【初!上から見下ろす桜の花】

From  師範代Shinya(新村真也)
 
僕の主催する「英語の達人養成ジム」の教室は、東京の五反田駅前のビルの5階にあります。
 
ビルの前の通りには、たくさんの桜並木があり、ちょうど満開になっていました!
 

しばらく桜並木の真ん中を通って薄ピンク色の美しい景色を楽しんだ後、ビルの5階に上って教室に入りました。
 
教室には大きな窓があり、さっきの桜並木に面しています。
 
そこで、「もしかして桜がキレイに見えるかも?!」と思って窓際に近づいて見てみました。
 
 

生まれて初めて見る景色

すると!!なんと、目の前に桜の花がブワーっと広がっているのです!!
 

まるで、雲の上にいるみたいな気分になりました。窓からジャンプして飛び込んだら、ふわっと乗っかってそのまま歩けそうなくらい、びっしり桜の花が咲いています。
 
僕は、今まで桜の花を下から見上げたことしかありませんでした。
 
でも、こうして上から見下ろすと、なんとも不思議な気分になります。さっきまで下で見ていた同じ木が、また違って見えるのです。
 
 
 

意外な発見

生徒さんたちが入ってくると、みんな「うわ~!キレイですね!」と感動して、写メを取り始めました。
 
そのとき、生徒さんのひとりが僕のとなりで言いました。
 
「こうして見ると、桜の花ってみんな下を向いているんですね。初めて知りました。」
 
あ!ホントだ!!
 
たしかに、よく見ると桜の花は下を向いています。写真ではわかりづらいですが、みんな下を向いています。なので、上から見下ろしている僕らには、花びらの後ろ側だけが見えていて、正面のおしべ&めしべの部分は見えません。
 
なぜだろう?
 
もしかしてこれは、桜の花は下を向くことで、最も美しい姿を下界の人々や生き物たちに見せているのか?
 
そんなことを思いながら、僕も写真を撮っていました。
 
 
 

新しい角度からものごとを見る

今回の桜の木は、上から見て初めて「花が下を向いている」ことを知りました。
 
このように、ちょっと角度を変えるだけで、今まで同じに見えていたものが違って見えることは、けっこうあります。
 
桜のように目に見えるものだけではなく、価値観、常識、文化、他人や自分の行動など、今まで当たり前だと思っていたことが、ちょっと角度を変えるだけで、まったく違ったものに見えてくる・・・なんてことは、よくあります。
 
自分の視点を変えるきっかけを与えてくれるのは、たとえばたまたま読んだ一冊の本だったり、出会った人だったり。病気やケガがきっかけで、人生の見方が変わったという人もたくさんいます。
 
新しい気づきを与えてくれるきっかけは人それぞれですが、日本人にとっては「英語を学ぶこと」は大きな気づきを得るきっかけを与えてくれると思っています。
 
 
 

真逆の視点

英語を学び始めると、日本文化と欧米文化の違いにたくさん気づくようになります。
 
そして、多くの場合、英語圏の文化と日本文化は真逆です。
 
たとえば、日本語は結論を一番最後に言ったり、自分の意志をオブラートに包んであいまいに伝える文化があります。
 
英語圏ではそういう表現は好まれず、まずは結論を先に言うのがルールです。自分の意志がしっかり相手に伝わるように話すのが良いという文化です。
 
このように、言葉というのはその国の文化や宗教から来る「価値観」が盛り込まれています。
 
本当に英語をマスターしようと思ったら、ただ「こういう時はこのセリフを言う」というだけの丸暗記ではなく、
 
「なぜ、そんな表現になるんだろう?」
 
と考えてみると、新しい気づきが得られます。そして、英語学習がおもしろくなってきます。
 
 
 

くしゃみをしたら、なんて言う?

たとえば、英語圏ではくしゃみをした人に、
 
「Bless you!」
 
というセリフを言います。
 
そして、言われた側は、
 
「Thank you!」
 
と返します。
 
このやりとりは、日本にはありません。日本では、くしゃみをした人に何も声をかけないですよね?
 
ここで、「ふ~ん、そうなんだぁ」で終わりにしてもいいのですが、あえてもう一歩踏み込んで、「なぜだろう?」と考えてみましょう。
 
 
 

なぜ、こんなセリフを言うのか?

これは、実は宗教に関係している表現です。
 
「Bless you!」は、省略表現で、本当は
 
「God bless you!」です。
 
「God」という言葉が入っています。
 
英語圏の国でメインの宗教はキリスト教です。キリスト教は「一神教」です。神様は、イエスキリストひとりだけです。
 
日本の宗教では、「○○神社の神」とか、「○○宮の神」とか、いろんな地域や神社にいろんな神様がいます。
 
なので、あまり「天に向かって祈る」という習慣が一般的ではありません。
 
対して、欧米の人たちにとっては、天に向かって祈るというのは自然なことです。神様はひとりしかいませんから、「あなたと私の神は同じ場所にいる」というのが前提です。
 
 
 

くしゃみをすると悪魔が入ってくる?

そして欧米でくしゃみをすると「Bless you!」を言う理由は、くしゃみの意味が宗教と結びついているからです。
 
くしゃみをすると、身体の中にある「魂」が抜けて、悪魔や邪悪な魂が身体に入ってくると思われています。
 
そこで、それを見た人は、
 
「God bless you!」
 
(神よ、恵みを与えよ、あなたに)
 
と言って、その人のために祈ることで、出ていった魂を元に戻してあげます。
 
bless=恵みを与える
 
という意味です。
 
なので、当然言われた方は「私のために祈ってくれてありがとう!」という意味で、
 
「Thank you!」
 
と返すのです。
 
 
 

理由を知ってると違う

このように、新しい英語表現を学んだら、「こういう時はこのセリフ」と丸暗記するのではなく、その理由を知ってから使えるようになると、日本文化とは違った視点でものごとを見れるようになります。
 
英語を学ぶことは、まさに「異文化を理解する」ことになるのです。
 
異文化を理解しようとする姿勢は、あなたの視点を変えて、視野を広げてくれます。
 
桜の花を上から見ると、花がみんな下を向いているのに気づくように、これまで当たり前だと思っていたことを、新しい視点で見れるようになるのです。
 
 
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