【大人のセブ留学の体験レポ⑤カランメソッドが向いている人と向いていない人の違い】

from 師範代Shinya

(→前回の続き)(このシリーズの記事を最初から読む場合はこちら

今回、僕がセブ島で留学したスクールの「QQイングリッシュ」のレッスンで一番のウリは、「カランメソッド」です。

前回の記事では、カランメソッドとは何か?を解説しました。

良くも悪くも、カランメソッドはかなりクセの強いトレーニング法です。
当然、向き不向きは出てきます。

今回は、カランメソッドが向いている人と、向いていない人の違いをお伝えします。

カランメソッドが向いている人

僕が実際に受けてみて感じた、カランメソッドが向いている人の特徴は、

①ブロークンな英語から脱却して、しっかりした文法で素早く話せるようになりたい人。

②先生が話す英語を聞くよりも、「自分が英語を話す時間」を多くしたい人。

③文法も英単語も頭では分かっているけど、いざ自分でしゃべろうとすると、ゆっくりになってしまう人。とにかくレスポンスのスピードを上げたい人。

④ナチュラルスピードで話そうとすると、文法が崩れてめちゃくちゃになってしまう人。

⑤反復練習が効果あると分かっているけど、一人ではなかなか続けられないと感じている人。

⑥瞬間英作文トレーニングをある程度続けた経験があり、それなりに楽しくやれた人。

⑦瞬間英作文トレーニングから、いきなりフリートークに行くのがハードルが高くて、もう一段かけ橋を作りたいと思っている人。

以上のどれかに当てはまる人は、カランメソッドが向いていると感じます。

もし、あなたがどれか1つに当てはまって、まだカランメソッドを試したことがなければ、やってみる価値は十分にあるでしょう。

僕自身は、瞬間英作文トレーニングで発話力を上げてきたタイプなので、カランメソッドのレッスンを、ゲーム感覚で楽しく受けられました。

カランメソッドが向いていない人

逆に、カランメソッドが向いていない人は、

①多少ブロークンでも。「ネイティブが使う自然な表現」の例文だけを使って、勉強したい人。

②自分が英語を話すよりも、先生の英語を聞いている方が好きな人。

③自分がこれまで積み上げてきた英語力の高さにプライドがあり、今さら基礎レベルの分かりきった文法を使って練習するのに、強い抵抗を感じる人。

④瞬間英作文トレーニングなどの機械的な反復練習が苦手だった人。

⑤瞬間英作文トレーニングをやっていた頃に、「こんな言い回し、現実の世界で言う機会はないだろ!」と突っ込みまくってストレスを感じ、挫折した経験がある人。

以上のどれかに当てはまる場合は、カランメソッドが向いていないかも知れません。

英検1級&TOEIC975点でも、レベル3からスタートの現実

僕は今回、カランメソッドの上でのレベルは「3」と判定されました。

全12レベルあるそうなので、かなりベーシックレベルです。

実際に今回のレッスンでやった内容は、

・比較級&最上級

・位置を表す前置詞

・日付や月の言い方

などです。

ただ、カランメソッドのルールに従ってフルセンテンスで答えようとすると、けっこうムズカしいのです!

間違っていることに、自分で気づけなかったりします。

ふだん、ネイティブとの英会話の時に、いかに自分が「省エネ英文法」で話しているかを痛感しました。

もちろん、ネイティブの耳には省エネバージョンの方が「自然な英語」には聞こえるでしょう。

でも、カランのルール内でフルセンテンスで答えられなければ、容赦なく初級レベルからスタートすることになるのです。

この初級レベルでのやりとりを楽しめるかどうか?で、向き不向きが決まります。

英文に「現実味」を求める人には、ツラい可能性アリ

カランのレッスンで先生が質問してくる内容は、日常会話で聞かれることは少ないです。

たとえば、先生が、

Am I Mrs. Brown?
(私はブラウン婦人ですか?※先生の名前ではない)

と言ってきて、それに対して、

No, you’re Ms.○○.
(いいえ、あなたは○○です。※先生の名前)

と答えたり。これは、現実の世界では起こらないやりとりです。

また、先生が、

Is the table lighter than the notebook?
(テーブルはノートより軽いですか?)

と聞いてきて、それに対して、

No, the table’s heavier than the notebook.

と答えます。これも、現実の世界のやりとりとは違います。

現実の世界で重さを誰かに聞くときには、たとえばパソコンショップで店員さんに、

「このノートパソコンと、そちらのノートパソコンでは、どっちが重いですか?」

みたいに、同じ種類のアイテムで、微妙な違いを確認したい時に聞きますよね。

これは、相当な知識がないと答えられません。

レッスンの素材としては向いていないのです。

「紙とテーブルのどっちが重いか?」なんて分かりきったことを先生が聞いてくる理由は、

「文法に意識を100%向けてもらうために、答えを考えなくてもすぐ分かる、明確な質問に絞るため」

です。

カランメソッドでは、とにかくスピードを重視します。

そのため、日常では聞かれないような、分かりきった質問をしてくるのです。

このコンセプトに賛同できない人は、カランメソッドが向いていない人と言えるでしょう。

以上踏まえた上で、試してもらうのが良いかと思います。

正直、僕はどんな勉強法にも、向き不向きはあると思っています。

一番良いのは、とりあえずやってみて、しばらく続けて、自分がどう感じるか?で決めるのがベストです。

次回はまた、セブ島留学の体験談に戻ります。

 

・・・つづく

 

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