from 師範代Shinya
(→前回のつづき)
前回の記事では、円安の影響でアメリカ、カナダ、オーストラリアなど、今経済状況が良い国々で働く日本人が増えているというニュースを分析しました。
単にお金目的だけで海外に渡っても、現地での生活が楽しくなければ、長く続けることはできないでしょう。
海外生活を楽しめるかどうかは、個人の性格にも大きく影響すると思います。
欧米文化にフィットする性格だった場合は、日本にいた頃よりも生き生きする人が多いです。
一方で、日本文化の方が好き、という人が会社にムリヤリ海外転勤させられて現地での生活を強いられた場合、不満度が高くなる傾向があります。
もちろん、最初はイヤイヤ行ったけど、現地の生活が始まったら楽しくなってしまい、帰ってきたくなくなった・・・というケースもあります。
このように、自分の性格とその国の文化がフィットするかどうか?はかなり重要です。
そしてもう1つ、大事なのが英語力です。
英語力が快適度を大きく左右する
海外生活をしていて、英語(現地語)が理解できるかどうかは、その国での生活の快適度を大きく左右します。
やはり、仕事でもプライベートでも、英語ができないと苦労します。
もちろん、「外へ出るのは買い物する時ぐらい」という場合であれば、英語を話せる必要はありません。
最近は、お店での買い物は電子マネーが増えて、店員さんとの直接のやりとりが減ってきています。
飲食店などでは、テーブルに備え付けのタブレットで、注文から決済まで行えるお店も増えているようです。
店員さんとのやりとりは、注文した食事を運んで来てくれた時に「Thank you!」と言うぐらいです。
でも、海外に出稼ぎに行くのが目的であれば、仕事をゲットするために面接を受ける必要があります。
また、たとえ工場勤務などの会話力を必要としない仕事であったとしても、自分の仕事内容の説明を受ける時や、上司から指示を受ける時には、どうしても英語が必要になってきます。
インタビュー出演者の声
今回、ニュース記事やYouTube動画でインタビューに出演していた日本人の方々が口を揃えて言っていたのは、
「お金だけをモチベーションに海外生活をするのはムリがある。海外生活ならではの体験をどれだけ楽しめるか?が、満足度を左右する。」
という内容でした。
そして、海外生活ならではの体験の質を左右するのが、自分の英語力です。
全員が自分の英語力について話していたわけではありませんが、ニュース動画の中で、
「カナダでの生活が楽しい!」
と生き生きした表情で語っていた20代日本人女性は、いかにも英語が話せそうな雰囲気でした。
仕事は日本食レストランのホール係をしているそうですが、
「お客さんから接客を褒められて、高額なチップをもらえることが多い。」
と言っていました。
接客してチップを弾んでもらうためには、必ずお客さんと英語でコミュニケーションを取っているはずです。
そして、相手を満足させるだけの英会話力がある証拠だと思います。
年収8,000万円の寿司職人の方も、
「お客さんとカウンター越しに接客するのが楽しいんです。それがこの仕事のやりがいですね。」
と言っていました。
海外生活での不満の声
一方で、番組内では「海外生活の不満意見を言う担当」の方もいました。
海外生活がツラいと言っていた方々の声では、「自分は英語が全然話せない」というケースが多い印象でした。
「英語が話せないと、仕事の面接を受けても全然受からない・・・」
「時給の良い仕事は、たいてい英会話力が必要なことが多い。」
「現地の人達と交流できないから、情報も入ってこない・・・」
とのことでした。
もちろん、これはTV番組なので、事前にディレクターからマイナスポイントを誇張して言うように指示されているかもしれません。
でも、英語力の有無が仕事の幅に大きく影響する確率が高いことは、間違いないでしょう。
現地に行ってから勉強!では遅い
英語の勉強は、とりあえず現地に行ってから!と考えている日本人も多いと思います。
でも、英語力の習得には時間がかかります。
仕事で使える英語力を手に入れたいなら、3~5年ぐらいは見ておいた方がいいです。
専門用語が飛び交う会議に参加するような職業の場合は、周りについていく英語力の習得までに、もっと長い時間がかかるかもしれません。
とりあえず、現地に行ってから勉強すれば何とかなるだろう!
と考えるのは、あまり現実的ではないと思います。
海外生活は、慣れるまでは疲れます。
まして、1日働いてから、それ以外の時間で勉強するなんて、かなり体力がいります。
もちろん中には、現地に着いてから寝る間を惜しんで猛勉強して、1~2年で高い英語力を身に付けてしまう日本人もいるでしょう。
でも、そういう超人的な人は、ほんの一握りです。
普通は、1日の仕事が終われば、疲れてグッタリしてしまいます。
だからこそ、英語は「まだ必要がない時からスタートする」のがベストです。
「円安になったから、海外で出稼ぎするか!」
と決めてから英語を勉強し始めるのでは、遅いのです。
あなたが今、「英語が将来必要になるシーンがまったく想像できないけど、とりあえず勉強している」という場合は、良いサインです。
必要に迫られてからでは、遅いのです。
そして、自分の英語力が上がると、不思議なことに英語を使うようなシーンが引き寄せられてくることがあります。
それは、今見えている必要はありません。
むしろ、自分が英語を使うシーンが見えるようになってからでは、もう遅いかもしれないのです。
この先に待っている人生の可能性を広げるために、今日も一緒に英語を勉強しましょう!
(完)
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From 師範代Shinya(新村真也)
(やり直し英語達成道場 師範代)
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