From 師範代Shinya(新村真也)
僕が英会話を始めたばかりの頃、よく周りから「TOEIC900点を超えている人は、ネイティブレベルだよ」と言うのを聞きました。
「いいなぁ~、ネイティブレベルかぁ・・・そこまで行ってみたいな!」
という憧れがありました。趣味で始めた英会話でしたら、「凝り性」の僕は、いつの間にか英語を極めてみたくなりました。
でも、実際に自分がTOEIC900点を超えるレベルになったら、思ったのと違いました。
TOEIC900点を越えても、英検1級を取っても、ネイティブの英語がすべて聞き取れるようになるわけではありませんでした。
映画館に行って洋画を見ても、初めて見る映画のセリフはほとんど聞き取れません。
もちろん、部分的には聞き取れることもありますが、全体のストーリーの流れについて行けるほどではありません。
また、一度見てストーリーを知っている映画や、自分が好きなジャンルでよく見ているシリーズものなら、8割ぐらいは聞き取れることがあります。
それでも、初心者の頃に思っていたのとは違いました。
ネイティブ英語の3つカベ
僕が感じている、「ネイティブ英語3つのカベ」が存在します。
①構文のカベ
②ボキャブラリーのカベ
③発音のカベ
です。
ひとつずつ詳しくお伝えします。
①構文のカベ
1つ目のカベは、「構文のカベ」です。ネイティブが使ってくる構文の中には、
・長くて複雑なもの
・短いけどパッと意味が取れないもの
があります。
ネイティブ用の本(洋書)を読んだり、海外のYouTube動画を見ていると、文の最初からピリオドまでがすごく長い文章によく出会います。
この手の文章は、ビジネスの専門書やスピーチなどでよく見かけます。1文が長すぎて、全体の意味をとらえるのに苦労します。
英検(準1級以上)や、TOEICなどのリーディング問題も、このタイプの文章が入ってきます。
一方で、短くてシンプルだけど、どういう意味でとらえればいいのか?イマイチ分からないことがあります。
英単語自体はわかるのですが、この順番で並ぶとどういう意味になるのか?いまいちピンと来ません。
この手の文章は、カジュアルな文体で書かれた本や、映画のセリフ回しなどでよく見かけます。
英語テストに出てくることはほとんどありませんが、ネイティブが日常的に使ってくるのはこっちの方です。
よく、ビジネスで毎日英語をバリバリ使っている上級者が「日常会話が一番難しい」と言う理由は、ここにあります。
②ボキャブラリーのカベ
次に、ボキャブラリーのカベです。ネイティブの語彙力は、僕らが思っている以上に幅広いです。
これは逆の立場で考えてみると分かります。僕ら日本人が日本語の映画を見るときは、けっこう幅広いジャンルの映画を楽しめます。
・刑事もの(犯人は誰だ?系)
・宇宙もの(宇宙に行って戦ったりする系)
・学園もの(10代女子の恋愛ストーリー系 or 不良男子のケンカアクション系)
・医療もの(ドクター○○系)
・法廷もの(裁判の様子を描く系)
・任侠もの(ヤクザ同士の抗争系)
・時代劇(平安、江戸、明治など)
これらの映画には、それぞれ独自のジャンルの言葉が出てきます。
刑事ものであれば、「デカ」「パクる」「落とし前をつける」など。
学園ものであれば、「マジで」「ヤバい」「ヤキを入れる」など。
時代劇であれば、「拙者」「姫君」「かたじけない」など。
これらの幅広いジャンルの専門用語を、僕ら日本語ネイティブは理解することができます。
でも、もし「日本語を勉強中の外国人」がこれらの映画のセリフをすべて理解しようとしたら、かなり幅広く勉強しなければなりません。
まったく同じことが、英語にも言えます。
僕ら日本人がどんなにたくさんの本を使ってボキャブラリーを増やしても、「理解できるジャンルの幅広さ」という点で、やはりネイティブとの間には大きな開きがあるのです。
次回は、3つ目の「発音のカベ」をお伝えします。
・・・つづく。
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