From 師範代Shinya(新村真也)
前回の記事では、英字新聞が読めるようになるために僕がやったトレーニングについてお話ししました。
最初はまったくちんぷんかんぷんだったのに、英字新聞の独特のリズムに慣れてくると、だんだん
「すべてが分からなくても、書かれていることの全体像は分かる」
という状態になってきます。
そうなってくると、英字新聞を読むのが楽しくなってきます。
僕は、英字新聞に関しては2つのトレーニングをやりました。この2つのやり方は、意識するポイントも守るべきルールも正反対です。
①難しい記事を音読トレーニングで仕上げる
英字新聞の中でも「高級誌」と呼ばれる「The Economist」や「National Geographic」といった難易度の高いものの中からの抜粋記事を、CD音声を使った音読トレーニングで仕上げました。
各記事を30回ずつ音読していきました。ここでは、「分からない構文や英単語は一切ない状態」にしてから音読しました。
ルールは、英文を100%理解するまで次へ進まないことです。とにかく、しっかりとe英文の意味をかみ砕きながら繰り返し音読で身体に刷り込んでいきます。
②カンタンな記事をザッと速読する
これは①とは正反対のやり方です。僕は、英語学習者用に難易度が調整された英字新聞「週刊ST」や、「アサヒ・ウィークリー」の2誌を定期購読していました。
この2誌のいいところは、記事の難易度が星ひとつ~星3つまで3段階に分かれていることです。最初は星ひとつのカンタンな記事から始めて、少しずつレベルアップしていくこともできます。
僕の場合は、毎週自宅に届くこの2誌を通勤バッグに入れて、電車内や仕事の休み時間に読んでいました。
読むときには、声出しはせずに、黙読です。読むスピードを意識して速くして、分からない部分はさっと流す程度で済ませます。
全体の6割が分かればよし!にして、次々と記事を読んでいきます。
途中まで読んだけど興味が薄れて飽きてきた記事は、容赦なく切り捨てて次へ行きます。
英字新聞が読めるようになって得した3つのこと
英字新聞が読めるようになってくると、僕は3つの得を感じるようになりました。
得したこと① ネイティブに声をかけられる
日本の電車の中で、英字新聞をバサッと広げていると、電車の中にいるネイティブの人たちがチラチラこっちを見てくる視線を感じるようになります。
僕は英字新聞を読むようになってから、隣や向かいに座っている外国人の人たちから声をかけられる機会が一気に増えました。
最初の第一声は、
「Do you study English?」
(英語を勉強しているんですか?)
と言われることが多かったです。
そこから会話が弾んで、「こんど一緒に飲み行こうぜ!」みたいな流れになって、友達になることもありました。
得したこと② 日本人から羨望のまなざしで見られる
電車で隣や正面に座った日本人の視線をチラチラ感じることも多いです。
たまたま隣に座っていたおじいちゃん&おばあちゃんから、
「あんた、こんなの読めるの?スゴいねぇ~!」
と褒められたことがありました。
また、アメリカに滞在経験のある女性が、電車内で僕に声をかけてきたこともあります。
さらに別の日には、私立学校の制服を着た小学生の男の子が、僕の隣に座りました。
その男の子は、僕が英字新聞を読んでいるのを見て、目を丸く見開きました。
そして、一目散に走っていったかと思うと、遠くに座っていた友達の集団7~8人を引き連れて戻ってきました。
その子たちは、みんなで僕の英字新聞を遠くから見ながら、小さなささやき声で、
「あれ、英語じゃね?」
「ホントだ!英語だ!あの人スゲー!!」
「え、英語って、俺たちも読めるようになるの?」
「うん、そのうち学校で習うらしいよ。」
「うちのお母さんは英語読めるんだぜ!」
みたいな会話をして盛り上がっていました。
英字新聞を読んでいると、老若男女問わずポジティブなリアクションをもらえることが多いです。
得したこと③ 日本とは違った視点で同じものを見れる
日本の新聞は、日本人の視点を意識して書かれています。
海外で起こった出来事も、「日本から見た視点」で書かれているのがふつうです。
でも、英字新聞は視点が「日本の外から」です。
海外で起こった出来事を、まったく違う視点でとらえていることがあります。
また、日本国内で起こった出来事が「海外の出来事」として書かれているので、「へぇ~!この事件は、海外ではこういう風に見られているんだ!」という新しい発見があります。
この視点が、新たな気づきを与えてくれます。
おまけのメリット
英字新聞が読めるようになって、さらに得したことがひとつあります。
それは、自分の趣味の分野の海外の本が読みやすくなったとうことです。
僕の場合は、マジックです。
マジックの海外の書籍は、以前は僕にとってハードルの高いものでしたが、英字新聞を読めるようになったことで、フォーマルな文体に慣れて、マジックの本もグッと読みやすくなりました。
無理にやる必要はない
とはいえ、英字新聞はかなりハードルが高いのも事実です。
最初からあまり気合いを入れすぎずに、「いつかは読めるようになるといいかも」くらいのスタンスでいいと思います。
僕自身も、カナダに留学する前までは、英字新聞どころか日本語の新聞にもまったく興味がなく、読むのはもっぱら「テレビ番組欄」でした。
でも、英語を突き詰めるうちに、だんだんと「もっとたくさんの情報を英語で取りたい!」という欲が出てきました。
そうなった時が、「始めるとき」だと思います。
心の準備と英語力の準備ができないままに始めてしまうと、難しさにやられてしまうかもしれません。
要注意です。
とはいえ、英字新聞は読めるようになると本当に楽しくなります。
世界が広がります。
この英語の達人養成ジムの記事を読んでくれているあなたには、ぜひ、いつかは英字新聞にチャンレンジして欲しいと思っています。
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(英語の達人養成ジム 師範代)
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