
from 師範代Shinya
(→前回の続き)
TOEIC900点以上の人が必ず持っている土台の力。
①リスニング力(発音の知識)
②英単語力
③文法力
④読解力
⑤推測力
の5つのうち、③までを前回の記事で詳しく解説しました。
リスニングが苦手で、英単語力もなく、文法ルールも分からない状態で、受験テクニックだけで900点取ることは、不可能です。
現時点で英語が流ちょうに話せるかどうかに関係なく、TOEIC900ホルダーは間違いなくこの土台の力を持っています。
残り2つを詳しく解説します。
④読解力
英単語力があって文法力があっても、いつも日常会話で短い英文にしか触れていない場合、TOEICのリーディング問題のような長文を目にすると、圧倒されてしまいます。
何行にも渡って書かれている英文を見て、気持ちが折れずに集中して読み続ける力。
1文がすごく長い文章でも、メインの主語と動詞を見抜く力は、文法の勉強をするだけでは身につきません。
長文を読めるようになるためには、「長文を読む訓練」を積まないと、できないのです。
また、書き言葉は話し言葉とは違う言い回しが多く、慣れていないと一発で意味を取るのがムズカしいこともあります。
TOEIC900点以上を取るためには、リーディングパートで最低でも400点台を取る必要があります。
リスニングで満点を取ったとしても、495点です。
900点台に乗るためには、リーディングパートで405点以上を取る必要があるのです。
TOEICの点数が長年伸び悩む人は、大抵はリーディングパートでつまずいていることが多いです。
また、リスニングパートでも、後半のパート3&4では、問題文と答えの選択肢が文章で印刷されています。
文字を読んで答えるので、読解力とスピードがないと、時間内に正解が選べません。
TOEICテストでは、読解力がリスニングを含めた全体の点数に影響します。
その点で、TOEIC900点以上持っている人で英文の読解力がない人はいない、と言っても良いでしょう。
⑤推測力
TOEIC900点以上取れる人は、推測力があります。
推測力とは、前後の文脈から話の流れを予測するスキルのことです。
僕たちは、日本語だといつもこれを自然に行っています。
会話の最中に、相手が言おうとしていることを先読みしたり。
ネットニュース記事を読んでいる時にも、「きっとこの後には、こんな流れで話が続くのだろう」ということを、無意識に推測しながら読んでいます。
(余談ですが、自分の推測が「わずかに裏切られる」と、人は好奇心を刺激されて、先を読み進めたくなる、と言われています。小説などは、この「わずかな裏切り展開」を意図的に盛り込むことで、読者の興味を最後まで引き続けるテクニックが使われているそうです。逆に、シーンごとに推測がまったくできないような突飛な展開話だと、人は理解することに疲れて離れてしまうそうです。)
僕たちは、母国語である日本語では、無意識レベルで推測力を働かせ続けています。
そのおかげで、会話の最中に自分が知らない単語が出てきたり、ボーッとして一部を聞き逃しても、全体像を見失わずに最後まで聞き続けることができるのです。
でも、これが英語になったとたん、急に「一字一句聞き取らねばモード」が発動します。
そしてリスニングの最中に、たった1語分からない英単語が出てきただけで、焦って頭の中が真っ白になってしまうのです。
リーディングでも、理解できない文章が1行出てきただけで、焦ってそこで止まってしまいます。
分からない部分を何度も読み返しながら、時間だけが過ぎていってしまうのです。
この状況を打破するには、英語を聞いているとき、読んでいるときにも、推測力を働かせる必要があります。
一語ぐらい聞き取れなくても、集中力を落とさずにそのまま聞き続ければ、全体像はつかめます。
一行ぐらい読めなくても、そのまま読み進めれば、後から「さっきの文章は、きっとこういう意味だったんだろう」と分かったりします。
TOEIC900点ホルダーには、この推測力が備わっています。
良い意味でいい加減な聞き方&読み方ができているのです。
それは間違いなく、英語の処理能力の高さの証です。
TOEIC900点ホルダーは間違いなく実力者
このように、5つの土台スキルが備わっていて初めて、TOEIC900点ホルダーになれるのです。
正解の選択肢を選ぶ確率を上げるための「受験テクニック」は、これらの5つの土台スキルの上に成り立っています。
僕自身の体験を振り返ってみても、この5つの土台が揺るぎないものになった時に初めて、TOEIC900点を超えることができました。
僕にとっては、最後の⑤推測力の部分が鬼門で、800点台なかば~後半を1年ぐらい行ったり来たりしていた時期は、推測力を得るのに苦労した記憶があります。
ということで、TOEIC900点を取ることは、「今、流ちょうに英語を話せるかどうかに関係なく、英語の土台の力が高い」ことの証明になるのです。
・・・つづく。
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From 師範代Shinya(新村真也)
(やり直し英語達成道場 師範代)
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