from 師範代Shinya
(→前回のつづき)(→この記事のシリーズを1話目から読む)
前回の記事では、3つ目の特徴として、
③あれこれ手を出しすぎている
というポイントを深掘り解説しました。
世の中には、本当にたくさんの英語学習メソッドがあります。
全部試そうと思ったら、一生かかっても足りないぐらいかもしれません。
でも、「自分の性格や興味に合うメソッド」はそんなに多くないと思います。
さらに加えて、「自分の目的にも合うメソッド」という感じで絞り込んでいけば、メソッドの数はかなり絞られていきます。
僕は、世の中にある英語学習法で「効果がまったく無いもの」はないと思っています。
どんな形であれ、英語に触れてさえいれば、必ず伸びていきます。
でも、それが自分の性格に合わなければ続けられないし、自分の目的に合わなければ効果が感じられません。
目的と手段を合わせる
たとえば、「英語を話せるようになりたい」と思ってる場合は、やはり英語を声に出すトレーニングと、英語を聞くトレーニングの両方をやることが、目標に直結します。
でも、1日の中で一度も英語を声に出さずに、
・テキストの英文を書き写す
という勉強法だけを続けていた場合、英語を話すスキルには直結しません。
でも、「直結しない=効果がない」というわけではありません。
英語力そのものは上がっています。
英文を書き写すことで、文法力や、英語のスペルを正確に綴れる「手書きスキル」を上げる効果があります。
そのスキルは、「いざ!手書きで英語の手紙を書くぞ!」と思った時に、役立つでしょう。英検の作文問題でも力を発揮します。
でも、もしあなたが「英語が話せるようになりたい」と思ってる場合は、できるだけその目的に直結しやすい声だし系のトレーニング(音読や瞬間英作文トレーニングなど)をする必要があるのです。
メニューは3つまでに絞る
まったく効果のない勉強法はありません。
ただ、1つのメソッドから効果が得られるまでには、それなりに時間がかかります。
効果が得られないまま、次々と別の勉強法に手を出していくと、情報ばかりがふくらんでいって、頭でっかちになってしまいます。
上達のコツは、やることをシンプルにすることです。
そのためには、英語学習メニューを最大3つまでに絞ることを意識してみてください。
たとえば、もしあなたが1日の勉強時間を1時間に設定している場合、3つのメニューであれば、1メニューあたり20分使うことができます。
でも、もし5メニューにした場合は、1メニューあたり12分になってしまいます。
7メニューでは8分半です。
僕の経験上、1メニューあたり10分を切ると、学習効果を感じられる確率が落ちる傾向があります。
できれば、1メニューにつき20分以上は欲しいところです。
そのためには、1日の学習メニューを絞ることです。
迷う時期&試行錯誤する時期はあっていい
最後にお伝えしたいことは、
「迷う時期はあっていい。試行錯誤する時期はあっていい。」
ということです。
最初から、まったく迷わずゴールにたどりつける人はいません。
色々試してみて、自分に合うメソッドを模索する時期は必要です。
ただ、そこに期限を設定する必要はあります。
期限を設定せずに、「万年ジプシー」になって何年もさまよい続けてしまうと、「ガンバっている割には伸びない・・・」という気分になります。
「伸びていない」のではなく、伸びを「感じていない」だけ
これまで6回に渡って、「何年勉強を続けても伸びない人」の特徴を3つお伝えしました。
①考えないで勉強している
②英語を聞く機会が少ない
③あれこれ手を出しすぎている
です。
でも、もしこの3つに当てはまったとしても、実は「まったく伸びていない」のではありません。
「伸びを感じられていない」だけなのです。
どんな形であれ、英語に触れてさえいれば、必ず英語力は伸びています。
でも、それが自分の中で感じられなければ、伸びていないのと同じなのです。
だからこそ、英語を話せるようになりたければ、話すことに直結する練習をする必要があります。
でも、その前にやっていた、一見ムダだと思えた練習も、後になってから生きてくることがけっこうあります。
しかも、予想しないタイミングで。
だから、これまでの時間と労力は決してムダではありません。
「これまでやってきたことは、必ず身になっている。今はそれが見えないだけだ。」
そう思いながら、自分の目標と手段を微調整し続けてみてください。
英語学習はあきらめずに続けていれば、必ず報われる日が来ます。
(完)(→この記事のシリーズを1話目から読む)
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From 師範代Shinya(新村真也)
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