from 師範代Shinya
(→前回のつづき)
※音読トレーニングの素材として2年間使い続けていた本が、ついに最後のページまで仕上がった感想シェアの続きです。
この本を2年間精読し続ける中で、何度か文法的に分からない部分が出てきたつまずきました。
マニアック過ぎて、ネットで調べても出て来ないような構文がけっこう出てきたのです。
その中でも、今でも印象に残っている一節があります。
僕にとっては、これが一番難解でした。
もしかして難関大学の受験問題とかには出てくるのかもしれませんが、少なくとも僕のこれまでの16年間の英語学習歴の中では、一度も見たことがない構文でした。
あなたがもし文法好きなら、ぜひこの英文がどういう構文なのか、精読してみてください。
↓↓↓
Could it be that deep inside hurting couples exists an invisible “emotional love tank” with its gauge on empty?
僕がこの文章を読んだ時、「ん?」と固まりました。
この本をここまで読み進めてきた僕にとっては、1つ1つの英単語は、そこまで難しくはありませんでした。
なんとなく意味も取れました。
でも、構文が理解できなかったのです。
多分、言いたいこととしては、
Could it be that
(こんな可能性はあるだろうか)
deep inside hurting couples exists
(心の底で深く傷ついたカップルが存在する)
an invisible “emotional love tank” with its gauge on empty?
(目に見えない「感情的ラブタンク」の目盛りが空っぽの状態で)
ということだと思われます。
ただ、どうもしっくり来ませんでした。
「何となく言いたいことは分かる。意味が取れないわけじゃない。でも、どうも構文がしっくり来ない。精読が100%できている感じがしない・・・」
という感覚です。
Could it be that ~は、that 以下の内容の可能性を自問自答しているのは分かります。
でも、その後に続く
deep inside hurting couples exists ~
の中で、主語が couples と複数形になっているのに、次の動詞の exist に三単現のSが付いているのが、理解できませんでした。
最初はミスプリントかと思いましたが、著者のチャップマン博士の音声を聞いても、確かに「イグジスツ」と、三単現のSで発音されています。
ということは、ここはやはり三単現のSが必要ということです。
なんで三単現??
でも、couples の前の英単語を見ても、他に主語になるようなものは見当たりません。
Could it be that の it は、文章全体にかかってくる仮主語のような存在なので、exist とは関係ありません。
それに、もし仮に最初の it がメイン主語で、その後も意味上の主語として後ろまで引きずっているとしても、最初に助動詞の could があるので、三単現のSのルールは適用されません。
さらに最初の部分「Could it be that」だけで英文は完結しています。
う~ん・・・なぜ三単現のSが付いているんだ??
これが、僕が最初にこの英文を読んだ時に一番不思議に思った部分でした。
その後、何度も英文とにらめっこしているうちに、exists の主語は couples ではないのでは?と思うようになりました。
日本語訳を見ても、そんな感じがします。
「カップルが存在している」と言っているのではなく、「空っぽの愛情タンクが存在している」と言っているのでは?
でも、だとしたらこれは倒置法?
exists の主語を後ろに持って来ることなんて、できるの?
しかも、カンマも何もなしで。
自分で考えて思いつく可能性は、これが限界でした。
そこで僕は、オンライン英会話のネイティブの先生に質問してみることにしました。
ネイティブの先生に助けを求める
それまでは、僕はオンライン英会話レッスンはあくまで「フリートークの練習」としての位置づけで考えていました。
ネイティブの先生に文法的な質問をしても、「そう言うから言う。」というような、曖昧な答えしか返ってこないことが多いからです。
でも、僕が知りたかったのは、
①この英文はそもそも文法的に正しいのか?何かの言い間違いやミスプリントではないのか?
②もし間違いでないとしたら、こういう言い回しはよく使われるのか?覚える価値がある構文なのか?
ということでした。
そのついでに、
③なぜこの exists には三単現のSが付いているのか?いったいこれはどういう構文なのか?
という細かい質問にも答えてもらえたらいいなぁ・・・
ぐらいの期待度で聞いてみることにしました。
すると、驚きの答えが返ってきたのです!
・・・つづく。
The 5 Love Languagesの原作はこちら
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