from 師範代Shinya
(→前回のつづき)
※音読トレーニングの素材として2年間使い続けていた本が、ついに最後のページまで仕上がった感想シェアの続きです。
①この本(英語版)の内容の要約
②この本を音読する中で新しく学んだ「ネイティブ表現、英単語、文法」など。
③音読を続ける中で感じた葛藤&喜び
この3つを、それぞれ詳しくシェアしていきます。
まずは、①からです。
英文の内容の要約を書くことは、記憶の定着にとても良い効果を発揮するので、ふだんの英語トレーニングの節目に取り入れると効果的です。
要約のポイントは、一字一句の日本語訳ではなく、書いてある内容をざっくりとでいいので、「自分の言葉でまとめる」ことです。
それでは、やってみます。
本の要約
この本のタイトルは、「The 5 Love Languages (5つの愛の言語)」です。
「夫婦生活がピンチを迎えている人たち」を救う専門カウンセラーのチャップマン博士が書いた、世界で2,000万部売れているベストセラー本です。
この本の内容を実践することで、結婚生活が劇的に改善されたカップルが増えたことで、ほとんどクチコミだけで世界中に広まっていったという、珍しい本です。
本の前半のページでは、人間が恋愛している時と結婚している時の脳のメカニズムの違いを解説することで、なぜ結婚生活でケンカが耐えなくなるのかが分かります。
そして中盤~後半では、解決方法として、タイトル通り「5つの愛の言語」が1つ1つ紹介されていきます。
人それぞれ「愛の母国語」が違う
母国語が違う人同士が話した場合、お互いの気持ちを伝え合うことは難しいですよね。
ジェスチャーや顔の表情で伝えても、伝わる内容には限界があります。
実は、話す言葉以外にも人によってまったく違うものがあります。
それが、「愛の言語」です。
愛の言語とは、「相手に何をしてもらったら、自分が大切にされていると感じるか、その内容」のことです。
多くの人は、自分がされたら嬉しいことを、パートナーにしてあげようとします。
でも実は、「自分が大切にされている」と実感できる内容が、「愛の母国語」です。
そして、愛の母国語はそれぞれ個人によってまったく違います。
愛の母国語の違いが原因で、気持ちがお互いに通じなくなってしまうのです。
「自分がせっかくやってあげたことが、相手にまったく感謝されない」
「こっちはいつも与えているのに、向こうはまったく返す気がない」
と感じるようになります。
この温度差が積み重なるうちに、ジワジワと心にダメージを与えていきます。
でも本当は、気持ちに温度差があるわけではなく、単に
「自分の気持ちが相手にまったく伝わっていないだけ」
「相手の気持ちも自分に伝わってきていないだけ」
かもしれません。
でも、「気持ちを伝える方法=愛の母国語」が違うせいで、伝え合うことができない状態は、悲しいですよね。
そして、お互いへの不満が高まって一定ラインを超えると、「相手に与えない合戦」が始まってしまいます。
関係が冷めた夫婦は、この「相手に与えない合戦」の真っ最中の状態なのです。
5種類の愛の言語
愛の言語は大きく分けて5種類あります。
①相手のお世話をしてあげる(サービス行為)
②相手との時間を大事にする(クオリティータイム)
③相手の身体に触れる(フィジカルタッチ)
④相手をホメたり感謝の言葉をかける(ポジティブな言葉)
⑤相手にプレゼントをあげる(ギフト)
どれも大事に見えますが、人は無意識のうちに、この5つに優先順位をつけています。
一番重要だと感じるのが、自分にとっての「愛の母国語」です。
ちなみに愛の母国語は、生まれつき決まっているそうです。
個人の性格と同じく、幼少期から大人になるまで、変わることはありません。
周りの人にも自分の母国語で話してしまう
ほとんどの人は、愛の言語が5種類あることを知りません。
そして、「自分の愛の母国語が何か?」を意識している人もいません。
母国語はほとんど無意識レベルで話せてしまうからです。
そして、自分の中では当たり前すぎて、相手が違う母国語を持っているなんて考えもしないのです。
「自分がされて嬉しいことを、相手にせよ」という格言に従って、一生懸命自分の母国語でパートナーに愛を伝えようとします。
でも、夫婦や恋人が同じ愛の言語を持っているケースは珍しいです。
5種類あるので、確率は20%です。
さらに、男女が本能で惹かれ合って恋に落ちる場合、「自分とは違う特性を持った人同士が魅力を感じる」ようにできています。
当然、愛の言語も違う確率が高くなります。
そしていざ付き合い始めると、自分のパートナーにも自分の母国語を話すことを期待します。
「自分のことを大事に思っているなら、相手も同じ言語を話してくれるはずだ」
と無意識に期待してしまうのです。
そしてその期待が満たされなかった時に、
「自分は大事にされていないのでは?」
「この人にとって、私はどうでも良い存在なのでは?」
と感じるようになってしまいます。
愛の母国語が違うだけで、こんな悲しい事態になってしまうのです・・・
・・・つづく。
The 5 Love Languagesの原作はこちら
ちょっと英語はハードルが高いな・・・と思った方へ。この本を翻訳した日本語版は「愛を伝える5つの方法」として出版されています
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