from 師範代Shinya
(→前回の続き)
カナダから帰国してからは、僕の情熱はまた違うところに移りました。
「海外で暮らして、働いてみたい」という情熱は満たされたからです。
帰国後しばらくの間は、就職活動をしながら自分のやりたいことを考えていました。
海外と取引のある日本の企業や、外資系の企業の求人募集に応募したり、転職フェアなどのイベントに参加したりしながら、色々と情報収集していきました。
ただ、正直どれもしっくり来ませんでした。
おそらく僕の情熱は、「英語を使って世界を飛び回る」という部分にはないと分かってきました。
それよりも、
自分の人生をここまで大きく変えてくれた、英語の魅力を広めたい!
以前の僕のようにあきらめかけている人達に、効果的な英語学習法を伝えたい!
という思いの方が、僕個人としては情熱があることに気づいたのです。
そこで、自分の通っていた英会話スクールの講師になる道を選びました。
短期的に見れば、外資系の企業で働く方が給料が良かったと思います。
また、カナダでインターンをしていた会社からも、正社員のオファーをもらっていました。
当時の僕は婚約していたので帰国しましたが、その後も先方から「気が変わってカナダに戻る気になったら、連絡して欲しい」というメールをもらいました。
当時、日本市場もターゲットに入れていたその会社は、日本語ネイティブで英語も話せる僕の存在は、とても貴重だと感じてくれたみたいです。
でも、僕は日本で英会話スクールの講師になりました。
この選択は、長期的な目で見ると正解だったと思っています。
何度も情熱を味わえる環境
英語を教えるようになってからは、僕は何度も情熱を味わえるようになりました。
自分一人だけの上達で味わえる喜びは、1回だけです。
・初めて外国人相手に英会話がスムーズにできた時の感動
・初めてTOEICで800点台を取れた時の感動
・初めて英検2級に受かった時の達成感
・初めて海外留学した時の新鮮さ
などは、すべて一度しか味わえません。
たとえ2回目以降で同じ結果を得ても、同じような感動はないのです。
でも、自分が英語講師になってからは、生徒さんの目を通して、その感動を分けてもらうことができるようになりました。
英語講師歴16年になった今でも、生徒さん達から喜びの報告をいただけるのは、すごく嬉しいです。
英語を勉強していると何度か訪れる「上達を実感できた時の感動」を、生徒さんと一緒に何度も味わえる。
それが、僕が英語を教え続けている情熱の源です。
後日談:帰国後の婚約はどうなったか?
「ところで、前回の記事で書いていた、留学中に婚約していた人とはどうなった?今の奥さん?」
とあなたは思っているかもしれません。
今の妻のサヤは、当時の婚約者ではありません。
それよりずっと後に知り合いました。
つまり、当時の婚約者とは破局したのです。
でも、一度婚約した相手と別れるまでの道のりは、決して平坦ではありませんでした。
僕がカナダから帰国後も、彼女との関係は徐々にぎくしゃくしていました。
それは、僕のカナダ留学体験だけが原因ではなく、それ以外の細かい部分ですれ違いが生じて、お互いにモヤモヤしていたんだと、今は分かります。
ただ、僕たちはそれまで一度もケンカしたことがなく、この状況をどう変えていけばいいのか分からず、表面上は仲良くしている感じでした。
すでに結婚式場も予約してあったので、式に向けて黙々と準備を進めていきました。
ただ式の準備は、お互いにあまり気乗りしない感じでした。
あるあるパターンでは、「男性側が式の準備の手伝わず、女性側にだけ負担がかかってケンカになる」とう図式があります。
僕も例にもれず、式の準備には積極的ではありませんでした。
当時は転職したばかりで、時間的にも心理的にも余裕がありませんでした。
でも、彼女はあまり文句を言わずにいてくれました。
文句を言わない代わりに、心は閉じていく感じが伝わってきました。
それでも僕たちは立ち止まらずに、結婚式の日を迎えました。
その時には一度モチベーションが上がって、お互いにこれからガンバろうね!的な雰囲気になりました。
初めての大ゲンカ
でも、その後ハネムーンの旅先でのドライブ中に、大ゲンカになりました。
それが、僕たちにとっての初めてのケンカでした。
その後、仲直りはできず、いったん休戦して、表面上はお互い平静に振る舞いながら、ハネムーンの残りの日数をやり過ごしていました。
でも、ハネムーン中に入ったヒビはその後も治ることはなく、3ヶ月後に僕たちは限界を迎えて、破局しました。
僕は当時、何が起こったのか分かりませんでした。
それまでは、週刊誌で芸能人のスピード離婚の報道を見て、
「芸能人は普段ちやほやされているから、忍耐力と根性がないんだろうな」
なんて思っていたのに、まさか自分が同じ状態になるとは!
「どうしたら、あのケンカを防げたんだろう?」
「ケンカ自体は必要だったとして、どうやったらあの状態から仲直りできたんだろう?」
と、色々な疑問が浮かんできました。
答えは出ませんでした。
でもその後、この当時の苦しい体験が、自分の新しい情熱の源になっていったのです。
・・・つづく。
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From 師範代Shinya(新村真也)
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