【やる気が出ない日の正体】

from 師範代Shinya

朝起きた瞬間から、なんとなく体が重い。

スマホを見ているうちに時間が過ぎて、やらなきゃと思っていることに手が伸びない。

音読をしようと思っていたのに、テキストを開く気にならない。

瞬間英作文トレーニングを進めようと思っていたのに、なぜか別のことばかりしてしまう。

こういう日があると、多くの人は自分を責めます。

自分は意志が弱いんじゃないか。

やっぱり継続力がないんじゃないか。

本気度が足りないんじゃないか。

でも、僕は最近、やる気が出ない日の正体は、単純な「甘え」ではないと思っています。

むしろ、やる気が出ない日は、自分の中のどこかに負荷がたまっているサインかもしれません。

やる気が出ない日は、心が怠けている日ではない

やる気が出ない日って、何もしたくない日だと思われがちです。

でも実際には、何もしたくないわけではないんですよね。

本当は、進みたい。

本当は、変わりたい。

本当は、今日も少しだけでも積み上げたい。

だからこそ、できない自分にモヤモヤする。

もし本当に何も求めていなかったら、そもそも落ち込まないはずです。

「今日もできなかった」と感じるのは、心のどこかでは「本当はやりたい」と思っているからです。

僕も英語学習を続けてきた中で、やる気が出ない日は何度もありました。

テキストを開くのが重い日。

声がイマイチ出づらい日。

英会話レッスンの時間が近づくほど、ちょっと面倒に感じる日。

今でこそ、英語を教える側になっていますが、学習者としての自分の中には、今でも日々のアップダウンはあります。

でも、そういう時に「自分はダメだ」と決めつけると、余計に動けなくなるんですよね。

なぜなら、勉強そのものに加えて、自分を責めるエネルギーまで必要になるからです。

英語をやる前に、まず自分との戦いが始まってしまう。

これは、かなりしんどいです。

やる気が出ない日の正体は、選択肢の多さかもしれない

やる気が出ない時、意外と多いのが「何をやればいいか分からない状態」です。

やることが何もないのではなく、やることが多すぎる。

英単語もやらなきゃ。

音読もやらなきゃ。

文法も復習しなきゃ。

リスニングもやらなきゃ。

YouTubeも見たい。

メールも返さなきゃ。

家のこともある。

仕事もある。

家族との時間もある。

こうなると、脳の中がずっと渋滞しているような状態になります。

そして、何から手をつければいいか分からないまま、結局何もできない。

これは意志が弱いというより、入口が多すぎる状態です。

僕が毎日同じ英語メニューを繰り返している理由のひとつも、ここにあります。

毎日違うことをやろうとすると、そのたびに迷います。

今日は単語にしようか。

文法にしようか。

リスニングにしようか。

オンライン英会話にしようか。

でも、迷う時間が増えるほど、始める前に疲れてしまう。

だから僕は、午前中にインプットをして、夕方にオンライン英会話でアウトプットする流れを作っています。

やることを毎回考えなくていい。

同じメニューだからこそ、始めるハードルが下がる。

そして、同じ英文を繰り返すからこそ、昨日との小さな違いにも気づきやすい。

「あれ、今日は少しスムーズに読めた」

「あの表現、前より口から出やすくなった」

この小さな変化が、やる気を作ってくれます。

つまり、やる気があるから動けるのではなく、動きやすい形を作っているから、結果的にやる気が出てくるのです。

だから、僕の作っている動画セミナーでも、受講生が「今日何をやればいいか?」を考えなくても済むように、細かくメニュー決めをしています。

とりあえず、僕から届いたメールを開いて、動画リンクをクリックするだけで、自動的に英語学習が進んでいく仕組みを作っているのです。

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やる気が出ない日は、未来のゴールが大きすぎる

もう1つの理由として、やる気が出ない時は、目の前の作業が重いというより、未来のゴールが大きすぎることがあります。

英語を話せるようになりたい。

TOEICで高得点を取りたい。

