
from 師範代Shinya
(→前回のつづき)
瞬間英作文トレーニングの効果を実感しづらい理由3つ、
1.英会話の経験値が足りない
2.話す時に主語が思いつかない
3.毎日の練習が、機械的になり過ぎている
のうち、2.を前回の記事で詳しくお伝えしました。
日本語では主語を言うことがほとんどないので、英語を話すときだけ急に主語を意識せよと言われても、なかなか思いつかないのです。
でも、僕たちが英語を話す時には、必ず母国語の日本語の影響を受けます。
特に、これまで英語で話したことがないことを言おうとすると、必ず先に頭の中に日本語が浮かびます。
その日本語には、主語がありません。
だから、出だしでつまずいてしまうのです。
これを防ぐ手段としては、いきなり英語で話そうとするのではなく、まずは日本語で主語を考える練習をするのがオススメです。
英会話レッスンで先生から「How are you?」と聞かれた時に、
「今日は忙しい」
「今日は疲れてる」
と頭の中に浮かんだ場合、そのまま直訳すると、
Today is busy.
Today is tired.
と言いたくなります。
でも、これでは主語が「今日」になってしまいます。
日本語の「今日は忙しい」「今日は疲れてる」は、実際には主語が抜けていて、「今日は(私は)忙しい」「今日は(私は)疲れてる」なのです。
主語が見つかれば、瞬間英作文トレーニングをやっている人なら、
I am busy today.
I am tired today.
という言葉が出てくるでしょう。
とはいえ、Today is busy. とか、I am tired.だって、文脈からなんとなく伝わるでしょ?語数も少ないし。と思われるかもしれません。
そこで僕は、この記事を書きながら実験的にやってみました。
ネイティブにどこまで通じる?実験
僕は毎日オンライン英会話レッスンを1コマ受けています。
そこで、実験的にネイティブの先生に向かって、「Today is busy.」と「Today is tired.」を言ってみました。
事前に何の前置きもなく、いきなりこれを言ったらどうなるか?
文脈から読み取ってもらえるのか?
やってみたところ、以下の実験結果が得られました。
↓↓↓
Today is busy. は通じる。
Today is tired. は通じない。
という結果でした。
つまり、組み合わせる英単語の違いによって、通じることもあれば、通じないこともあります。
ちなみに、busy には「忙しい」という意味以外にも、「にぎやかな」とか「人で混み合っている」という意味もあります。
busyという英単語のコアイメージは、「エネルギーがあちこちに向かって散っている、動いている」です。
この「動き回っている感じ」が、忙しい、にぎやか、混んでいる、などのイメージに派生していきます。
この基本イメージがあるおかげで、
Today is busy.
と言うと、ネイティブの頭の中では、「今日、自分は忙しいと言っているんだな」と分かるそうです。
一方で、
Today is tired.
は、さすがに理解できないと言っていました。
tired は、tire の受け身形で、受け身にした時のコアイメージは「エネルギーが少しずつ抜けて、動けなくなる」です。
この英単語を使うときに、 Today を主語にすると、ネイティブの脳内は一瞬「え?何?」と硬直するようです。
日本語だったら、たぶん大丈夫ですよね?
日本語を勉強している外国人が、日本語で、
「今日ガ疲レテイマス」
と言われたら、僕たち日本人は、「今日は」が正しいけど、まあ、おそらく「今日は」疲れていますって言いたいんだろう。
と推測できます。
でも、英語圏のネイティブには通じない確率が高いのです。
僕は今回、実験的にやってみて、いかに英語で主語が大事かを、改めて痛感しました。
・・・つづく。
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