from 師範代Shinya
(→前回の続き)
「ちょっとこれ見たいんだけど。」
3才の娘の口から出たセリフに、僕は度肝を抜かれました。
「ちょっと~したい」という表現は、かなりカジュアルで自然に聞こえます。
娘が言葉を話し始めたのが2才の頃なので、わずか1年ちょっとでここまでの表現を習得するとは、驚きです!
英語で「ちょっと~したい」というのは、
・I kind of want to do ~
・I fee like ~ing
といった表現が一番近いと思います。
「見たい」という日本語表現は、英語では単に「see」や「look」だけで表せない感覚です。
今回の状況では、「ベビーカーに乗った娘が、遠くの店の前に置いてある大きなゾウのぬいぐるみを指さしながら言った」という文脈があります。
ということは、ここでの「見る」は、「近くで見たい」とか「細かい部分をチェックしたい」というニュアンスがあるわけです。
それを英語にする必要があります。
・近くで見る = take a close look at ~
・チェックする = check ~ out.
この2つの表現と、上記の「ちょっと~したい」の表現を合わせると、
・I kind of want to take a close look at it.
・I fee like checking it out.
になります。
こうして書くと、かなり自然でこなれた表現になるのが分かります。
こんな言い回しを、たった3才の娘が言えるわけです。
ネイティブの子どもはどうか?
僕が娘の日本語を英語に脳内変換してみて最初に思ったのは、
「ネイティブの3歳児も、同じような表現を英語で言えるんだろうか?」
ということです。
・I kind of want to take a close look at it.
・I fee like checking it out.
という表現は、けっこう長めだし、文法的にもハイレベルだと思うのですが、もしネイティブの3歳児が文法を意識せずに正しい語順で言えるとしたら、驚きです。
僕はネイティブの子どもが英語を話すシーンを見たことがあるのは、ドラマなどの中だけなので、リアルな部分は分かりません。
ドラマだと台本があるし、視聴者の笑いを取るためにわざと大人っぽい表現を言わせたりすることがあるので、現実とは違うと思うのです。
もし今後、リアルな生活の中でネイティブの3歳児が英語を話すシーンを見かけたら、注目して聞いてみたいと思います。
教えていないのに言えるようになる理由
それにしても不思議なのが、今回の件では娘が「教えていない表現を言えるようになった」ことです。
こんなに高度な言い回しができるとは思っていなかったので、僕は娘にレクチャーしたことはありません。
また、僕の口ぐせというわけでもありません。
妻の口ぐせとも違います。
ということは、娘は保育園の先生か、友達から聞いて吸収したことになります。
娘は早生まれなので、保育園のクラスメイトは娘より月齢が上の子達が多いです。
3才の子どもにとっては、数ヶ月の誕生日の差が、言語能力や身体能力に大きく影響します。
そのため、娘にとっては保育園のクラスメイトはみんな、先輩みたいなものです。
おそらく娘は、保育園で先生やクラスメイト達から、色々と新しい日本語表現を吸収しているのでしょう。
とはいえ、保育園の先生が、言葉を手取り足取り教える余裕があるとは思えません。
3歳児が言葉を教え合う姿も想像できません。
僕は今回も娘に「どこでそれ覚えたの?誰かに教わったの?」と何度か聞いてみましたが、本人も覚えていないようでした。
あくまで娘にとっては、「先生やクラスメイトが言っているのを聞いて覚えて、リピートして使っている」というのが、一番近い感覚かもしれません。
最大の疑問
僕の最大の疑問は、
「文法を意識してるのか?同じような表現で、違う言い回しを再現できるのか?」
ということですが、それを娘に確認する手段が思いつきません。
「ちょっとこれ見たいんだけど」
を変形させて、
「ちょっとこれ食べたいんだけど」
みたいに動詞だけ入れ替えて正しく言えるのか?を試したかったのですが、残念ながらうまく誘導できませんでした。
無理矢理何かを言わせようとすると、娘はクルッとそっぽを向いて黙ってしまうからです。
「毎日英語を聞いているだけで、いつの間にか口から英語が出てくるようになって、ペラペラになる!」
みたいな怪しいキャッチコピーは、少なくとも子どもに対しては当てはまる部分がある気がします。
では、英語はどうか?娘にとってはすでに母国語は日本語なので、第二言語として英語を同じように覚えられるのか?
これも最近、実験を進めているので、次回の記事で詳しくお伝えします。
・・・つづく。
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