
from 師範代Shinya
英語学習が続かない時に、多くの人はこう思います。
「自分は意志が弱いんだ。」
「やっぱり継続力がないんだ。」
「何をやっても続かないタイプなんだ。」
でも、僕はあまりそうは思っていません。
もちろん、続けるために多少の意志は必要です。
でも、三日坊主を何度も繰り返している人を見ていると、意志が弱いというより、続かなくなる考え方をしていることが多いです。
これは、昔の僕自身もそうでした。
英語をやり直そうと思って、参考書を買う。
最初の数日は、ものすごくやる気がある。
新しいノートを用意して、丁寧に書き込む。
でも、少し忙しくなると開かなくなる。
そして、しばらくすると、また別の教材が気になる。
「今度こそ、これなら続くかも。」
そう思って、また買う。
でも、また途中で止まる。
今思うと、教材が悪かったというより、続け方の考え方がズレていたんだと思います。
三日坊主の人は最初に頑張りすぎる
三日坊主になりやすい人ほど、最初にものすごく頑張ろうとします。
今日から毎日2時間やる。
単語帳を1ヶ月で終わらせる。
文法も、リスニングも、発音も、全部まとめてやる。
こういう計画を立てた瞬間は、すごく気持ちいいんです。
新しい自分になれそうな気がします。
でも、現実の生活はそんなにきれいには進みません。
仕事が長引く日もあります。
家族の予定が入る日もあります。
疲れて何もしたくない日もあります。
寝る前にスマホを見ていたら、気づいたら時間が過ぎている日もあります。
そこで1日できなかっただけで、「もう崩れた」と感じてしまう。
「また続かなかった。」
「やっぱり自分はダメだ。」
そうやって、たった1日の空白を、全部の失敗のように受け取ってしまいます。
でも、本当は1日抜けただけです。
英語学習が終わったわけではありません。
完璧に続けることより、戻ってくることの方が大事です。
僕自身、英語が伸びた時期を振り返っても、毎日完璧にできていたわけではありません。
思ったように勉強メニューが消化できない日もありました。
気分が乗らない日もありました。
でも、そこで辞めるのではなく、不満でも不完全でも、続けました。
その積み重ねが、あとから効いてきたんだと思います。
やる気がある日の自分を信用しすぎない
三日坊主を繰り返す人は、計画を立てる時に、やる気がある日の自分を基準にしがちです。
新しい教材を買った日。
英語学習の動画を見て、刺激を受けた日。
セミナーに参加して、よしやるぞと思った日。
その日の自分は、かなり前向きです。
だから、つい大きな計画を立ててしまいます。
でも、本当に考えた方がいいのは、やる気がない日の自分です。
疲れている自分。
眠い自分。
少し落ち込んでいる自分。
今日はもういいかなと思っている自分。
その状態でもできる量にしておかないと、なかなか続きません。
僕も昔は、やる気に頼っていました。
気合いが入っている時は、一気にやる。
でも、気合いが切れると、一気に止まる。
この繰り返しでした。
そのたびに、自分には集中力がないのかなと思っていました。
でも、今なら分かります。
当時は、「続ける設計」になっていなかっただけです。
毎日1時間から始めるより、まずは5分。
音読を30回やるより、まずは1回。
単語を100個覚えるより、昨日見た10個をもう一度見る。
このぐらい小さくすると、やる気が低い日でも戻って来やすくなります。
続けるコツは、自分を責めることではありません。
むしろ、自分のやる気を信用しすぎないことです。
やる気がない日でもできる形にしておく。
これがすごく大事です。
すぐに結果を見ようとすると苦しくなる
三日坊主になりやすい人は、始めてすぐに結果を見ようとします。
3日やったのに聞き取れない。
1週間やったのに話せない。
単語を覚えたのに、会話で出てこない。
そこで、「この方法はダメかも」と思ってしまう。
でも、英語学習は、そんなにすぐには変化が見えません。
これは筋トレに近いと思います。
腹筋を3日やっても、見た目はほとんど変わりません。
でも、体には刺激が入っています。
英語も同じです。
音読を3日やっても、急にペラペラにはなりません。
でも、口は少しずつ英語の動きに慣れていきます。
リスニングを1週間やっても、全部聞こえるようにはなりません。
でも、音に対する感度は少しずつ変わっています。
僕も英語を始めた頃は、なかなか変化が見えませんでした。
やっているのに話せない。
覚えたはずなのに、いざとなると出てこない。
外国人を前にすると、頭が真っ白になる。
そういうことは何度もありました。
でも、あとから振り返ると、その時期も無駄ではありませんでした。
見えないところで、少しずつ土台ができていたんだと思います。
英語学習の変化は、少し遅れてやってきます。
ある日、前より聞こえる。
前より口から出る。
前より英文を読むのがラクになっている。
そういう瞬間があります。
でも、その瞬間が来る前にやめてしまうと、変化を感じるところまでたどり着けません。
続かなかった自分を責めすぎない
三日坊主を繰り返す人は、続かなかった時に、自分を責めすぎてしまいます。
またできなかった。
自分はダメだ。
やっぱり継続できない。
こう考えると、英語学習そのものが苦しいものになります。
苦しいものは、当然続きにくくなります。
僕も昔、英語が話せない自分に何度もガッカリしました。
外国人バーに行ったのに、話しかけられずに帰ってきたこともあります。
本当は話してみたかった。
でも、怖くて動けなかった。
帰り道で、何やってるんだろうと思いました。
せっかくチャンスが目の前にあったのに、自分から逃げてしまった感じがしました。
でも、その経験があったから、次は一言だけでも話しかけようと思えました。
最初からうまく話せなくてもいい。
変な英語になってもいい。
とにかく一回、声を出してみよう。
そうやって、小さな失敗を重ねながら、少しずつ英語を使うことに慣れていきました。
続かなかった経験も同じです。
それは、自分がダメだという証拠ではありません。
ただのデータです。
夜は疲れてできない。
教材が難しすぎた。
量が多すぎた。
場所が決まっていなかった。
スマホに流されやすかった。
こういうことが分かっただけです。
だったら、朝にする。
教材を少し簡単にする。
量を減らす。
机の上に出しておく。
スマホを別の部屋に置く。
できなかった自分を責めるより、調整しながら「できる方法」を探る。
この感覚があると、英語学習はかなり続きやすくなります。
三日坊主は終わりではなく戻り方を覚えるチャンス
三日坊主を繰り返す人は、自分には継続力がないと思いがちです。
でも、本当に大事なのは、最初から強い意志を持つことではありません。
完璧にやろうとしすぎないこと。
やる気がない日の自分を基準にすること。
すぐに結果を求めすぎないこと。
続かなかった自分を責めすぎないこと。
この思考パターンを変えるだけで、学習はかなり続きやすくなります。
英語学習は、気合いで一気に変えるものではありません。
少しやる。
止まる日もある。
また戻ってくる。
その繰り返しです。
三日坊主になったことがある人は、英語に向いていない人ではありません。
むしろ、何度も始め直している人です。
完全にあきらめていない人です。
だから、次にやるべきことは、大きな決意をすることではありません。
今日、少しだけやることです。
単語を1つ見る。
英文を1文読む。
音読を1回する。
それで十分です。
続ける人は、最初から強い人ではありません。
戻ってくるのが上手な人です。
三日坊主を卒業する第一歩は、三日で終わらない完璧な計画を立てることではなく、四日目にもう一度戻ってくることなのです。
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