From 師範代Shinya(新村真也)
(※僕がカナダにビジネス留学していた頃の体験談の続きです)
僕の目の前をものすごいスピードでたくさんの人たちが通り抜けていきました。
彼らの足はほとんど動いていません。そして、上下の動きは一切なく、横方向にスーッと移動しています。
前に向かって進むだけではなく、後ろ向きで進んでいる人もいます!!
途中でクルクルと回転して身体の方向を入れ替えている人もいます。
まるで、みんなフィギュアスケートの選手みたいです。
めちゃくちゃレベル高いやんけ!!
バンクーバーの人たちは、みんなローラーブレードの腕前がすごいです!!
そして、僕が何より驚いたのは、滑っている人たちのバリエーションの豊かさでした。
おじいちゃんもおばあちゃんも!
超スピードで滑っている人たちの年齢層は、見事なくらいバラバラでした。
白髪のおじいちゃん&おばあちゃんが仲良く手をつないで滑っていたり、小さな子供がお父さん&お母さんと一緒に滑っていました。
そして、おじいちゃんもおばあちゃんも、小さな子供も、滑るスピードがめちゃくちゃ速いのです!!
そして、無駄な力が入っていなくて、めちゃくちゃ安定してスムーズに滑っています。
あぁ!!なんて気持ちよさそうなんだ!!そして、おじいちゃん&おばあちゃん、超カッコいい!!
僕は日本にいた頃、よくフィギュアスケートの選手権をテレビで見て、
「あぁ、こんなに滑れるようになったら、気持ちよさそうだな~」
と思うことがありました。
「でも、これは特別な世界に生きる人たちの特権なんだろうな」
と思っていました。
ところが、ここバンクーバーでは、ごくふつうの人たちが、老若男女問わずにこの気持ちよく滑る世界を楽しんでいます。
ローラーブレードコースの右側には、美しい海と水平線が広がっています。左側には、深い緑の森(山?)が続いています。
めちゃくちゃいい眺めです!そこをローラーブレードで高速で走り抜ける!
こんな世界があったのか!!みんな、スゴくカッコいい!!こんなにイケてる人たちがいたとは!!
なぜ、そんなに速く滑れるのか?
スタンレーパークには、ローラーブレード&自転車専用レーンがありました。歩行者とは別になっているので、思い切りスピードを出せるようになっています。
僕は、おそるおそるローラーブレードのレーンに入ってみました。
あ!スムーズだ!なんか、すごいスムーズに車輪が回るぞ!!
日本でローラーブレードをやった時には、アスファルトの上の細かい石やヘコみが、ゴツゴツと車輪にぶつかって、すぐにスピードが落ちてしまいました。
無理にスピードを上げると、振動が足に伝わってきて、上下に振られてめちゃくちゃ怖い思いをしました。
でも、このスタンレーパークの道は、キレイに舗装されていて、車輪がスムーズに回ります。
その分、スピードも出やすく、また道が広くて先が長いため、スピードを出してもあまり恐怖感がありません。
なるほど!これがカラクリか!
と僕は納得しました。
エンドレスな道
デイビッドは、最初は僕に並んで様子を見ながら一緒にペースを合わせて滑ってくれていました。
「これが、バンクーバーの地元人の休日の過ごし方さ!」
と言いました。
なんてクールな休日の過ごし方なんだ!
しばらくすると、デイビッドは、「じゃあ、先行ってるね。1時間後にさっきの入り口で会おう!」と言うと、一気にスピードを上げて先へ進みました。
スタンレーパークは、巨大な公園です。1周回るのに、自転車でも約1時間もかかるそうです。
なので、目の前に広がる道は、ほとんどエンドレスに見えます。
あっという間に豆粒のように遠くへ行ったデイビッドを見送りながら、僕はこの広大な公園の、おいしい空気を吸い込みました。
あぁ・・・気持ちいい!!なんて開放的な空間なんだ!!
僕の横を、すごいスピードで他のローラブレーダーたちが通り抜けていきます。
でも、僕もだんだん慣れてきて、自分の満足できるスピードは出せるようになってきました。
僕は、昔からアイススケートが好きでしたが、ひとつだけ問題があって、それは狭い空間にごちゃごちゃ人が多すぎるということでした。
でも、ここは違います。道幅は広いし、他の人との距離が十分にあります。
目の前の道はひたすらまっすぐ&一方通行なので、自分が滑ること意外にあまり気にすることはありません。
芸は身を助く
もし、今回が僕にとって「ローラーブレードやるのが初めて」という状況だったら、きっとこんなに楽しめなかったに違いありません。
日本でローラーブレードを練習していた頃は、ハッキリ言って「恥ずかしさとの戦い」でした。
日本の家の近くの土手でローラーブレードをやっている人は、大人では僕ひとりでした。
しかも、慣れないうちは転びまくりです。めちゃくちゃカッコ悪いです。
僕が転んでダメージを受けてうずくまっている横を、小さな子供がさっそうと走り抜けていきました。
僕は割と人目を気にせず行動するタイプですが、あの時は自分のカッコ悪さに嫌気が差していました。
仮にうまく滑れるようになっても、何の意味があるのか?
大人の自分がローラーブレードなんてできるようになっても、誰からも尊敬されないような気がしていました。
それでも、「スムーズに気持ちよく滑っている自分の姿」を夢見て、練習を続けました。
ローラーブレードが壊れた時点で、もう一生使わないだろうと思っていたスキルが、ここで役立つとは!!
大自然の中を気持ちよく滑っている自分の姿を、まさか今になって実現できるとは!!
「人生で無駄なことなどひとつもない」
という言葉をかみしめながら、僕はローラーブレードのコースを楽しみました。
・・・つづく。
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From 師範代Shinya(新村真也)
(英語の達人養成ジム 師範代)
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