【「自分の発音が通じない、何度も聞き返されてしまう」を解消する方法②】

from 師範代Shinya

(→前回のつづき)

前回の記事では、「英語はリズムが大事」ということをお伝えしました。

ネイティブは、英単語や英文全体をリズムで聞き取っています。

実はリズムさえ合っていれば、細かい発音スキルが多少足りなくても、問題なく通じる確率が高いのです。

そこで新しく登場したのが、英語のリズムを身に付けられる本「英語はリズムで伝わる」です。
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この本によると、英語のリズムには3つの要素があります。

①シラブル(音のかたまり)

②アクセント(単語の中での音の強弱)

③イントネーション(文章の中での音の強弱&高低)

です。

アクセントやイントネーションという言葉はよく聞きますが、普段シラブルを意識して練習している人は少ないと思います。

この3つをそれぞれ意識しながら練習して、うまく組み合わせることができた時に、「通じる英語」が完成するのです。

そのためのトレーニング法が詰まっています。

この本のポイントは、

①理論

②実践

の2章立てになっていることです。

前半では、

①シラブル

②アクセント

③イントネーション

の3つをベースに、それ以外にも詳しい理論がたくさん解説されています。

僕は今回、この3つの要素の違いとコツを知れたことが、一番目からウロコでした。

今まで何となく知っているつもりっだった「アクセント」や「イントネーション」の明確な違いや、英単語をシラブル(音節)で捉える視点が身に付きました。

「頭で理論を理解してから、実践してスキルに変える」

というステップを、自然な流れで繰り返せます。

今回の記事では、この本で学んだ中から、「リズムの3要素」を深掘りしてご紹介します。

①シラブル(音節)

今までに「シラブル」という言葉を聞いたことがありますか?

「音節」という言葉の方が馴染みがあるかもしれません。

学校で音節について習うのは、「比較級&最上級を作る時のルール」の時だと思います。

・more と er の使い分けルール

・most と est の使い分けルール

です。たとえば、

young → younger → youngest

beautiful → more beautiful → most beautiful

みたいに変化する時のルールです。このルール解説の時に、

「2音節までなら er & est で、3音節以上なら more & most を使う」

という言葉が使われます。

これを聞くと、ほとんどの人が「ふ~ん、音節って言うんだ。なんだか難しそう・・・」と感じるのではないでしょうか。

そして、とりあえずよく分からないまま「スペルが長い英単語は more & most を付けとけばOK」ぐらいの知識に落ち着きます。

その後、音節という言葉は忘れ去られることが多いです。

その後、たまに入試の発音問題などで「4つの英単語の中から、1つだけ音節が違うものを選べ」みたいな問題が出ることがありますが、音節について気にするのはその程度です。

理論だけではもったいない

学校では理論を教えるだけで、実践をする時間はありません。

でも、実は音節は、英語を話す上でとても大事な要素です。

「通じる英語」を話せるようになるためには、音節がカギを握っています。

単に比較級や最上級のルールのために引き合いに出されるだけでは、あまりにもったいないです。

この本「英語はリズムで伝わる」を読むと、音節の大切さがよく分かります。

この本の中で紹介されている、日本語と英語の音節の違いが、とても印象的でした。

こんなに音節が違うなら、通じなくて当たり前と言えるかもしれません。

カタカナ発音の正体

よく、日本人が話す英語はカタカナ発音で、ネイティブの耳には日本語っぽく聞こえてしまうと言われます。

僕は今まで、カタカナ発音になってしまうメインの理由は「母音が入ってしまうこと」だと思っていました。

get = ゲット(getto)

book = ブック(bukku)

のように、英単語最後に o や u などの母音が入ってしまうと、途端に英語が日本語っぽく聞こえます。

母音を消した発音ができれば、英語らしい発音に聞こえるのです。

確かにそれは間違いないことです。

でも今回、この本を読んで、新しい考えが浮かびました。

「音節を意識するだけで、自然に母音が消えるのでは?」

「音節さえ合っていれば、多少母音が入ってしまっても、通じる英語になるのでは?」

と思ったのです。

とりあえず他のことは横に置いておいて、音節のみ意識するだけでも、英語らしい発音になるのです。

次回の記事では、この本の一部を引用しながら、日本語と英語の音節の違いを解説します。

 

・・・つづく

 

今回紹介した「英語はリズムで伝わる」はこちら

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