from 師範代Shinya
(→前回のつづき)
前回の記事では、ネイティブ同士の会話についていけない理由2つの理由、
①it を多用し、はしょった表現が多い
②ネイティブ特有の言い回しが連発される
のうち、①を詳しく解説しました。
今回は、②を解説します。
実は、このパターンが一番大きなウェイトを占めているのでは?と僕は思います。
ここで言う「ネイティブ特有の言い回し」というのは、前回の it などのはしょり表現とは違います。
はしょり表現であれば、日本語にもあります。
・けっこう「あれ」だよね~
・「それ」っぽい感じがする
など、英語で it に相当するような言い回しはあるので、慣れれば英語の it もイメージしやすくなってきます。
でも、②は日本語にはない表現、つまり「その国の文化特有の言い回し」です。
クイズにトライ!
ではここで、②の「文化が組み込まれたネイティブ表現」がどこまで分かるか、トライしてみましょう。
以下の5つの英文の意味を推測しながら、訳を声に出してみてください。
(※分からなくても、ヘコむ必要はゼロです)
↓↓↓
① He called me at the eleventh hour.
② Now I’m back to square one.
③ The company has gone to the dogs.
④ He is keeping up with the Joneses.
⑤ She is living the life of Riley.
以上です。
(YouTubeチャンネルの方でも同じトピックの動画を出しましたが、あえて違う英文も入れてみました)
いかがでしょうか?
何問ぐらいピンと来ましたか?
ちなみに、僕がTOEIC900点を超えたタイミングで上記の英文を読んで意味がピンと来たのは、1つもありませんでした。
では、正解発表です。
クイズ問題の正解
① He called me at the eleventh hour.
(彼は土壇場になって私に電話してきた)
② Now I’m back to square one.
(今、振り出しに戻っちゃったよ)
③ The company has gone to the dogs.
(その会社は落ちぶれた)
④ He is keeping up with the Joneses.
(彼は負けず嫌いだ)
⑤ She is living the life of Riley.
(彼女は気楽でぜいたくな暮らしをしている)
いかがでしょうか?
正解率は何%でしたか?
ちなみに僕は、最初やった時には全滅でした・・・
もし当たったら、あなたはかなり欧米文化に詳しい人です。
そのまま直訳しても、意味が分からないものばかりですよね?
これらのフレーズは、すべて難しい英単語や文法は使われていません。
でも、意味が分からないのです。
ネイティブ同士の英会話では、こういった言い回しが飛び交うことがよくあります。
その結果、僕らはまったく話の流れがつかめなくなり、「ついていけない」と感じてヘコんでしまうのです。
もちろん、ネイティブが僕ら日本人と1対1で話すときには、上記のようなフレーズを使ってくる確率は低いでしょう。
でも、ネイティブ同士だとよく使われるのです。
文化が組み込まれたフレーズ
上記の英文はすべて、欧米文化が組み込まれたフレーズばかりです。
文化とは具体的に何かというと、
①西洋人なら誰でも知ってる有名なテレビ番組&マンガ
②そのテレビ番組やマンガに登場する人物(リアル人名&架空のキャラ名)
③西洋の昔話、おとぎ話
④西洋で大ヒットした商品&企業名
⑤西洋人ならみんな知ってる食べ物
⑥西洋人はみんな子どもの頃に学校で習う、歴史上の人物
⑦宗教(聖書の引用など)
⑧有名な場所の地名&建物名
といったものです。
こういった要素が、ネイティブのお決まりフレーズに組み込まれているのです。
これらは、日本で生まれ育った僕たちには理解できません。
西洋の国で生まれ育った人でないと、分からないでしょう。
TOEIC900点を超えた先にある「ネイティブ英語のカベ」を超えるためには、こういった文化の理解が欠かせないのです。
・・・つづく。
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