
from 師範代Shinya
(→前回のつづき)
瞬間英作文トレーニングの効果を実感しづらい理由3つ、
1.英会話の経験値が足りない
2.話す時に主語が思いつかない
3.毎日の練習が、機械的になり過ぎている
のうち、1の英会話の経験値を手軽に増やす手段「ひとりごと英会話」を、前回までの記事でお伝えしました。
今回は、2.にフォーカスしてお伝えします。
日本語は、話し言葉ではほとんど主語を言いません。
A:「昨日、久しぶりに映画見に行った。」
B:「へぇ~!どうだった?」
A:「楽しかった!」
B:「何見たの?」
この日本語のやりとりには、主語がありません。
もしこれに主語を付けたら、どうなるでしょうか?
A:「私は昨日、久しぶりに映画見に行った。」
B:「へぇ~!それはどうだった?」
A:「私はそれを楽しんだ!」
B:「あなたは何を見たの?」
とたんに、教科書の日本語っぽくなるというか、不自然な文章に見えますよね。
英語圏の人達が日本語を話す時のカタコト日本語みたいに聞こえます。
そうです!実は外国人の話す日本語を聞いて、僕たち日本人が「カタコトだな」と感じる理由は、発音だけではありません。
この「主語を毎回言うかどうか?」が、カタコト度合を決めるのです。
主語を言わないムズカしさ
僕は以前、日本語を勉強しているネイティブの友達とこんなやりとりをしたことがあります。
(※以下のやりとりは、実際には日本語と英語のミックスで話しました。話の内容を分かりやすくするために、すべて自然な日本語で書いています)
↓↓↓
友人:「教科書では、『私は~』とか、『あなたは~』とか習うのに、実際に日本人が日常会話しているのを聞いていると、私、あなた、って誰も言わないんだよね。あと、彼、彼女、彼ら、とかも言わないよね。」
僕:「あ!確かに!日本語の教科書で見るとそういう主語は違和感がないのに、日常会話では誰も使ってないかも。」
友人:「代わりにマンガとかで習った『俺は~』を使うようにしてみたんだけど、しらばく経ってなんか違うなと気づいた。そもそも主語を言わない方が自然に聞こえるって。」
僕:「確かに!そうかも!」
友人:「でも、主語を言わないってすごくムズカしい!いつも無意識に主語を考えちゃうから、話すときに主語を抜くのが本当にムズカしいんだよね。それに、主語を言わずに本当に通じるのか?すごく不安になるし。」
僕:「そうか!抜くのがムズカしいという発想はなかったな!あ、今も主語言ってないや(笑)『俺には』その発想はなかったなって意味だよね。」
友人:「そうそう!今のやりとりでも、主語を言わないでしょ?どのタイミングで主語を抜いたら通じるのか?毎回主語を抜いているわけでもないしでしょ?たまに俺って言ってるのも聞くし。」
僕:「確かに!日本語で俺って言う場合は、他の人や目の前の人と対比して言っている気がする。たとえば、『他の人はどうか知らないけど、俺にはそんなことはできない!』みたいなニュアンスかな。」
友人:「そういうことか!じゃあ、それ以外には主語を言わないってことか。あ~ムズカしいなぁ~日本語は!」
僕はこんなやりとりを通して、英語のネイティブにとって主語を抜くことがいかにムズカしいかがよく分かりました。
そして、それは逆も言えることです。
常に主語を意識しないと、英語が話せない
英語のネイティブが日本語を話す時に主語を抜くのがムズカしく感じるように、僕たち日本人にとっては、英語を話す時に主語を入れるのがムズカしく感じます。
英会話をしている時には、9割以上の確率で主語を言います。
でも、日本語は9割以上の確率で主語を言わないのです。
この発想の違いが、僕たちの英会話力を生かすジャマをしてきます。
瞬間英作文トレーニングの時には、日本語訳に必ず、
「私は~です。」「あなたは~ですか?」
というように、必ず主語を入れています。
そのため、あまり主語を意識しなくても自然に I や You が出てくるのです。
瞬間英作文トレーニングでは、「英語の構文を素早く作る」ことを最優先するため、日本語訳にも毎回主語を入れるのが大事になります。
ただ、実際に会話しようとすると、頭の中に思い浮かぶのは「自然な日本語の文章」でしょう。
たとえば、さっきの会話のように、
A:「昨日、久しぶりに映画見に行った。」
B:「へぇ~!どうだった?」
A:「楽しかった!」
B:「何見たの?」
のような自然な日本語です。
頭の中に浮かんだ日本語を、とっさに英語に変えて話すためには、いかに早く主語を言うか?が大事になってきます。
この主語を見つける作業スピードが早いか遅いかによって、瞬間英作文トレーニングの効果を英会話で実感できるかどうかが左右されます。
主語を見つけるスピードには個人差がある
主語を素早く見つけられるようになるまでにかかる時間は、個人差があります。
それは、冒頭でお伝えした「3つの理由」のうちの1つ目「英会話の経験値」とも関係しています。
また、いくら英会話レッスンを受け続けていても、その場しのぎのジェスチャーでの会話を続けたり、文法を意識せずに丸暗記した短いフレーズだけを使って会話していると、主語を意識するクセがつきません。
すると、英会話レッスンを受けているのに、ずっと話せない状態を味わい続けることになります。
でも、これは英会話をする時の意識を変えたり、主語を考えるトレーニングをすることで、脱却できるのです。
・・・つづく。
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From 師範代Shinya(新村真也)
(やり直し英語達成道場 師範代)
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