From 師範代Shinya(新村真也)
(※僕がカナダで一人旅していた頃の体験談です)
(→前回のつづき)
僕がトロントで初めてやったスポーツ、「ディスクゴルフ」は、予想以上に楽しいものでした。
もともと僕は、子供の頃からフリスビーのふわふわと浮く動きが好きだったので、それを使って大人が勝敗を競うのは楽しいです。
ジェフとメアリーとダンは、すごくゆる~い感じでディスクゴルフをやっています。
特に熱くなるわけでもなく、雑談しながら和気あいあいとやっている感じです。
自然な会話
僕がやっていていいなぁと思ったのは、ディスクゴルフでは、自然な会話が生まれやすいことです。
「あー!惜しかったね!」
「そういえば、日本てゴルフする人多いの?」
とか、そんな感じで自然と会話が生まれます。
そして、会話の間が持ちます。
会話だけに集中しようと思うと、なかなか続かせるのが難しいかもしれません。
でも、ディスクゴルフなら会話が途切れたタイミングでディスクを投げるので、間が持ちます。
また、ディスクの動きを見てるうちに、また別の話題を見つけられたりするので、会話が途切れることもありません。
全員がまんべんなく会話することのできるディスクゴルフ。
このアクティビティーを僕のいるときにやってくれたジェフは本当にナイス!と思いました。
ゆったりとした時間
1ラウンド目の結果は、
1位:ジェフ
2位:メアリー
3位:ダン
4位:シンヤ
という順位になりました。ほぼキャリアの長さのとおりになった感じです。
その後、本気モードの2ラウンド目に入りました。
本気モードといっても最初のうちだけで、すぐにさっきまでのゆる~い雰囲気に戻りました。
みんな、単に自然の中で歩くことを楽しんでいる感じです。
僕は日本でゴルフをやったことがありませんが、きっと日本で毎週末にゴルフ場に繰り出す人たちは、こういう自然の中で過ごす感覚が楽しくて行ってるんだろうなぁ・・・というのが想像できました。
地元人だけの空間
僕ら4人は、ディスクゴルフをやりながら、途中で休んで芝生に寝っ転がったりしました。
このゆったりとした時間の流れは、僕がトロントに来る前に想像していたものとは真逆でした。
てっきり、大都会のエキサイティングなアクティビティーを体験するものだと思っていたので、意外です。
でも、僕はこっちの方が自分に合っていると感じます。
それに、おそらくこういう体験ができるのは、今回が最初で最後になるような気がします。
日本からのツアーでトロントに来たら、絶対にこのマイナーな島には寄らないでしょう。
実際、ここに来るまでの船には、観光客らしき人たちは乗っていませんでした。
たしかに自然はありますが、店も少ないし、見る場所もそんなにありません。
ただ、自然の中で歩くことを楽しむような場所です。
別世界
ディスクゴルフを3時間くらい楽しんだ後、僕らは島を出発しました。
30分くらいして、再び都会のアスファルトに降り立ちました。
突然、たくさんのクルマのエンジン音と、高い高いビル群の空間に包まれました。
さっきまでの大自然の世界がまるで夢だったみたいな感覚です!
海の方を振り返って見ると、はるか彼方にさっきの島が小さく見えます。
イケてる若者の休日
その後、僕らは駐車場に向かって通りを歩きました。
広い歩道の右側に、ホットドッグスタンドがありました。
めっちゃうまそうです!
ジェフが言いました。
ジェフ:「あ~!腹減ったな!これ買ってこうぜ!」
「いいねぇ!」
全員一致で、ホットドッグを一人一個ずつ買いました。
ここのホットドックは特にひねった作りではありませんが、まさに「王道」な感じです。
表面をこんがり焼いたパンに、ジューシーな特大ソーセージがはさまっています。
そこにたっぷりのケチャップとマスタードをかけて口の中にほおばると、たまらない食感が口の中に広がりました。
「あ~!うまい!!」
サイズもデカくて、満足のボリュームです。
僕ら4人は、そのまま大きな通りをホットドッグをほおばりながら歩いて、駐車場に向かいました。
僕は思いました。
「おそらく、これがトロントの街に住むイケてる若者たちの休日の過ごし方なんだろうな。
休みの日は自然の中で過ごして、身体を思い切り動かした後に、こうして小腹を満たすホットドッグやサンドイッチを食べ歩きしながら街を歩く・・・
そして俺は今、そんなイケてる若者の休日を一緒に体験している!なんてラッキーなんだ!!」
そう思いながら、家路につきました。
・・・つづく。
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