【CASECテスト3番勝負⑥3回目の検証:スペルチェックしたら点数アップするのか?】

from 師範代Shinya

(→前回のつづき)

※1年前にCASECを3回分まとめて申し込んだことをすっかり忘れてしまい、有効期限に迫られて3回連続で受けた体験談の続きです。

2回目の結果をもとに、3回目の受験テーマが決まりました。

それは、スペルチェックです。

「セクション4の受験中に英単語のスペルを辞書でチェックしたら、点数は上がるのか?」

ということを検証することにしたのです。

「え~!辞書を使うなんて、ズルじゃん!」

と思われるかもしれません。

確かに、CASECはルール上、受験中に辞書を使うのはNGです。

ただ、僕は数ある英語スキルの中で、スペルにはあまり重点を置いていません。

スペルを正確に覚えようとする作業のメリットとデメリットをてんびんにかけた場合、僕の環境ではデメリットの方が上回ると判断したからです。

ここで、スペルを覚えるメリットとデメリットについて考えてみましょう。

スペルを覚えるメリット

英単語のスペルを覚えるメリットは、

①手書きで正しい英文を書けるようになる

②正しいスペルを覚えることで、発音も正しくできるようになる

という2つが一番大きいと思います。

特に①に関しては、最近はネイティブでさえも手書きスペルを間違える若い人が増えていると聞くので、もし日本人の僕らが手書きで正確に綴れれば、一目置かれるかもしれません。

逆パターンで考えると、日本語を習っている外国人が、漢字の「慈悲」「鰻」「牡蠣」などを正確に書けるのと似ています。

日本人の僕らが見ても、「おぉー!スゲー!!」となるでしょう。

②に関しては、発音スキルに直結するので、初心者の頃はかなり大事です。たとえば、

rice (米)

lice (シラミ)

を間違えたら、全然意味が違ってしまいます。

日本語のカタカナ発音で「ライス」と覚えていたら、とっさに発音する時に、LとRどっちだったか忘れてしまうでしょう。

その点で、よく使う英単語のスペルを覚えることは、英会話の時にも役立ちます。

スペルを覚えるデメリット

一方で、スペルを覚えるデメリットは何でしょうか?

正直、スペルを正確に書けるようになること自体には、デメリットはありません。

ただ、1つだけデメリットをあげるとしたら、「かけた時間と労力が見合わないこと」だと思います。

英単語のスペルを覚えようと思った場合、一番有効な方法は手書きです。

何か特殊な記憶術などを使わない限り、1つの英単語を何度も手書きでノートに書いていくのが、一番確実にスペルを覚える方法だと思います。

でも、手書きにはかなり時間がかかります。

また、同じ英単語を何度も書くのは、単調な作業です。

途中で飽きてしまうかもしれません。

そこまでして正確なスペルを覚えても、今の時代では使うシーンがほとんどありません。

ネイティブの友達に向けて手書きで手紙を書く機会がある人なら、スペルを覚える価値があるでしょう。

でも、スマホが普及した今の生活では、電子メールやLINEなどでの文字のやりとりがほとんどです。

ビジネス文書の作成も、ワードやエクセルを使って提出するのが当たり前の時代です。

仕事でもプライベートでも、手書きの機会はほとんどありません。

スマホやパソコンで英単語を打つと、スペルを自動修正してくれます。

スペルどころか、文章全体の候補を表示してくれるようになっています。
たとえば、

「ho」 と打つだけで、How が候補として出てきて、タップすると自動で are you? まで候補に出てきます。

相手のメールに返信する時には、Tを押すだけで、

Thank you for your reply.

(返信ありがとうございます)

という文章全体が表示される程です。

今後も、AIの予測変換はどんどん進んでいくでしょう。

最初のアルファベットを打つだけで、自分が普段よく使う言い回しを使った文章をメール1通分すべて、AIが自動作成してくれる日が来るかも知れません。

スペルを覚えて手書きで正確に打ち込めるスキルは、今後どんどんマニアックなジャンルになっていく気がします。

他のことに時間と労力をかけたい

僕ら日本人が英語を学ぶ時に、限られた時間と労力をどう分配するか?その選択は重要です。スペルを覚えること以外にも、

①文法ルールを覚える

②知っている英単語を増やす

③発音スキルを磨く

④自分の言葉で英作文するスキルを磨く

⑤リスニングの練習をする

⑥英文をスピーディーに読む練習をする

⑦TOEICや英検などのテスト勉強

などなど、やることがテンコ盛りです。

すべてをバランス良くできるに越したことはありませんが、1日中英語学習をしていられる環境にいる人は、多くありません。

限られた時間の中で、優先順位をつけながら選び取っていく必要があります。

その中では、英単語のスペルを覚えることは、やはり後回しにせざるを得ません。

英単語のスペルは、読めて発音できればOK

英単語のスペルの習熟度は、3段階に分かれます。

レベル1:読んでわかる

レベル2:正確に発音できる

レベル3:正確に手書き(もしくはキーボード入力で)綴ることができる

このうち、日常生活で必要なのは、レベル2までです。

日本語でも、漢字の「慈悲」「鰻」「牡蠣」などを正確に書けなくても、見たときに読めて意味がわかり、正確に発音できれば、日常生活では困りません。

だから、英単語もレベル2までで十分なのです。

そして、英単語をレベル2に持っていくためには、手書きの練習は必要ありません。

音読トレーニングをしていれば、自然にスペルが読めるようになり、正しい発音も身に付きます。

以上が、英単語のスペルに関する僕の考え方です。

だから今回、僕はCASECのセクション4で辞書を使ってスペルチェックをすることにしたのです。

 

・・・つづく

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