From 師範代Shinya(新村真也)
(※僕がカナダに3ヶ月間留学した後、帰国した後の体験談です)
(→前回のつづき)
情報を調べた10社の企業に履歴書とカバーレターを送った僕は、ある程度の長期戦を覚悟していました。
そこで、就活をしながら大きく3つの自己投資をすることにしました。
①TOEICテストと英検準1級を受けてみる。
②今まで通り音読トレーニングを続けて、英語力をさらに磨く。
③カナダ留学前に通っていた英会話スクールで、駅前ビラ配りのバイトをする。
①のTOEICテストと英検準1級は、帰国後すぐに申し込みました。
②の音読トレーニングは、カナダにいる時もホームステイ先の家で続けていたので、日本に帰ってきてからも、同じメニューで続けていました。
(この頃の音読トレーニングの素材は、「速読速聴英単語Core1900」という本をやっていました。)
③の英会話スクールは、カナダへの留学前にもしばらく無職期間があったので、その間につなぎとしてビラ配りのバイトをさせてもらっていました。
なので、カンタンに復帰することができました。
無料英会話
英会話スクールでのビラ配りバイトは、けっこう役立ちました。
働く時間は1日2~3時間程度でしたが、ふだんの英語トレーニングで疲れた脳をリフレッシュさせるのに役立ちました。
また、僕が帰ってきた頃にはネイティブの先生が全員入れ替わっていたので、自己紹介しながら仲良くなりました。
ビラ配りをしている僕はもう、生徒ではなくスタッフなので、営業時間中ならスクールに自由に出入りできます。
仲良くなったネイティブの先生と、休憩時間に一緒にランチに行ったりして、「無料英会話」を楽しんでいました。
厳しい予感
そんなことをしながら企業からの返答を待っていたところ、最初に送った10社のうち、3社からこんな返答が来ました。
「あいにく、今は求人をしていませんが、今後もし空きが出たら、すぐにお知らせします。」
というような内容の手紙と共に、履歴書が返送されてきました。
求人広告を出していた会社5社は、
まったく返答のないところもありましたが、中には、
「今回は採用を見送らせていただきます。」という手紙と共に、履歴書を丁寧に送り返してくれる会社もありました。
他にも、まったく返答のない会社もありました。
ある程度は予想していましたが、ちょっとヘコみました。
時代の流れ
僕が高校を卒業した頃には、まだ「就活」という言葉すら存在しませんでした。
でも今は、大学生ですら100社以上受けて落とされるのが普通の時代です。
高卒で31才の僕にとっては、100社どころでは済まないのではないか?
300社くらい受けて、やっと受かった会社が、以前より労働環境の悪い職場だった・・・なんてことあり得るかも?!
という不安がよぎりました。
チャンス!
でも、すぐに考え直しました。
これはチャンスだ!
カナダで就活を経験したすぐ後に、日本で就活を経験できるのは、良い学びになるに違いない!
就活は、その国の価値観や文化の影響を強く受けているはずだ。
だから、就活を通して俺は、日本とカナダの文化の違いを改めて学び直すチャンスだ!
・・・と。
それに、もし日本がダメだったら、カナダで僕を雇いたいと言ってくれている会社があるという事実が、僕の中の安心感と自信に繋がっていました。
実際、帰国して数ヶ月間は、カナダの会社のCEOからメールがたまに来て、こんなメッセージをもらいました。
「日本での仕事は見つかりましたか?もし、まだ決まっていなくて、カナダに戻ってくる気持ちがあるなら、うちの会社のマーケティング部門の席を用意して待っています。いつでも連絡をください。」
日本人の可能性
日本では、「中高年のサラリーマンがリストラされて、落胆して自殺した」なんていうニュースが流れることがあります。
また、20代の人でも、ブラック企業の仕事を辞められずに、うつになって自殺してしまう人もいます。
そういう人たちに共通するのは、「自分はもう、ここでしか生きられない」「他には選択肢がない」と感じているんだと思います。
これは、僕自身が過去に体験したことのある感覚なので、よく分かります。
今の状況がツラい時に、「ここにいる以外に選択肢がない」と感じることほど、キツいことはありません。
「他にも選択肢があるけど、あえてここを選んでいるんだ」、と思えると、心の余裕が出てきます。
もし、英語がしゃべれるようになって、もっと広い世界に目を向けられるようになったら・・・
きっと、心に余裕が出てきて、「会社をクビになったから死ぬ」という選択肢を取ることがバカげていると思えてくるはずです。
世界には、人生を楽しみながら生きている人がたくさんいます。
夕方5時きっかりに全員が家に帰っても、ちゃんと経済が回っている国もたくさんあります。
僕ら日本人には、そういう場所で生きられる可能性があります。
その可能性を高めてくれるのが、英語力だと僕は思っています。
・・・つづく。
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