
でもそれはあくまで、基礎を身につけているからこそ、できることなのです。
これと同じことが、英語学習にも当てはまります。
ネイティブ英語を聞き取れるようになるためには、この「守・破・離の順番」を意識することが大事なのです。
・・・つづく。
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From 師範代Shinya(新村真也)
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