from 師範代Shinya
英単語帳を使って単語力を伸ばそうとしたけど、途中で挫折した・・・
そんな経験をした人は、すごく多いです。(僕もその1人です)
英単語学習で挫折する理由は主に、こんな感じです。
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・新しい英単語を覚えているそばから、ちょっと前にやった英単語を忘れていくので、ちっともボキャが増えている気がしない。
・英単語を機械的に暗記する単調な作業に、飽きてしまった。
・例文が難しくて、その英単語を自分が英会話で使うシーンが思いつかない。
・せっかく覚えた英単語を会話で使おうとしたけど、うまく文章が作れなくて、相手に全然通じなかった・・・
という声が多いです。
おそらく、英単語帳で挫折した人には、どれか1つは当てはまるのではないでしょうか?
ちなみに僕は、英語学習を始めてから1年目に、ボキャ不足を感じて英単語帳を3冊買いましたが、すべて上記4つの理由で挫折しました。
これは後に分かったのですが、英単語帳を使った丸暗記学習が得意なタイプの人と、苦手なタイプの人がいます。
学生時代に英語の成績が良かった人は、英単語の丸暗記学習が得意なタイプの人が多い印象です。
テストのための英単語力 VS 英会話で使える英単語力
英単語力には、2種類あります。
大学受験やTOEICなどのテスト上で良い点を取るための英単語力と、英会話で実際に使うための英単語力です。
テスト上で良い点を取るためには、とりあえず見て意味が分かる、日本語訳が思い浮かぶレベルで覚えていれば大丈夫です。
その代わりに、知っている英単語の数を短期間で一気に増やす必要があります。
そのためには、丸暗記が有効です。
1つ1つの英単語を深く理解するよりも、とりあえず広く浅く知っている英単語を増やしていくことで、問題が解きやすくなるからです。
ただし、短期間で大量に丸暗記した英単語は、忘れるのも早いです。
でも、とりあえずテストが目的なら、受験が終わったら忘れてしまっても問題ありません。
もしあなたが大学受験を経験したことがあるなら、このパターンの英単語学習を経験したことがあるでしょう。
一方で、「英会話の中で使えるボキャブラリーを増やすための勉強法」は違います。
日本語訳が分かっているだけでは、英会話の中で使うことができません。
日本語と英語は、語順がまったく違います。
ただ単に英単語の意味を知っているだけでは、文章を作れません。
めちゃくちゃな順番で並べるだけの会話になってしまう可能性が大です。
これを英語で言えますか?
たとえば、「計画する」という英単語の plan を覚えたとします。
実際の英会話の中では、 plan だけを単体で使うことはありません。
文章の中に組み込んで使うことになります。では、
「私は今年、引っ越しすることを計画してるんだ」
と言いたい時に、plan を使って、どう英文を作ればいいでしょうか?
ちょっと考えてみてください。
使うパーツは、I, plan, move, this year です。
では、今この場で瞬間英作文してみてください。
どうぞ!
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いかがでしょうか?
もし 「plan = 計画する」という日本語訳だけを覚えていたら、
「私は今年、引っ越しすることを計画してるんだ」
I this year, move plan.
みたいに、めちゃくちゃな語順になってしまうかもしれません。
正解は、
I’m planing to move this year.
です。
合っていましたか?
ここで注目ポイントは2つ、
・plan の後ろには、to move (不定詞)が来る。
・今計画中、と言いたいときには、planing と現在進行形になる。
ということです。
この2つを知らないと、たとえ英語の語順が合っていたとしても、
I plan move this year.
みたいに、ただ英単語を並べるだけになってしまいます。
この内容はシンプルなので、それでも言いたいことは伝わるでしょう。
でも、ネイティブの耳には、
ワタシ、ケイカク、ヒッコス、コトシ
英単語を並べるだけの会話は、カッコいいとは言えませんよね。
それに、先ほどの例のように、あまりにも語順が崩れ過ぎると、まったく通じなくなります。
英会話の中で使えるようにするためには、英単語の日本語訳を覚えるだけではなく、
文章の中でその英単語がどう使われるか?
までを覚える必要があるのです。
英単語帳は、「例文ごと覚える」のがベスト
もし「英会話で使えるボキャブラリー」を増やしたかったら、英単語の日本語訳だけではなく、例文ごと覚えるのがベストです。
I’m planing to move this year.
という例文を毎日音読して、なめらかに口から出てくるようにするのです。
そうすれば、plan という英単語を使って話そうと思った時に、
I’m planing to ~までの流れが自然に口から出てくるようになります。
そこから先の英単語を入れ替えれば、自分の言葉で話せるようになるのです。
ただ、1つ問題があります。
英単語帳の例文というのは、なぜか難しいものが多いのです。
The company is planing to develop a new product this year.
(その会社は今年、新製品を開発する計画である)
みたいな雰囲気の例文です。
そうなると、例文を覚える負荷が上がってしまいます。
英単語を覚える時に大事なのは、シンプルでやさしい例文の中で、
「この英単語がどんな型の中で使われるのか?」
を覚えることです。
さっきの plan だったら、
「plan to 動詞」
という型を覚えるのが目的です。
さらに plan が ~ing の進行形で使われることが多い、という点も覚えると、カンペキです。
文型まで解説している英単語帳は、ほとんどない
ただ、ほとんどの英単語帳の例文は、文型までは解説されていません。
解説がないと初心者の目からは文型に気付けず、意識して練習できないのです。
ところが最近、そんな悩みを解決して、「会話で使える英単語力を効率よく伸ばせるテキスト」が新しく発売されました。
それが、「英単語リスキリング」です。
これまでにない、新しいコンセプトで作られているので、注目する価値アリです。
次回は、この本の詳しいレビューをしていきます。
・・・つづく。
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From 師範代Shinya(新村真也)
(やり直し英語達成道場 師範代)
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