from 師範代Shinya
(→前回の続き)
やり直し英語を始めたばかりの僕は、「彼女ゲット」という情熱を英語学習の燃料にしてガンバっていた状態でしたが、年月を経て燃料の種類が大きく変わりました。
「短期間でもいいから、海外で働いて生活してみたい!」
という新しい情熱が生まれたのです。
これは、当初の自分から見たら、まったくの予想外の展開でした。
英語学習には、そういう面白さがあると思います。
英語学習を突き詰めていくと、自然と海外が視野に入るようになるからです。
必ずしも物理的に海外に出なくても、心の中に変化が訪れる時が来ます。
英語学習を通じて英語圏の文化に触れる中で、日本文化を客観的に見れるようになります。
すると、これまでとは別の生き方の選択肢が出てくるのです。
カナダ留学は、僕にとってまさにそんな選択肢の1つでした。
僕の中に、
「初めての海外生活を経験するために、カナダに3ヶ月間ビジネス留学する」
という新しい選択肢が生まれました。
そのタイミングで当時付き合っていた彼女と婚約したのですが、「どうしても結婚前に留学したい」という熱い想いを伝えたら、OKをもらえました。
結婚式場を1年後の日付で予約してから、僕はカナダに飛び立ちました。
ちなみに、この時期に久しぶりにTOEICを受けました。
なぜなら、カナダのスクールでビジネスコースに入るためには、事前にTOEIC730点以上のスコア提出と、電話での英語インタビューに合格しなければならないという、決まりがあったからです。
この時期に受けたTOEICは僕にとって「夢を叶えるための手段」という感じで、TOEIC自体をあまり面白いと感じることはありませんでした。
このタイミングでは、特に資格試験に対する情熱はなかったのです。
カナダで味わった、まったく新しい世界
カナダでの3ヶ月間は、毎日が刺激的で、心の中にある情熱が具現化したような日々でした。
特に、海外旅行を一度も経験したことがない僕にとっては、自分が異国の地で生活していること自体がすごく不思議な感覚でした。
「今、自分が立っているのは日本からはるか彼方にある場所なんだ・・・・時差も13時間あるから、今、目の前にある太陽も、日本では今は見えないんだな。信じられない。」
という感じでした。
現地のスクールでは、世界中の色んな国々から集まった留学生と楽しく交流することができました。
また、後半のインターンシップ期間では、現地の企業に入ってフルタイムで働く経験をすることができました。
現地人の先輩と仲良くなり、仕事帰りにバーに連れて行ってもらったり、休日に大きな公園でローラーブレードを一緒にやったりしました。
この頃の僕の情熱を言葉にするなら、
「毎日を楽しく生きること」
だったと思います。
「英語学習が、自分をこの新しい世界に連れてきてくれた。3年前に英語を始めて良かったぁ~!」
と、改めて感じました。
さらに上を目指したくなる気持ち
英語学習に対する感謝の気持ちがあふれ出して、ますます上を目指したくなりました。
ちなみに僕は、カナダにいる期間も、家にいる時には瞬間英作文トレーニングや音読をやっていました。
環境が大きく変わったせいで、ダラダラとネットサーフィンをする時間がなくなったのも理由のひとつです。
現地にいる間は、時間の流れがゆっくりになったように感じました。
ただ副作用もあって、この時期の僕は、完全に「西洋かぶれ」になっていて、日本文化よりも優れている部分だけが見えていました。
そのため、「日本に帰りたくない」という欲求も生まれました。
西洋文化を絶賛する副作用
さらにもう1つ、日本にいる婚約中の彼女とのメールのやりとりで、対立することが増えていきました。
僕が西洋文化の良い面ばかりを言い、日本文化のイケてないと感じる部分を否定するような発言をしたからです。
僕は今でこそ、西洋文化と日本文化それぞれ自分にとっての良い面&悪い面の両方が見えるようになりましたが、当時は完全に「カナダ最高!西洋文化最高!」という視点になっていました。
そのため、西洋文化を絶賛する過程で、日本文化への否定的な意見を言っていたようです。
しかも、そのことに自分で気づいてもいませんでした。自分としては、ただ今の生活の楽しさや学びをシェアしているつもりだったのに、実は僕の文面には攻撃性があったのです。
それに対して当然、彼女も僕の意見に反論する内容を書いてきました。
そんなやりとりを続けるうちに、帰国後の関係に大きなヒビを入れることになってしまいました。
・・・つづく。
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From 師範代Shinya(新村真也)
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