from 師範代Shinya
・海外旅行先で、自分の英語の発音が通じなくてヘコんだ・・・
・同じ英単語を何度も発音しても、まったく聞き取ってもらえない・・・
そんな経験をしたことがありませんか?
長く英語学習を続けて、英会話の経験がある程度多い人であれば、「自分の発音が通じない」という経験は、1度はしたことがあると思います。
僕も外国人バーでの英会話の最中に、何度もこういう経験をしたことがあります。
1つの発音を何度も繰り返しているのにまったく通じないと、けっこうヘコみます。
母国語なまりが強い英語でも通じる国の人たち
一方で、英語が母国語ではない国の人々が話す、「母国語なまりの強い英語」が、ネイティブ相手にしっかり通じていたりします。
僕はカナダ留学中に、ヨーロッパやインドから来ているクラスメイトが、現地のネイティブと話しているシーンを何度も目撃しました。
その時にネイティブに聞き返されずに、スムーズに会話できているのを聞いて、「なぜだろう?」と思ったことがあります。
僕の耳には、彼らの母国語なまりが、日本人の母国語なまりとそんなに変わらないように聞こえました。
でも、日本人は聞き返されることが多く、彼らは聞き返されることが少ない。
この違いは何なんだ?
と疑問に思ったことがあります。
その疑問を解消する本が、最近発売されました。
それが、
「ネイティブに聞き返されない英語が身に付く!チャンツトレーニング:英語はリズムで伝わる」
というタイトルの本です。
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著者は、これまで200冊以上の英語教材を作り続けている、カン・アンドリュー・ハシモトさんです。
アメリカ生まれ&育ちのバイリンガルで、19才の時に日本に移住して音楽関連と英語教育の仕事をしている、とてもユニークな経歴の持ち主です。
作詞、作曲家としては、NHK「みんなのうた」「おかあさんといっしょ」や、CMなどに楽曲を提供しています。
そんなカンさんが作った最新の本が、この「英語はリズムで伝わる」なのです。
カンさんは、アメリカで生まれ育ったので、「ネイティブの耳」を持っています。
さらに、日本人の話す英語発音も聞き慣れているので、「日本人の発音がなぜ通じないのか?」もよく知っています。
カンさんによると、英語の発音が通じない理由は、細かい発音の違いではなく、「英語を話す時のリズムの違い」がほとんどだそうです。
たとえば例として、オランダ人の話す英語は、ネイティブの耳にすごく聞きやすいそうです。
もちろん、オランダ人の英語にも訛りがあります。
たとえば、オランダ語には英語の「th」の音がないそうです。
そのため、that’s を「ダッツ」、 brother を「ブラダー」というように発音してしまうことがよくあるそうです。
でも、ネイティブには聞き返されません。
なぜなら、「リズムが英語と同じ」だからだそうです。
細かい発音ができていなくても、リズムが英語と同じになっていれば、ちゃんと通じるのです。
でも、日本人が話す英語は、ネイティブには日本語っぽく聞こえてしまうそうです。
「てっきり日本語で話しかけられているのかと思ったけど、よく聞いたら英語を話していることに気付いた。」
なんてこともあるそうです。
何が違うのか?
その違いは、リズムです。
日本語のリズムが、英語のリズムとは大きくかけ離れているから、通じないのです。
著者のカンさんは、この本の中で、
「日本人の英語が通じないのは発音のせいではなく、リズムのせいです。リズムを英語に合わせれば、通じるようになります。」
と言っています。
確かに、僕自身の経験を振り返ってみても、英語独特のリズムを身に付けてからは、ネイティブに聞き返されることがほとんどなくなりました。
僕は今でも英語でフリートークをしている最中に、よく発音のミスに自分で気付くことがあります。
トーク内容に意識を振っていると、発音がおろそかになったりすることがあるのです。
「あ!今の英単語はRから始まるスペルだったけど、Lで言ってしまった!」
と後から気付いたりします。
それでも、聞き返されることはほとんどありません。
それは多分、リズムと文脈から判断されているからだと思います。
僕がどうやって英語のリズムを身に付けたかというと、「英語の歌」と「音読」の2本柱です。
英語の歌も音読も、英語のリズムを身に付けるには最高のトレーニング方法です。
特に英語の歌は、僕が英語のリズムを身に付けるのに大きく役立ちました。
英語の歌の欠点2つ
一方で、英語の歌には欠点もあります。
①覚えた歌詞や英単語を、日常会話で使う機会がまったくない
②普通に英語を話す時には関係ない「音程」を意識する必要がある
ということです。
これは、僕自身が英語の歌を練習し続けて感じてきたことです。
歌の歌詞で使われる英単語や言い回しは、ドラマチックなものが多いです。
そのまま使う機会はゼロに近いです。
また、音程を合わせるのが難しくて、たった1つのサビを歌えるようになるまでに、ものすごい量の反復練習が必要でした。
「英語のリズムを身に付ける」という点だけに絞った場合、ちょっと効率が良くないのです。
そこで役立つのが、今回の本にある「チャンツトレーニング」という手法です。
チャンツは、リズムとメロディーに乗って発音していくトレーニング法ですが、歌とは違います。
一定のリズムで発音し続けて、さらに音程を気にしなくて良いので、ラクなのです。
英語の歌に比べると、圧倒的にカンタンにリズム練習ができます。
チャンツ教材はキッズ向けが多い
チャンツトレーニング系の教材というのは、キッズ英会話ではよく使われています。
でも、大人向けのものはほとんどありません。
大人がキッズ教材を使っても良いのですが、内容的に大人の興味や感心に沿うものではないことが多いのです。
そこで今回、カンさんが大人向けに作ったチャンツトレーニング教材が、今回の本です。
キッズ向けの教材とは、明かに差別化されています。
次回の記事では、この本の作りを深掘りしながら、リズム練習がなぜ効果的なのか?を見ていきましょう。
・・・つづく。
今回紹介した「ネイティブに聞き返されない英語が身に付く!チャンツトレーニング:英語はリズムで伝わる」はこちら
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