from 師範代Shinya
(→前回の続き)
※脳医学者の先生が書いた本「老害脳」を読んだ感想の続きです。
前回に引き続き、この本に書いてある9つのタイプに対する、僕の個人的な考えをシェアします。
老害脳タイプ⑥聴覚系タイプ
(聞いてもいないのに)説教やアドバイスをしてくる
治療法:家族以外の人と話す。新しいコミュニティーに入る。
個人的な考え:まさに英会話の練習自体が、家族以外の人と話すことになります。
しかも、相手は日本とはまったく文化の違う外国人です。
日本の常識が通用しないのが前提であれば、説教やアドバイスなど、しようがありません。
強いてやろうと思うなら、「日本では~」というような、前置きが必要になります。
これを繰り返しているうちに、自分の考えが日本限定でしか通用しないことがだんだん腑に落ちてきます。
すると、頼まれていないアドバイスをしようという気が起こらなくなる可能性も出てきます。
さらに、英語学習仲間のコミュニティーに入ることで、新しい人間関係を開拓できます。
老害脳タイプ⑦視覚系タイプ
偉そう、下の人は見下しているのに、目上の人になると態度が変わる
治療法:好きなジャンルの新情報を得る。自分の知識を、世界の情報と比較してみる。
個人的な考え:英語圏の国では、文化的に年功序列制度がなく、平等であることを重視します。
英語学習を通してそういう文化に触れること自体が、このタイプの老害脳に良い影響を与えると思います。
また、世界の情報を取るには、英語力が必須です。翻訳されたものではなく、ナマの英語で情報を取ると、日本語で取っていた情報との違いが浮き彫りになります。
英語学習を通して、英字新聞の記事などを読めば、どんどん新しい情報に接することができます。
自分の知識の範囲が、いかに狭かったかを思い知らされるのです。
そして、新しい知識を得る好奇心がわいてきます。
老害脳タイプ⑧運動系・無視系タイプ
保守的、見て見ぬふり、何もしない
治療法:口を動かし、声を出す習慣を身につける。(音読)。午前中に活動量をアップする。(朝からダラダラしない)
※個人的な考え:英語学習で、音読は必須です。英語の声出し自体が、脳に刺激を与えます。
また、英語の文章は日本語に比べて主語、動詞、目的語を省略せずにハッキリ述べるので、自分の意見を言うマインドも養われると思います。
老害脳タイプ⑨無自覚系タイプ
以上のようなことに自覚がない
治療法:身近な家族や友人に指摘されたことを、反論せずにいったん受け止めて、じっくり考えてみる。ネット上で自分と違う意見を発信している人を見つけたら、反論を書きたくなる衝動を抑えて、行動に移さないようにガマンしてみる。
個人的な考え:自分と違う意見を持っている人に反論して、自分の側に引き込みたくなる衝動は、「絶対的な正解が1つあればいい」という考え方から来ていると思われます。
この傾向は、「均一性を重視する」日本文化では、特に強く出やすいでしょう。
でも、海外の英語学習を通して海外の人達の考え方や生き方に触れることで、正解が1つではないことを実感できます。
僕もよくオンライン英会話レッスンの中でネイティブの先生とお互いの意見を言い合って議論することがあります。
多くの場合、英語圏の先生たちは僕の意見を否定するのではなく、「シンヤはそう思うんだね。ところで僕は、こう思うよ。」というような言い方をしてくるのです。
僕も自分の考えを否定された気分にはらなないので、お互いに気持ちよく自分の考えを言い合うことができます。
こういう言い方ができるようになれば、反論しても相手の人格を否定するような印象を与えることはなくなるでしょう。
以上、僕の個人的な考えを交えてのレビューでした。
やはり、英語学習は老害脳の防止や回復に確実に役立つと実感しています。
僕は、これまで英語学習をしている大人の方々と話していて、「この人は老害脳になっているな」と感じたことは、ほとんどありません。
むしろ、「この年になっても、こんなに柔軟な生き方や考え方ができるとは!」と驚くことが多いです。
そういう意味で、英語学習は老害脳に効果テキメンだと思われます。
(逆の視点では、「老害脳でない人が、英語学習をしている」とも捉えられますが)
ちなみに、ここで僕はブログ記事でシェアしたのは、「自分自身の脳の老害化を防ぐ方法」です。
でも、自分の老害化を防げても、周りの同年代の人達が老害化することは防げません。
むしろ、年を取るほどに、自分の周りに老害脳の人たちが増えていくことでしょう。
そこでこの本では、「自分の近くに老害脳の人がいる場合の対処法」も、タイプ別に詳しく載っています。
そこはこの英語学習ブログの本題とはズレるので、ぜひ本を読んで確かめてみてください。
この本、「老害脳」は、英語学習者にオススメです。
(完)
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From 師範代Shinya(新村真也)
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