【子どもとのやりとりは、英会話と同じ①】

 from 師範代Shinya

以前、僕のPaternity leave (男性育休)の体験談をお伝えしました。

その結果、想像を上回る方々から共感の声をいただきました。

僕は、自分だけうまくできていないと思っていたので、みんな同じように悩んでいたことが分かり、とても励まされました。

すでにお子さんが成人し、子育て期間を終えた方々からも、

「まるで昔の自分を見ているようです」

という言葉をもらいました。

通学コースで毎週話しているメンバーとも、こういうことを話す機会はなかったのですが、これを期に色々なリアル体験談を聞かせていただくことができました。

そして最近、ブログ読者のNさんから「自分が子育て中に読んですごく役立って救われた本」を教えていただきました。

不安、イライラが消えていく:佐々木正美先生の子育てお悩み相談室

というタイトルの本です。

専門家が書いた高評価の本

さっそくこの本をアマゾンで検索したら、レビューの評価がとても高く、さらにKindleアンリミテッドで無料で読めることが分かりました。

著者の先生は児童精神科医で、ご自身も3人の子どもを育てた経験があるということで、これまでに数々の子ども達の例を見てきているようです。

僕はすぐに自分のKindle端末に本のデータをダウンロードして、読み始めました。

読み始めてすぐに、「これは読みやすい!」と感じました。

その理由は、大きく4つあります。

①Q&Aの形式で、1人ずつの悩みに先生が答えていくため、今の自分に当てはまるところから順不同に読んでいくことができる。

②1セクションの長さがちょうど良い。必要な情報量は十分に入っているけど、長すぎない。

③先生の文体が相談者に語りかける感じになっていて、ムズカしい用語も一切使われていないので、読んでいて頭の中にスーッと入ってくる。

④相談者ひとりずつの子どもの年齢と性別が目次に明記されているので、自分と同じ境遇の人を探しやすい。

という感じです。

特に①形式を取っている本は、Kindle端末との相性が良いです。

電子書籍は、もくじ上で気になるお悩みトピックをタップするだけで、そのページの先頭に飛べます。

そのため、毎回トピックが変わる細切れタイプの本は、とても読みやすいのです。

初めての子育て本

本の表紙と目次を見ながら、僕はふと、「そういえば、子育て本を読むのは初めてだなぁ~」と思いました。

今まで、仕事や人間関係で困った時には、すぐに本を読んだりセミナーに参加して、専門知識を持つプロフェッショナルの人たちの助けを得ていました。

でも、子育てに関しては、問題が起きた時だけネットで検索する程度でした。

でもネット記事では、誰が書いているのか分からないものが多いです。

質問サイトなどで答えている人たちも、みんな個人的な体験談や個人の価値観を元に書いているので、言っていることがバラバラです。(それが質問サイトの特徴だとは思いますが)

だからネット上の記事を読んでもあまりしっくり来ないと感じていました。

「子どもは1人1人性格が違うし、万人に当てはまるメソッドなど、なさそうだ。結局は自力で解決策を見付けるしかないのでは?」

と思っていたのです。

子どもとの会話は英会話と似ている

僕は最近、自分がメインのお世話担当である上の子(2才の娘)と話していて、「話がまったく通じない」ことにイライラしていました。

こちらの話す内容は、言葉としては理解されている気がするし、娘の話す言葉もだいぶ理解できるようになってきました。

でも、言葉の持つ意味が違ったり、受け取り方がまったく違う気がしていました。

・娘がお願いしてきた内容を実行したら、なぜか急に怒り出して泣く。

・こちらが「~しようね」と言ったら、「うん!」と元気よく返事したのに、その直後にいざやろうとすると、「イヤだ!」と叫んで暴れて反抗してくる。

・「ダッド、○○やって!」と言ってきたら手伝ってあげたら、急に「自分でやりたいの!」と僕の手を振り払って怒り出して、ギャン泣きする。

このように、言葉が通じているようで、まったく通じていないと感じる瞬間が多いのです。

これは、英会話とよく似ています。

英会話をスムーズに進めて、相手の外国人と良い関係を築くためには、ただ単に日本語を英語に変換して伝えるだけでは足りません。

相手の国の文化的な背景や、考え方の土台になっている部分を知らないと、

「なぜそんなことを言うんだ?」

「それはどういう意味だ?」

「なぜそんな行動を取るんだ?」

と誤解が生まれることが多いのです。

実際に、オンライン英会話の各先生のレッスンを受けた人たちが書くレビューコメントでは、「先生の言動が理解できないことに対する不満の声」が多いです。

これは、英語力自体の高い低いはあまり関係ありません。

僕も大手会話スクールで8年間、外国人同僚と一緒に仕事をしてきたので、異文化の人たちの言動が理解できない時にイライラする気持ちは分かります。

でも僕の経験上、英語圏で生まれ育った人たちに共通する文化や考え方が分かると、そういった不満やすれ違いも解消されていきます。

それと同じことが、子どもとのコミュニケーションにも起こるのかもしれません。

子どもの話す言葉や行動には、何か共通点があるんだろうか?

それは、英語のように後天的に身に付けることができるんだろうか?

その答えが、この本の中にあるんだろうか?

そんな期待に胸をふくらませながら、僕はKindleで最初の1ページ目をめくるボタンを押しました。

すると・・・いきなり予想外の衝撃的な言葉が、飛び込んできました。

 

・・・つづく

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