from 師範代Shinya
(→前回の続き)
「ゼロから英文を素早く組み立てて話せるようになりたい!」と思った場合、瞬間英作文トレーニングはとても有効な手段です。
ただ、瞬間英作文トレーニングに挫折する人が多いのも事実です。
僕がこれまで瞬間英作文トレーニングで挫折した人たちにインタビューした結果、大きく3つの理由があることが分かりました。
①瞬間英作文で声に出す例文を、自分が使うシーンが想像できない
②上達実感がない
③忙しくて時間が取れない
1つずつ解説します。
①瞬間英作文で声に出す例文を、自分が使うシーンが想像できない
瞬間英作文トレーニングで挫折する理由の中で、一番よく聞く理由がこれです。
瞬間英作文トレーニングの例文は、シンプルで単調なものが多いです。
This is my pen.
These are my books.
That is your notebook.
というように、中学校で習うシンプルな英文が並んでいるものが、瞬間英作文トレーニングの例文の特徴です。
特にボキャブラリーに関しては、作文の負荷を下げるために、かなりベーシックなものになっています。
その結果、中学生が習うような例文がほとんどになることが多いです。
でも、大人がこれらの例文をそのまま丸ごと英会話で使う機会は少ないでしょう。
特に、今すぐビジネスで英語が必要な人や、これからそういう仕事に転職を考えている人にとっては、こういったベーシックな例文から学ぶことは苦痛に感じることが多いようです。
自分が目指す場所が、果てしなく遠い道のりに見えてしまうからです。
実際には、瞬間英作文トレーニングの目的はボキャブラリーのアップではありません。
例文のボキャはできるだけシンプルでカンタンな方が良いです。
瞬間英作文トレーニングの例文を丸ごと英会話で使うのが目的ではないので、むしろシンプルなボキャ方が、文型に意識を向けられます。
それが真理なのですが、
「頭じゃ分かっているけど、心がついていかないというか・・・モチベーションがどうにも上がらないんですよ~」
という方々の声を、今まで何度も聞いてきました。
「どうせなら、英会話で丸ごと使える例文で練習したい」
というのが、多くの英語学習者の本音みたいです。
②上達実感がない
これもよくあることなのですが、瞬間英作文トレーニングの成果を英会話の中で測ろうとして、モチベーションが落ちてしまうことがあります。
瞬間英作文トレーニングの目的は、スムーズに英会話ができるようになることなので、「英会話の中で上達をジャッジして何が悪いんだ?」と思われるかもしれません。
でも、英会話の出来具合で自分の英語学習のジャッジをするのは、あまり良い方法とは言えません。
というのも、英会話には色んな要素が絡み合って、「できた実感」が決まってくるからです。
・相手と話す内容(トピック)
・相手の発音の種類(アメリカ英語、イギリス英語では発音が違う)
・相手の話し方のクセ(ボソボソ話す、超早口など)
・相手と自分の性格的な相性
・その時の相手と自分の体調
などが、複雑に絡み合って、「今日は話せたぞ!」「今日は全然ダメだ・・・」という実感につながってきます。
瞬間英作文トレーニングの成果を測る規準としては、不確定要素が多すぎるのです。
また、瞬間英作文トレーニングで自分が習っている文型の範囲内だけで話せる保証はありません。
特に最初の頃は、自分が使える文型よりも自分が使えない文型の方が多いので、当然、英会話の中では「あれ?文章が組み立てられない?」という挫折感を味わうことが多くなります。
③忙しくて時間が取れない
これは瞬間英作文トレーニングに限らず、英語学習全般に言えることです。
どうしても英語学習は「ちゃんとまとまった時間を取らなければ!」と思いがちです。
そのため、夜仕事が終わった後に時間を作ろう!とか、朝いつもより1時間早起きして勉強しよう!といった思考になりがちです。
でも、そういう急激な変化は、1週間もすると苦しくなってきて、元の生活に戻ってしまいます。
特に、気合いを入れれば入れるほど、不思議なことになぜか不可抗力の事態が降りかかってきて、自分の勉強のモチベーションを消しにかかってくることが多いのです。
・急に残業が増えて、帰宅時間が遅くなった
・急に家族が体調を崩して、朝の時間がなくなった
・他の雑用が急に増えてきた。
など、本当に不思議なぐらい不測の事態に見舞われる人が多いです。
だからこそ、「まとまった時間で勉強しよう」という発想を捨てる必要があります。
できるだけ、日々のすきま時間に勉強を押し込む形でやるのがベストです。
特に瞬間英作文トレーニングは、最短10秒あれば1例文を3回声出し練習できます。
歩いて移動中、電車の待ち時間、運転中の信号待ち時間など、探せばいらくでも瞬間英作文トレーニングを押し込む時間が見つかるはずです。
ただ、そこでネックになってくるのが「いつもテキストを持ち歩いているとは限らない」ことです。
さらに、テキストをどのバッグにしまったか忘れてしまい、あたふたすることもあります。
以上3点が、瞬間英作文トレーニングで挫折した方々へのインタビューで明らかになった3大理由です。
そして最近、この3大理由を解決する方法が見つかりました。
次回の記事で詳しくお伝えします。
・・・つづく。
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From 師範代Shinya(新村真也)
(やり直し英語達成道場 師範代)
※もくじは、こちら
自己紹介は、こちら
投野由紀夫先生の「ネイティブの英作文」は口語英作文のテキストとして
どうなんでしょうか?コメントを頂ければと思います。
高藤さん、コメントありがとうございます。
投野由紀夫先生の「ネイティブの英作文」は、初めて知りましたが、アマゾンの中身検索でチェックしたところ、かなり良さそうだと感じました。
ビジネスで使う機会がなく、日常会話がメインであれば、とても実戦的だと思います!