from 師範代Shinya
(→前回のつづき)
前回の記事では、英語初心者がやってしまいがちな間違い勉強法の5つ目として、
⑤英単語帳を買って、日本語訳だけ丸暗記する
をお伝えしました。
今回は、5つ目を解説します。
⑥1つの勉強法を3ヶ月続ける前に見切りを付ける
1つの教材やスクールを選んで、新しい勉強法を始めると、どうしても「早く上達実感を得たい!」という気持ちが働きます。
特に大人の英語教育の教材の世界では、「初心者でも3ヶ月でペラペラ!」みたいなキャッチフレーズを使った宣伝を見かけることが多いです。
そのため、「どこかに魔法のようなメソッドがあるはずだ!」と信じてしまいがちです。
そして、いつの間にか「3ヶ月でペラペラになるのが当たり前なのでは?」と思うようになってしまいます。
そういった「ラクして短期間でペラペラ系教材」に手を出したことがなくても、なんとなく心の底では数ヶ月単位でいける方法があるのでは?という基準ができてしまうことが多いのです。
そうなると、たとえば、
「多めに見積もって、10ヶ月でペラペラを目指すとして、3ヶ月経った頃には、このぐらいは上達しているはずだ」
というざっくりした計算をして、期待してしまいます。
でも、どんな優れたメソッドでも、ハッキリした効果を実感するまでには最低3ヶ月はかかります。
3ヶ月でペラペラになるのではなく、3ヶ月で変化を感じられるようになる、とうのが現実的な上達ペースです。
そして、最初の3ヶ月間は少しずつ上達を感じることもあれば、まったく感じないこともあります。
感じ方は、人それぞれです。
英語学習を始めた時の英語力や学習歴などによっても左右されます。
でも、ほとんどの場合は、「自分が期待していたよりも、ゆっくりペース」になることが多いです。
他のジャンルでも同じ
これは、筋トレやダイエットにも似ていると思います。
筋トレやダイエットも、ハッキリした効果を感じられるようになるためには、最低3ヶ月は続ける必要があることが多いです。
中には、過激な方法で一気に体重を落とすようなやり方もありますが、ムリをすると続けることが難しくなります。
続かなければ、いずれまたリバウンドしてしまうでしょう。
英語学習でも、たまにTOEIC直前対策として、睡眠時間を削って1日何時間も問題集を解きまくって、一時的に点数を上げる手法を使うメソッドもあります。
ただ、そんな生活を年単位で続けることはできないでしょう。
ムリしない範囲で英語学習を続けて、それなりの効果を実感できるようになるためには、最低3ヶ月は必要なのです。
この3ヶ月の法則を無視して、1~2ヶ月であきらめて次の教材やスクール、勉強法などに手を出しまくっていると、②でご紹介したノウハウコレクターになってしまう可能性があります。
どんなメソッドでも、とりあえず3ヶ月は続ける
自分が選んだ勉強法を始めたら、最低でも3ヶ月は続けてみる必要があります。
3ヶ月経つまでは、ひたすら実行することだけに、気持ちを集中させるのです。
その間に、
「これを続けていれば、本当に上達するんだろうか?」
「なんだか変わっていない気がするけど?」
「もっと良い方法があるのでは?」
といった心の声が出てくるかもしれません。
その声を振り払って、3ヶ月間走り続けてみましょう。
どんなメソッドでも、「まったく効果がない」なんてことはありません。
1日の中で英語に触れている時間を作っている限り、英語力は必ず上がるものです。
ただ、それを「実感できる」までには、タイムラグがあります。
もちろん、人によっては3ヶ月経つ前に上達を感じられることもあります。
特に、音読や瞬間英作文などの「積み上げ系トレーニング」は、割と上達を感じやすいです。
ただ、それでも音読や瞬間英作文トレーニングで培った力を英会話の中で使える実感を得られるまでには、それなりに時間がかかります。
英語学習を始めたら、上達を感じるまでには「最低3ヶ月は見ておく」ことを徹底してみてください。
以上、6回に渡って「初心者がやってしまいがちな間違い勉強法6選」をお伝えしました。
あなたにも当てはまるものがあったでしょうか?
ちなみに僕は、最初の1年目は全部当てはまりました。
大事なのは、最初からミスしないことではありません。
カンペキを目指すのではなく、「気付いて、変えていくこと」です。
すべては実験です。
たとえ効果の薄い勉強法に時間やお金や労力を費やしたとしても、それは実験だと思えば、ムダにはなりません。
「あ、自分はこの方法は合わないのか。」
ということが分かれば、それは成功なのです。
エジソンは電球を発明するまでに、1万回も実験を繰り返したと言われています。
記者からのインタビューの時に、エジソンが答えた名言があります。
「私はこれまで、一度も失敗したことはありません。うまくいかない方法を9,999通り発見しただけです。私は毎回の実験で、うまくいかない方法を見付けることに成功していたのです。」
と言ったそうです。
英語学習も同じだと思います。
ただ、エジソンのように9,999回も試す必要はありません。
10通りぐらい試せば、きっと自分に合う方法や教材が見つかるはずです。
そしてもし、あなたがこれまでに音読や瞬間英作文トレーニングなどの「積み上げ系トレーニング」を経験したことがなければ、あなたの実験リストの中に、加えてみることをオススメします。
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From 師範代Shinya(新村真也)
(やり直し英語達成道場 師範代)
※もくじは、こちら
自己紹介は、こちら
今回のブログ!心に刺さりましたー。
実験なんだ!無駄は無いんだ!
良い言葉ですね。
私はいろいろな事に遠回り。最近になって英語と書道が、やっと結果として現れて、(英語はまだまだですけど。)
明確な目標も持てました。
なんて私はこんなに、要領が悪いのか?
気づかないで無駄な時間を過ごしてきたのかと、落ち込んだり、焦ったりしてしまいますが、無駄はないんですよね。
Shinya さんのブログにいつも勇気をもらってます。
ありがとうございます!
一見遠回りしているように見えても、実はすべて実験の結果で、必要な過程なんですよね。
そして、後から振り返った時には、「要領よくできた時の自分」より、「落ち込んだり焦っていた時の自分」の方が、愛おしく思えたりします。
僕のブログがSetsukoさんが勇気を出すきっかけになれて、嬉しいです!