from 師範代Shinya
(→前回の続き)
期待に胸をふくらませながら、僕は初めて読む児童心理学の本の最初の1ページ目をめくりました。
すると・・・いきなり予想外の衝撃的な言葉が、飛び込んできました。
↓↓↓
「子どもはかわいがられないと、かわいい子にはなりません。
かわいくない行動をとったときほど
かわいがってあげるときなのです。
『あなたは、かわいい子だね』
と言ってあげるときなのです。」
僕はこれを読んだ瞬間、
「えー!!これはムリでしょ?そんなことができたら苦労しないよ!ムカつく態度を取られて、かわいいねなんて言えるかい!」
と突っ込んでしまいました。
そして、本文を読むモチベーションが落ちてしまいました。
まさか、本文に入る前の見開き1ページ目で挫折しそうになるとは・・・自分でもショックでした。
「この本、読み切れるのか?」
と不安になりました。
でも次の瞬間、僕の中におなじみの言葉が浮かんできました。
「信じるな、疑うな、確かめろ」
これは、僕が起業する前に準備として、静岡から東京まで通っていた塾で学んだ言葉です。
それ以来、僕の中で座右の銘にしています。
新しい学びを行動に移そうとした時の「あるあるパターン」
新しいことを学んだ後に、それを行動に移そうとすると、必ずと言っていいほど抵抗感が出てきます。
「その考え方は、自分には合わない」
「そんなうまい話があるわけがない」
など、色んな理由をつけてやめようとする心理が働くのです。
また逆に、わらにもすがる思いで他人に依存する状態になると、妄信的になります。
「あなたの言うことは、何でも聞きます!」
という状態になると、自分で考えることを放棄したまま行動することになるので、詐欺商法にひっかかりやすくなります。
このように、人は新しいことを始めようとすると、
・疑って行動しない
・妄信的に行動する(自分で考えないで動く)
の2極化してしまいがちなのです。
そうではなく、その中間で、
・確かめる
という姿勢を持つと、バランスが取れます。
「自分に合うかどうか分からない。この情報が本当かどうかも分からない。だったら、自分で確かめてみよう。」
という姿勢でいると、うまくいく確率が上がるのです。
なぜなら、確かめるという姿勢でいると、
・確実に行動に移せる
・でも妄信はせずに、自分で考えながら検証できる
という状態になるからです。
確かめる姿勢でいると、たとえその挑戦が失敗に終わっても、落胆が少なくて済みます。
「これは自分の場合は合わなかったか。じゃあ、次を試してみよう!」
という気持ちになるからです。
これはとても有効なマインドセットで、僕にはピッタリフィットしました。
拒絶反応が出ても、やってみる
ということで、僕はこの本の著者の佐々木正美先生の言葉を、確かめてみることにしました。
少なくとも、やってみてダメでも、特に損失はありません。
強いて言えば、子どもに対するイラッと度合がちょっと増える程度です。
もともと子どもにはイラッとしているので、あまり変わりません。
そこで僕は、まず最初の1ページ目に書いてあるこの教えを実行してみることにしました。
特にこの教えを最初に持って来るということは、正美先生が一番伝えたいことだと思います。
やらない理由はありません。
やってみて効果が得られなければ、本文を読むのをやめればいいだけです。
僕は自分の中にわき起こる反抗心を抑えながら、子どもがかわいくない態度を取る瞬間を待ちました。
かわいくない時に、かわいがる
その瞬間は、すぐにやって来ました。
上の娘は2才のイヤイヤ期なので、僕に対して反抗するのがデフォルト状態だからです。
特に娘は風呂が大嫌いなので、風呂場では毎日号泣&絶叫します。
耳栓なしでは、僕は娘を風呂に入れられません。
風呂から出た後も機嫌が悪いまま、パジャマ着せタイムに突入するのですが、その時にも毎回モメます。
娘はパジャマを着たがらないのです。
僕が着せようとすると、「自分でやるの!」と言って、僕の手をはね除けます。
「じゃあ、自分で着てくれ。」
と言って渡すと、パジャマを横に放り投げて、オモチャで遊び出すのです。
夏の時期にはあきらめて放っておいて、オモチャに飽きて自分で着るのを待っていました。
でも最近は寒くなってきたので、湯冷めして風邪を引かれたら困ります。
仕方なく、その日は力ずくで、僕が無理やりパジャマを着せました。
すると、娘は顔を真っ赤にして怒りながら、
「自分でやるの!」
と言い、すべてを脱いで、また裸になってしまったのです。
しかも、脱いだパジャマを僕に向かって投げつけてきました。
こうして文章で書くと滑稽ですが、実際に目の前でやられると相当ムカつきます。
「なんてヤツだ!!コラーーー!!」
と、僕は叫びました。
その瞬間、僕は正美先生の言葉を思い出しました。
(ぬぬっ!今こそ新しい学びを実践する時ではないか!ぜんぜん可愛くないと感じている今こそ、『かわいいね』を言うタイミングではないか!)
僕は自分に投げつけられたパジャマをそっと横に置き、怒りで引きつった顔からムリヤリ笑顔を作りました。
そして、鬼のように泣き叫んでいる最中の「ぜんぜんかわいくない娘」に向かって、
「かわいいねぇ~!」
と言ってみました。
すると・・・驚きの反応が返ってきたのです!!
・・・つづく。
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From 師範代Shinya(新村真也)
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