From 師範代Shinya(新村真也)
(→前回のつづき)
※僕自身の英語学習体験談&英語を教える体験談のつづきです。
TOEICの点数が短期間でアップしたAさんは、英語学習に対するモチベーションが、俄然アップしたようでした。
そこで僕は言いました。
「せっかくだから、会話の正確さとスピードのアップもしてみませんか?」
すると、すぐに返事が返ってきました。
「はい!ぜひ!何をすればいいですか?1日1時間はやりますので!」
そこで僕は、瞬間英作文トレーニングを勧めてみることにしました。
それまで僕は、初級~中級レベルの自分の生徒さんたちに瞬間英作文トレーニングを勧めてきました。
しっかり実行してくれた人は確実に効果が出て、上のレベルに行って僕の手を離れてネイティブ講師の元へと巣立っていきました。
でも今回、すでにTOEIC900点超えを果たしている人を相手に瞬間英作文トレーニングをしてもらうのは初めてでした。
僕はワクワクしました!
僕自身も初心者の頃から瞬間英作文トレーニングを始めたタイプなので、自分にとって今回は初めてのケースだったからです。
短期間で急成長!
すると、瞬間英作文トレーニングの方も、すぐに成果が出始めました。
会話のスピードと正確さが短期間で上がってきたのです!
考えてみれば、当たり前かもしれません。1日1時間を瞬間英作文トレーニングに充てられて、しかもすでに文法の基礎ができているなら、進むスピードが早いのは必然です。
成果を測るためには、TOEICなどのテストではできません。(一応、TOEICにはSWテストというスピーキングとライティングを測るテストがありますが、Aさん本人がイマイチ乗り気じゃなかったので、やめました)
そこで、僕が定期的にテストをして会話力を測ることにしました。
瞬間英作文トレーニングの成果ジャッジ法
僕が行った成果ジャッジ法は3つありました。
①テキストの日本語文を僕がランダムに読み上げて、それを瞬間的に英語に変換してもらう。
②テキストで使われているのと同じ文型を使いながら、別の英単語を使って作文してもらう。
③僕と英語でフリートークをする。
この3つのステップで進めることで、トレーニング成果を正確にジャッジすることができます。
ステップは①→②→③と進むにつれて、だんだん自由度が増していきます。
ステップ①だけだと、記憶力の良い人はたまに文全体の丸暗記になってしまいます。
すると、瞬間英作文トレーニング本来の目的である「文型の習得」ができません。
そこで、ステップ②を入れることで、柔軟性を持たせて作文の負荷を上げます。
これは、瞬間英作文トレーニングを日本に広めた第一人者、森沢洋介先生が「パターン・プラクティス」と呼んでいるもので、本も出ています。
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このトレーニング方法はかなり歴史が古いようで、旧名は「サブスティチューション・ドリル」とも呼ばれています。
同じ文型を使って会話してみる
最後のフリートークでは、練習してきたところの文型だけを使って、内容は自由に会話していきます。
そうすることで、会話の瞬発力を鍛えることができます。
瞬間英作文トレーニングでは、「何を言うか?」はテキストから与えられます。
会話の内容を考えなくて良い分、英作文そのものに集中できます。
でも、フリートークになると、「何をしゃべろうか?」という部分に気持ちが向くので、脳の負担がアップするのです。
しゃべる内容と英語の文型を両方意識しながら、リアルタイムでしゃべっていくのは、けっこう負荷の高いトレーニングです。
でも、こういう風に3段階のステップをかけてあげることで、自分の成長を実感しつつ、レベルの高いトレーニングをこなせるようになるのです。
・・・つづく。
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