【アップデートで進化した翻訳マシン「ポケトークS]2024年レビュー⑤】

 from 師範代Shinya

(→前回の続き)

※僕が5年前に買った「ポケトークS」にアップデートをかけて、中身が生まれ変わったレビューの続きです。

今回のアップデートで新しく加わった機能に「発音チェックモード」があります。

これは、1度ポケトークに翻訳させた英文を使って発音練習ができる機能です。

翻訳結果の英文が表示されたら、「発音練習」というボタンを押すことで、あなたの発音を聞き取ってジャッジしてくれます。

発音チェック機能は、スマホアプリなどでもありますが、もしこのポケトーク1台でそこまでカバーできるなら、かなり良いと思います。

さっそく、試しに日本人が苦手な work という発音を使ってやってみました。

work (働く)は、日本人がカタカナ発音すると「ワーク」か「ウォーク」になり、ネイティブの耳には walk (歩く)に聞こえることが多いそうです。

そこで僕は、この work を素材に発音練習をやってみることにしたのです。

まずは、日本語から英語に翻訳させてみました。

「エアコンが動きません。」

↓↓↓

The air conditioner doesn’t work.

(※ここでの work は「働く」ではなく、「ちゃんと作動する」という意味になります。)

この例文を使って発音練習します。

発音聞き取り機能の実力

まずは、本気の発音で、ちゃんと r の音も入れながらやってみました。
すると、OKを表すチェックマークが出ました。

ちなみに英語圏では、チェックマークが正解という意味です。

日本の学校のテスト採点(先生の赤ペン手書き)では、正解は○で、不正解にはチェックに似た印を付けますよね。

このあたりも英語と日本語で真逆なのが不思議です。

次に、わざと work の部分を、カタカナ語っぽく「ワーク」と発音しながら、文全体を発音してみました。

すると・・・

ポケトーク:「チェック(正解)!」

あれ??

おかしいな・・・

もう一度、ちょっと大げさに口を大きく開けながら、

僕:「ワーク!」

ポケトーク:「チェック(正解)!」

え???そんなバカな!!これで良いなんてこと、ないよね?

じゃあ、あえてもう少し大げさに。

僕:「ワーーーク!」(口を大きく開けながら)

ポケトーク:「チェック(正解)!」

えーーーーーーーーー!!

困ったなぁ・・・

思ったより寛容なポケトークの対応に、「逆に練習にならないのでは?」という疑念がわき起こります。

もう1つのカタカナ発音でチェック

そこで僕は、work を表すもう1つのカタカナ発音を使って発音チェックさせてみることにしました。

それは、「ウォーク」です。

僕:「ウォーク!」

ポケトーク:「チェック(正解)!」

え???マジ???いいの?

念のため、もう一度。あえて大げさに。

僕:「ウォーーク!!」(思い切り口をとがらせて)

ポケトーク:「チェック(正解)!」

えーーーーー!!いや、これはさすがにダメでしょ?
今、かなり伸ばしたよ?
それでも正解なの??

じゃあ、他の r のつく英単語が入っている文章はどうだ?

そして僕は、また他の英文を探しながら、わざとカタカナ発音を繰り返していきました。

ところが、ことごとく正解が出るのです。

いったい、不正解にするためにはどんな発音をすればいいのか?

僕はこんなことを繰り返しているうちに、何だか本末転倒なことをやっている気になってきました。

「ポケトークに不正解を出させるために、わざとカタカナ発音を繰り返す」

という、発音練習とは真逆のことをしている自分に気付いたのです。

これではいけません!

ポケトークとの「NG発音バトル」に入っていた僕は、ふと我に返って、落ち着きを取り戻しました。

文脈で判断?!

ここまではYouTube動画でも撮影していたのですが、後からふと気付いたことがありました。

それは、「もしやAIは、文脈で判断しているのか?」ということです。
実際の英会話でも、文脈があれば、多少発音が悪くても理解してもらえます。

逆に、英単語を単体で発音した場合は、聞き取ってもらえないことが多いです。

よく海外旅行先のレストランかカフェなどで、注文したモノと違う飲み物や料理が出てくるのは、「英単語だけでのやりとり」が多いのも理由の1つです。

文脈がないと、間違って捉えられてしまうからです。

先ほどの例文、

The air conditioner doesn’t work.

の場合は、どんなに work をカタカナ発音したとしても、「エアコンが歩かない」と捉える人はないでしょう。

The air conditioner doesn’t

まで言えれば、その後ろはまったく聞き取れなかったとしても、何を言いたいかは文脈から推測できます。

もしかしてポケトークのAIは、そこまで計算して判断しているのかもしれません。

そこで僕は、試しに work を単体で発音チェックしてみることにしました。

すると・・・

やはり予想は的中しました!

英単語単体ではシビアなジャッジ

英単語単体で発音した場合、とたんに判定基準がシビアになったのです!

r の音を入れないで work を発音すると、

woke (起きた)

walk (歩く)

wok (中華なべ)

など、まったく違う英単語が連発で表記されました。

さっきまでとは、えらい違いです。

どうやら、この発音練習機能は、「英単語単体で発音する時」のみ、厳しい判定基準になるようです。

正直、英語学習者としては個々の英単語の発音よりも、「例文全体の読み上げの中での発音ジャッジ」をしてもらえた方が、嬉しいです。

実際にポケトークのホームページ内での発音練習モード紹介では、英単語単体ではなく、例文全体の中での発音ミスを指摘する例が載っています。

でも実際には、文脈で判断されてしまい、OKが出やすいことが分かりました。

現時点では、この発音練習機能はちょっと使いづらいかな、という印象です。

もちろん、今後もAIは進化していくことは間違いないので、発音練習モードも充実していくことでしょう。

 

・・・つづく

 

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