
from 師範代Shinya
英語学習は、時間がある人だけが続けられるというわけではありません。
むしろ、時間がない人ほど、英語を続ける工夫がうまくなっていくと、僕はこれまでの経験から感じます。
朝は本当に忙しいです。
朝ごはん。
子どもの学校の支度。
自分の仕事の準備。
洗濯物。
連絡事項の確認。
気づいたら、もう家を出る時間になっています。
そんな中で英語なんて無理。
そう感じるのは、すごく自然なことです。
僕も朝からゆったり机に向かって、コーヒーを飲みながら英語の勉強をしているわけではありません。
むしろ現実は、バタバタしています。
子どもがなかなか着替えない。
ごはんを食べるのに時間がかかる。
こぼす。
急に「これじゃない」と言う。
その横で、自分の仕事の準備もある。
そんな朝です。
でも、それでも英語を続けることはできます。
大事なのは、朝に英語を「ちゃんとやる」ことではありません。
朝に英語と「一度つながる」ことです。
忙しい朝は、気合いではなく仕組みで続ける。
朝の英語学習が続かない人は、意志が弱いわけではありません。
朝という時間帯の難易度が高すぎるだけです。
朝は、自分の意志だけで動ける時間ではありません。
家族の予定。
子どもの機嫌。
仕事の開始時間。
電車の時間。
そういう外側の予定に、自分の行動がかなり左右されます。
だから、朝から「30分集中して英語をやろう」と思うと、かなりハードルが高くなります。
もちろん、できる日もあります。
でも、できない日が続いた時に、自分を責めやすくなります。
そして、こう思ってしまいます。
やっぱり自分は続かない。
朝活なんて向いていない。
英語学習は自分には無理かもしれない。
でも本当は、朝活が向いていないのではなく、朝に置いている英語のサイズが大きすぎるだけかもしれません。
僕は、朝に英語をやるなら、最初から小さくした方がいいと思っています。
単語を3つ見る。
音声を1分だけ聞く。
昨日の英文を1回だけ音読する。
スマホに入れてある英語フレーズを1つだけ確認する。
これぐらいでいいです。
それで英語をやったと言っていいのか。
そう思う人もいるかもしれません。
でも、続けるという意味では、これで十分です。
なぜなら、英語学習で一番怖いのは、量が少ないことではなく、完全に切れてしまうことだからです。
朝の英語は、勉強ではなくスイッチでいい。
忙しい朝に英語を続けるコツは、英語を「勉強時間」として考えすぎないことです。
朝の英語は、1日の中で英語モードに入るためのスイッチでいいと思います。
僕自身、英語をやり直していた頃、毎日きれいに勉強できていたわけではありません。
やる気がある日。
眠い日。
仕事で疲れている日。
人と比べて落ち込む日。
いろいろありました。
特に英語を始めたばかりの頃は、気合いで一気に伸ばそうとして、うまくいかないこともありました。
でも、結局残ったのは、派手な学習法ではなく、毎日少しでも英語に触れる習慣でした。
音読。
瞬間英作文。
短いフレーズの確認。
そういう地味なことです。
朝に英語を少しでもやると、その日1日の中で英語へのアンテナが立ちます。
駅の広告に英語があると目に入る。
YouTubeで英語学習の動画が気になる。
夜にもう一度だけ音読しようかなと思える。
こういう小さな変化が出てきます。
朝の1分には、1分以上の意味があります。
それは、勉強量としての1分ではなく、英語を今日の自分の中に戻す1分だからです。
英語から離れてしまうと、再開する時にエネルギーが必要になります。
でも、毎朝ほんの少しでも触れていると、英語が生活の中から消えません。
この差は大きいです。
完璧な朝を待つと、英語は始まらない。
多くの人は、英語を続けるために、理想的な環境を待ってしまいます。
朝早く起きられたらやろう。
子どもがもう少し大きくなったらやろう。
仕事が落ち着いたらやろう。
生活リズムが整ったらやろう。
もちろん、気持ちは分かります。
僕も、もっと時間があれば、もっと集中できるのにと思うことはあります。
でも現実には、完全に落ち着いた生活というのは、なかなか来ません。
子どもが小さい時は、小さい時の忙しさがあります。
大きくなったら大きくなったで、また別の予定が出てくるでしょう。
仕事も、ずっと穏やかなわけではありません。
だから、英語は「落ち着いたら始めるもの」ではなく、「落ち着かない生活の中に少しずつ入れていくもの」だと思います。
忙しい朝に英語を続ける人は、特別に根性がある人ではありません。
完璧な朝を待たずに、不完全な朝の中でできる形を見つけた人です。
寝ぐせのままでもいい。
子どもの声が聞こえる中でもいい。
台所に立ちながらでもいい。
通勤中でもいい。
1フレーズだけでもいい。
そのくらいの軽さで始めた方が、むしろ長く続きます。
英語学習は、毎日100点を取る競技ではありません。
0点の日を減らしていく習慣です。
朝に英語をやると、「自分との約束」を守れる。
忙しい朝に英語を続ける意味は、英語力だけではありません。
自分との約束を守る感覚が育つことも大きいです。
たとえば、朝に1分だけ音読する。
たったそれだけでも、自分の中に小さな達成感が残ります。
今日もできた。
短かったけど、やめなかった。
バタバタしていたけど、英語に触れた。
この感覚は、英語学習を続ける上ですごく大事です。
英語が苦手な人ほど、過去に何度も挫折しています。
参考書を買ったけど続かなかった。
アプリを入れたけど開かなくなった。
オンライン英会話を始めたけど緊張してやめた。
そういう経験が積み重なると、英語そのものよりも、「どうせ自分は続かない」という思い込みの方が強くなります。
だからこそ、朝の小さな英語習慣には意味があります。
大きく変わるためではありません。
自分は今日も英語から逃げなかった。
その感覚を積み重ねるためです。
僕も英語を教えていて思うのですが、伸びる人は、いつも完璧な人ではありません。
むしろ、忙しい日でも、疲れている日でも、できる形に小さくして戻ってこられる人です。
やる気がある時だけ頑張るのではなく、やる気がない日にも、最低ラインだけ守れる人です。
朝の英語は、その最低ラインを作るのに向いています。
忙しい朝だからこそ、英語は短くていい。
朝に英語を続けたいなら、最初から頑張りすぎないことです。
5分できたら十分。
1分でも十分。
1フレーズでも十分。
音声を流しただけでも、前に進んでいます。
もちろん、本格的に英語力を伸ばすには、ある程度まとまった学習時間も必要です。
音読も、瞬間英作文も、単語も、文法も、会話練習も大事です。
でも、それをすべて朝に詰め込む必要はありません。
朝の役割は、英語を生活から消さないことです。
しっかり学ぶ時間は、夜でも週末でもいい。
朝は、その日の英語の火を消さないための時間でいい。
僕はそう考えています。
忙しい朝に英語を続けられる理由は、時間があるからではありません。
やる気が毎日あるからでもありません。
1回の英語学習の量を小さくして、生活の中に常に置いているからです。
完璧な朝ではなくてもいい。
静かな部屋でなくてもいい。
ノートを開けなくてもいい。
1分だけでも英語に触れる。
それだけで、英語は今日の自分の中に残ります。
そして、その小さな積み重ねが、半年後、1年後に大きな差になります。
忙しい朝だからこそ、英語は短くていい。
短くていいから、切らさない。
これが、英語を続けられる人の一番シンプルな理由だと思います。
P.S.
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