from 師範代Shinya
(→前回の続き)
※英検2級の面接を受けるなら、1度は読んでおくべき新テキストのレビューの続きです。
次のパートは、「受験者の意見を問う問題」です。
2級の面接では、この手の質問が2つ出ます。
世間でよく議論されているような社会問題について、自分の意見を聞かれるので、それについて英語で答えるのです。
音読やイラスト描写問題と違って、自分の意見を言う問題はアドリブ性が高い印象があります。
そのため、ひとりで練習がしづらく、ぶっつけ本番になりがちです。
でも、ちゃんとこの本を使って対策すれば、合格点を取れる確率がグンと上がります。
意見を問う問題への対策
自分の意見を聞かれる質問で苦労するポイントは、3つあります。
①最初に自分の意見を決めるのに時間がかかる(賛成か反対か、Yes か Noか)
②自分の意見を裏付ける理由が出て来ない
③理由を言う英文は、短すぎても長すぎてもダメ
特に①の意見を決めるのに時間がかかり過ぎると、減点されることがあります。
さらに自分のリズムも乱れて焦ってしまい、その後の英文がボロボロになる確率もアップします。
この3つのポイントへの対策法は、これです。
①自分の意見を素早く決める(本当の意見でなくてもOK)
②それっぽい理由に聞こえるテンプレを用意しておく
③理由の英文は、2文で言うクセをつける。
この3つを対処法を実行するための具体的な戦略が、この本には載っているのです。
超具体的なアドバイス
まず、僕がいつも自分の生徒さんにオススメしているのは、
「賛成か反対かは、自分の本当の意見で選ばずに、自分が理由を言いやすい方を選んでください」
ということです。
大事なのは「その後に理由を言う時の英文の作りやすさ」なので、そちらを優先する方法です。
一方、この本ではあえて「賛成」「Yes」と即答するように書かれています。
迷うぐらいなら最初から「自分は常に、賛成の立場を取る」と決めておこう、という考え方です。
その後で、自分の意見を考えれば良いのです。
この戦略が取れるのは、その後に続く理由の英文がどんなものであれ「それっぽいことを言える自信」があるからです。
その自信をつけてくれるのが、「7つの視点」です。
これだけでどんな意見でも言える!意見を言うときの7つの視点
ここでは、7つのうち2つだけご紹介します。
①環境
環境に良い or 悪い
~ is good for the environment
~is bad for the environment
②お金
儲かる or コストがかかる
~ is expensive
~(can) cost a lot of money
~(can) save money
~(can) waste money
このように、それぞれのポイントで正反対の言い回しを覚えておけば、質問の内容に応じて組み合わせて使っていくことができます。
この本には、7つの視点と、それぞれに対応する英文テンプレが入っています。これがめちゃくちゃ便利なのです。
どんな内容であれ、このテンプレを組み合わせて2つだけ文章を作れば、誰でも「それっぽい理由の英文」をその場で考えて口から出すことができます。
理由を言うときのコツ
さらに、自分の意見に対する理由を言うときに多くの人がやってしまいがちなのが、
「My friends ~」
「I ~」
という言い回しにしてしまうことです。
これは、社会問題の理由を裏付ける証拠としては弱くなります。
そこで、この本では、「個人的な話をしない」という戦略が載っています。
さらに、その対策として、
「主語を、Japanese people や students や、we などにする」という具体的な戦略を提案しています。
たしかに、主語を上記のどれかにすれば、その後ろがすべて同じであっても、「社会問題全般について話している感」をかもし出すことができます。
間違いなく有効な戦略です。
同じ要領で、2つ目の自分の意見を問う質問の答え方も、具体的に載っています。
以上が、この本の全体的な作りです。
時間がある人向けのパート
さらに、試験まで1週間余裕がある人向けに、
①追加の練習問題
②音読練習用のテンプレ英文
の2つが収録されています。
練習問題を解くときには、これまで学んできた戦略を元にしたアドバイスも載っているので、それらをガイドにして、「あー!そうだった!そうだった!」と思い出しながら解くことができます。
この本を読み終わる頃には、あなたの頭の中に常に具体的な戦略が浮かんでいる状態になることでしょう。
また、音読練習用のテンプレは2つあって、イラスト描写問題で使えるテンプレ英文と、自分の意見を問う質問に対するテンプレ英文があります。
これらを音読しておくことで、自分の中に「合格できる英文の型」がしみついて、自分を持って堂々と、面接を切り抜けることができるようになるでしょう。
自信がつけば声が大きくなり、表情も豊かになります。
その結果、「アティチュード(態度)」の部分の評価が上がって、ますます点数が取れて合格率がアップする。
そんな循環に入っていくことができるようになります。
もしあなたがギリギリで面接対策したいなら、この本はオススメです。
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(完)
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From 師範代Shinya(新村真也)
(やり直し英語達成道場 師範代)
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