【「自分の発音が通じない、何度も聞き返されてしまう」を解消する方法④】

from 師範代Shinya

(→前回のつづき)

※大人が英語のリズムを身に付けるのに最適な本「英語はリズムで伝わる」のレビューの続きです。

今回は、リズムを構成する3つの要素のうちの2つ目、「アクセント」についてお伝えします。

前回のシラブルに比べると、アクセントは聞きなじみのある言葉だと思います。

アクセントは、1つの単語の中で強く発音される場所のことです。

banana (バナナ)だったら、真ん中の「ナ」が強く発音されて、「バナ~ナ」に聞こえます。

同じアクセントを持つ英単語は、

vanilla(バニラ)

gorilla(ゴリラ)

などです。

日本語とはだいぶ違う位置にアクセントがあるので、知らないとリスニングできません。

また、日本式に発音するとまったく通じません。

日本語だと、vanill も gorilla も、最初の「バ」や「ゴ」の位置が強く発音されます。

「強く」というよりも、「音程が高く」発音されます。

・英語は強弱

・日本語は高低

の違いがあるのです。

英単語の強弱を、日本式の高低で表現しようとしても、通じないこともあります。

アクセントも、日本人の英語が通じなくなる大きな要素の1つです。

アクセントさえ合っていれば、通じることが多い

英語圏のネイティブたちは、実は英単語をアクセントで聞き取っている部分が大きいようです。

そのため、アクセントさえ合っていれば、他の発音部分がいい加減だったり間違っていても、通じてしまうことが多いです。

たとえば、先ほどの

vanilla

gorilla

の2つは、同じ場所にアクセントが来ます。

真ん中の ni と ri の部分を強く発音できれば、他の部分(v, l, r など)が上手に発音できずに日本語っぽくなってしまっても、通じる確率が高いのです。

以前、僕がネットフリックスで見た海外のアクション映画(タイトルは忘れました)の中で、こんなシーンが印象的でした。

主人公が日本を舞台に戦う1シーンです。

海外のアクション映画で日本を舞台にする時には、いかにも日本的な要素を入れてきます。

・京都のような雰囲気の場所でお寺が登場

・東京の渋谷のスクランブル交差点のような、たくさんの人が行き交場面

・秋葉原のような場所で、アニメとゲームのイメージを強く出している場所

を見かけます。

それがスタジオの撮影セットなのか?本当に日本にロケに来ているのか?よく分かりませんが、外国人から見た「日本的な場所」が選ばれることが多いです。

でも、その映画では、上記のような象徴的な場所は登場しませんでした。
代わりに、質素な倉庫が建ち並ぶエリアを、1台の宣伝カーが走っているシーンが登場しました。

その宣伝カーからは、大音量で「バ~ニラ、バニラ、バ~ニラ」という女性達の声が聞こえてきました。

これは後から知ったのですが、日本の東京エリアで有名な「バニラ求人」という宣伝カーだそうです。(夜の接客業の求人らしいです)

この歌の独特のメロディーと、ひらすら「バ~ニラ」を繰り返す歌詞が、とても印象的で、首都圏を中心に、知名度が上がりました。

このバニラの宣伝カーが、海外のアクション映画に登場したのです。

バニラが選ばれた理由

これはあくまで僕の個人的な予想ですが、この「バニラ」という言葉の発音が、ネイティブの耳にはとても「異国情緒にあふれている」と感じられたのかもしれません。

英語圏の人たちの耳には、

vanilla と 日本語発音の「バニラ」は、似ても似つかない音に聞こえているでしょう。

映画のシーンに登場したこと自体が、ネイティブにはバニラの発音がとても日本的に聞こえている証拠だと思います。

もしかしたら、「バニラ=vanilla」という認識すらないのかもしれません。

ただ、「不思議な発音の呪文を唱えているな~」と感じているだけかもしれません。

どちらにしても、映画監督が選んだほど、「バニラの発音」は日本的で、外国人にとっては「京都のお寺」や「渋谷のスクランブル交差点」と同じぐらい印象的なのでしょう。

その点でも、アクセントの重要さを強く感じます。

次回は、リズムを構成する3つ目の要素「イントネーション」を解説します。

 

・・・つづく

 

今回紹介した「英語はリズムで伝わる」はこちら

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