from 師範代Shinya
(→前回のつづき)
最近、すごく話題になっているAIおしゃべりツール「ChatGPT」のレビューの続きです。
世界でのリリースに先駆けて、IT大国のイスラエルでChatGPTのβ版がローンチされたことで、そこに住んでいたV先生もChatGPTをしばらく使っていたそうです。
しばらく使ってはみたものの、V先生の環境ではイマイチ有効活用できずに、離れてしまったとのことでした。
また、今、日本でも多くの人たちが言っているように、
「ChatGPTでビジネス文書や本、ニュース記事が書けてしまう!」
ということも、β版の時点で皆が思いついたらしく、実際にそれで小説を書いて出版した人がいるらしいです。
ところが、十分な校閲を行わずに、AIを信頼して出版した本の内容が、「特定の政治家を批判する内容」になっていたのです!
しかも、まったく事実無根の内容で、その本を出版した人は、名誉毀損で訴えられて、結局本の売り上げよりも大幅に赤字になってしまったとのことでした。
その他にも、ビジネスの企画書やレポートなど、多くのシーンでChatGPTのβ版がイスラエルで使われるようになりました。
その結果、「ChatGPTだけで作られたビジネス文書は、まだ信頼性が低い」という結果になったそうです。
でも、AIは進化し続けます。
今の正式ローンチされたバージョンでは、β版より進化している可能性が高いでしょう。
それでも、まだ「内容を信頼する」という段階ではなさそうです。
(※注:ちなみに、今回のイスラエルでのお話はあくまでV先生の個人的な体験談を僕が聞いた範囲内で書いているため、事実確認はしていません。あくまで「ChatGPTが普及した時の未来の予想の1つ」としてお伝えしています)
AIは事実を探すのが苦手
現時点では、ChatGPTに質問して出てきた検索結果は、事実ではないことが多いらしいです。
でも、AIはあたかも事実であるかのような口調で文章を書いてくるので、つい信じてしまいたくなります。
事実を調べようと思ってChatGPTを使うのは、あまり良い方法とは言えないようです。
ただ、僕が実験した範囲では、「英語の文法ルールや英単語の意味に関する質問」に関しては、今のところ100%正確に答えてくれています。
僕は最近、自分のセミナー受講生の方々からいただいたご質問を、次の3ステップで実験しています。
①まずは自分で回答を書く。
②内容によっては、念のためネイティブの先生に確認して最終回答を決める。
③最後にChatGPTに質問文を入れて、自分の最終回答と違う内容になるかどうか試してみる。
というステップです。
その結果、今のところ、ChatGPTの回答は優秀です。
ネイティブの先生の言っていることと同じ回答が返ってくることが多いです。
また、言い回しも専門的な文法用語を駆使してお堅い文章が返ってくるのかと思いきや、意外に読みやすい文章で書いてきます。
また、文法的な質問は初心者にとっては英語でしづらいこともあります。
「ここに前置詞の○○があるのはなぜか?」
という質問を英語でしようと思っても、そもそも前置詞って英語で何て言うの?とか詰まってしまうことが多いでしょう。
でも、ChatGPTは日本語の質問をかなり正確に読み取れるので、文法ルールに関する質問は日本語でもいけます。
おそらくAIは、ルールなどを解説するのは得意分野なのかもしれません。
ネット上の英語の文法や単語に関する質問は、これまで世界中の英語学習者の間で交わされているはずです。
それらの蓄積されたデータを集めて抽出するのは、AIは得意だと思います。
次回は、僕が実際にどんな形でChatGPTを使っているのか?をお伝えします。
・・・つづく。
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