From 師範代Shinya(新村真也)
※今日の記事は、僕のカナダ留学体験談ですが、「英語学習」は関係ないので、息抜き記事としてお読みください。
僕がカナダのバンクーバーに留学して、2ヶ月目に入った頃、あることに気が付きました。
それは、日本人女性の「モテっぷり」です。
僕のクラスメイトの中には、ブラジル人やメキシコなどの南米系が多かったのですが、男子はみんな僕に、
「日本人女性を紹介してよ~!」
と言ってきました。僕が、
「なんで?」
と聞くと、みんな口をそろえて、
「日本人女性は、俺たちのあこがれの存在なんだよ!」
と言っていました。
そして、僕の前で有名なカラオケソングを合唱し始めました。
その歌の歌詞は、スペイン語かポルトガル語だったのですが、英語に訳してもらったら、
「日本人の彼女が欲しい!日本人の嫁が欲しい!」
みたいな内容を、ノリノリのメロディーで連発する歌でした(笑)
かなり有名な曲らしく、それを聞きつけた他のメンバーも集まってきて、みんなで肩を組んで歌い出しました。
彼らいわく、「俺らの国で、この歌を知らない男はいない」そうです。
僕はそれまで、
「世界の人たちから見れば、日本人は『アジア系』というざっくりしたくくりに入れられて、中国系や韓国系の人たちとの違いなんて分からないのでは?」
と思っていました。
現に、海外に住んだ経験のある日本人からは、「現地ではよく中国人と間違われたよ」という話を聞いていました。
でも、僕がその話を聞いたのは、ほとんどが「日本人男性」でした。
カナダにはアジア人がいっぱい!
カナダのバンクーバーには、中国系や韓国系など、アジア系の人たちが多いです。
みんな髪の色や肌の色&顔立ちが似ている上に、公共の場では英語しか話しません。
「こりゃ、もしここで日本人を見かけても、見分けが付かないな・・・」
と思っていました。
でも・・・
日本人女性のオーラ
ある日、僕がバスに乗っていると、20代前半くらいのアジア系の女性ふたり組が前の方に乗っているのが見えました。
きっと、韓国の留学生だろうと思っていました。なぜなら、当時の韓国は空前の留学ブームで、バンクーバーの街も、韓国人留学生であふれかえっていたからです。
10代後半~20代前半で日本人ぽく見える場合は、たいていが韓国の留学生でした。
僕はその女性ふたり組と少し離れた場所に座りました。
エンジンの音で、ふたりの話し声はよく聞こえません。小さな声で話しているので、英語かどうかも判別がつきません。
でも、これまで学校やバスなどで見かけたアジア系女性たちとは何かが「違う」ことに気づきました。
違いは「外見」です。外見と言っても、「肌の色や顔の作り」の話ではありません。
僕が明らかに「違う」と感じたのは、その2人の「ファッション&メイク&ヘアスタイル」です。
違いはどこに?
僕は男なので細かいところは分かりませんが、その2人の女性のメイクやヘアスタイルが、とても「手の込んだもの」に見えました。
ファッションも、オシャレで品があると感じました。色のチョイスも、明るくて爽やかです。
その女性2人の周りだけ、景色がパーッ!と明るくなっている感じがしたのです。
「もしや!あの2人は日本人だったりして?」
僕はちょっと気になったのですが、話しかけることはしませんでした。
なぜなら、僕はカナダを出発するときに、「鉄のルール」を自分の中で決めて来たからです。
それは、
「カナダの地に足をつけている間は、日本語を使わない」
というものでした。もし、現地で日本人に話しかければ、きっと日本語で話すことになってしまうでしょう。
なので、留学中の3ヶ月間は、日本人を避けることにしたのです。(実際、3ヶ月間のカナダ滞在中に僕が友達になった日本人は、英語力の超高い2人だけでした。)
その「鉄のルール」があったので、僕はそのバスの中で2人の女性の会話に聞き耳を立てて、日本語かどうかチェックしたりもしませんでした。
怪しいオジサンが証明!!
そのとき突然、その女性2人の向かいに座っていた怪しい外見の白人系のオジサンが、大きな声で2人に話しかけました。
「Are you Japanese?(君ら日本人かい?)」
めっちゃ大きい声です。バスの車内全体に響きわたります。
オジサンは、満面の笑顔です。
酔っぱらっているのか、それとも素でこういうキャラなのか分かりませんが、うす汚れた作業着っぽい服を着て、キャップを深くかぶっています。
長く伸びたヒゲが、かなり怪しいです。60代くらいでしょうか。
(あぁ、なんか日本でも、たまにこういうオジサン電車の中で見かけるなぁ・・・)
そんな風に思いながら見ていたら、もう一度そのオジサンが大きな声で言いました。
「Are you Japanese?(君ら日本人かい?)」
女性2人はびっくりして、お互い顔を見合わせた後、首をタテに振ってうなずきました。
オジサンはすかさず、
「やっぱりな!俺は日本人だと思ったんだ!(←英語で)」
と得意げに叫びました。
僕は内心、思いました。
(おぉ!!やはり日本人だったか!予想が当たったぞ!)
次にその怪しいオジサンは、
「You are pretty!(君たち、かわいいねぇ!)」
と大きな声で叫びました。
「Japanese girls are pretty!!(日本人女子はかわいいねぇ!)」
言われた2人組は、どうリアクションしていいか分からず、静かになってしまいました。
僕は内心、思いました。
(これは、どういう状況なんだろう?ナンパか?単なる挨拶か?
これ以上しつこくされて困ってる状況になったら・・・俺は同じ日本人として、男として、見て見ぬ振りはできん!
ここは、「鉄のルール」を破るしかない!!
もう少し様子を見て、ヤバそうなら、あの2人に向かって、「俺も日本人なんですー!」みたいに明るく日本語で話しかけて、間に割って入ろう!)
なんて思っていました。
が、そんな心配をよそに、オジサンは次のバス停でさっさと降りて行きました。
(う~ん、これがカナダでは普通なのか?知らない人にガンガン話しかけるのが西洋流か?)
何はともあれ、僕の予想は的中しました。
僕は今回、日本人を見分けることができました。
(そうか・・・やっぱり、日本人女性は、世界的に見てキレイなんだな。他の国の男たちからすると、あこがれの的なんだな。)
そう思ったらなぜか、「日本人である自分」が誇りに思えてきました。
そしてその後、僕は「日本人女性の世界でのモテっぷり」を、さらに目撃することになりました・・・
・・・つづく。
コメントを残す