英検に合格したい。

海外旅行で困らないようになりたい。

どれも素晴らしい目標です。

でも、疲れている日にこの大きな目標を見ると、逆に動けなくなることがあります。

なぜなら、今の自分と理想の自分の距離が遠く感じるからです。

「こんなペースで本当に間に合うのかな」

「この勉強で本当に伸びるのかな」

「自分には無理なんじゃないかな」

こういう思考が出てくると、やる気は一気に下がります。

僕も昔、英語が全然話せなかった頃は、ペラペラに話している人を見るたびに、自分との差を感じていました。

外国人バーに行っても、話しかけたいのに話しかけられない。

目の前にチャンスがあるのに、体が固まってしまう。

帰り道に、「なんで行けなかったんだろう」と何度も思いました。

あの時の自分に必要だったのは、「もっと本気を出せ」という根性論ではなかったと思います。

必要だったのは、もっと小さな一歩でした。

今日は一言だけ言ってみる。

目が合ったら笑ってみる。

注文の時に英語を一文だけ使ってみる。

そのくらい小さくしてよかった。

やる気が出ない日は、未来を見すぎている日でもあります。

だから、未来を小さくする。

今日のゴールを小さくする。

英語なら、1ページだけ読む。

1文だけ音読する。

単語を3つだけ見る。

それでいい日もあります。

やる気は、気合いではなく環境から生まれる

やる気が出ない日に、気合いで何とかしようとすると、たいてい続きません。

もちろん、短期的には気合いで動けることもあります。

でも、毎日それをやるのはかなり大変です。

だから大事なのは、やる気を出すことより、やる気がなくても少し動ける環境を作ることです。

テキストを机の上に置いておく。

スマホを少し遠くに置く。

朝の最初の10分だけ勉強時間にする。

オンライン英会話を予約しておく。

やる内容を前日に決めておく。

これだけでも、始めるハードルはかなり下がります。

僕の場合も、オンライン英会話は予約しているから続きやすいです。

時間になったら先生が待っている。

自分ひとりの気分だけで決めなくていい。

この「外側の力」を使うのは、すごく大事だと思っています。

やる気がない自分を責めるより、やる気がなくても動ける形にしておく。

その方が、ずっと現実的です。

やる気が出ない日は、自分を知るチャンスでもある

やる気が出ない日は、悪い日ではありません。

もちろん、気分は良くないです。

できれば避けたい日です。

でも、その日には、自分の状態がかなり正直に出ます。

疲れているのか。

迷っているのか。

目標が大きすぎるのか。

やることが多すぎるのか。

本当は休みたいのか。

それとも、やり方が今の自分に合っていないのか。

やる気が出ない日は、これを見直すタイミングです。

僕も以前は、できない日があると「もっと頑張らなきゃ」と思っていました。

でも今は、少し見方が変わりました。

やる気が出ない日は、自分を責める日ではなく、自分の設計を見直す日。

今のメニューは重すぎないか。

始めるまでに迷いが多くないか。

結果を急ぎすぎていないか。

ちゃんと小さな成長を感じられる形になっているか。

そうやって見直していくと、やる気が出ない日にも意味が出てきます。

やる気が出ない日の正体は、意志の弱さではありません。

多くの場合、それは「今のやり方が、自分の状態に合っていない」というサインです。

だから、自分を責める前に、まず小さくしてみる。

迷いを減らしてみる。

環境を整えてみる。

今日のゴールを低くしてみる。

1文だけ読む。

1分だけ声に出す。

テキストを開くだけでもいい。

不思議なもので、人は少し動き出すと、少しだけ気持ちも動きます。

やる気があるから始めるのではなく、始めるからやる気が後からついてくる。

僕は、英語学習も人生も、かなりこの順番だと思っています。

やる気が出ない日は、止まった日ではありません。

自分に合う進み方を探す日です。

そして、自分を責めずに上手に扱える人ほど、結局また歩き出せるのだと思います。

P.S.

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