【会話で丸ごと使える!瞬間英作文用のオススメ本③】

From  師範代Shinya(新村真也)
 
(→前回のつづき)
 
※瞬間英作文トレーニングにオススメの英語テキスト「コーパス口頭英作文」のレビューの続きです。
 
↓↓↓
 

コーパス口頭英作文 (CD BOOK)

(↑クリックすると、アマゾンの販売ページに行けます)
 
前回の記事では、この本の中に収録されている例文が、どんな感じかを、前半のユニットからさらっとご紹介しました。
 
 
例文はコーパスから抽出された「アメリカ人の会話データ」を元に作られているので、実戦的なものばかりです。
 
 
実際にアメリカ人がどんな会話をしているのか?を、テキストを通して知ることができます。
 
 
この本の例文を見ていると、アメリカの文化が垣間見えて面白いです。
 
 
たとえば「現在完了」の文型の項目では、
 
 
I’ve been in this city for a week.
(私はこの町に来て1週間になります)
 
How long have you been married?
(結婚してどのぐらいになりますか?)
 
Have we met before?
(前にお会いしたことがありますか?)
 
 
という例文があります。
 
 
これらの例文の中に、アメリカ文化の特徴が見えてきます。
 
 
・アメリカ人は日本人に比べて引っ越し回数が多いので、引っ越した先で「この町に来て1週間になります」みたいな会話をすることが多いようです。
 
 
・アメリカでの離婚率は50%を超えています。また「子連れの男女が再婚すること」に対する文化的なハードルも日本に比べると低めです。アメリカ人にとっては一生の間に「結婚してどのぐらいですか?」と聞いたり、聞かれたりする回数が多いことが伝わってきます。
 
 
・アメリカでは知らない人に話しかけるのが普通です。電車の中、バスの中、通りですれ違った人など、けっこう気さくに話しかけます。「前に会ったことありましたっけ?」というような会話が日本に比べると多そうです。
 
また、若い男女の出会いの場No.1は「バー」です。バーで男性が気に入った女性に声をかける時に「僕たち、前に会ったことある?」というセリフで始めるシーンは、よく映画やドラマなどでも出てきます。
 
 
こんな感じで、テキストの例文を通して「アメリカ文化」が垣間見えるのが面白いところです。
 
 
 

カジュアル過ぎる表現はない

いくら会話で使われているデータを元にしていると言っても、このテキストには「カジュアル過ぎる表現」は出てきません。
 
 
たとえば、映画やドラマのセリフなどには、「fuck」という英単語を入れた表現がよく出てきます。
 
 
ふつうの文章に「fuck」を入れるだけで、勢いとカジュアルさが加わります。
 
 
This is good.(これいい!:これおいしい!)
 
↓↓↓
 
This is fucking good!(これ超いい!:超おいしい!)
 
 
という感じになったり。
 
 
もともとある表現や英単語に「fuck」や「fucking」を入れることで、勢いとカジュアルさを加えているのですが、実際にもし会話データベースを元に調べたら、おそらくこういった表現も上位に入ってくるはずです。
 
そういう「カジュアル英語表現集」の本もよく見かけます。
 
 
ただ、こういう表現は「場面に応じた表現の使い分け」ができない状態で使うと、相手に悪い印象を与える確率が高くなってしまいます。
 
 
少なくとも、瞬間英作文トレーニングをしているステージにいる学習者が学ぶべき表現ではないような気がします。
 
 
この「コーパス口頭英作文」のテキストには、そういったフレーズは入っていません。
 
 
適度にカジュアルな表現は入っている程度なので、安心して会話で使うことができると思います。
 
 

付属CDの工夫ポイント

付属のCDは2枚あって、瞬間英作文トレーニングで使いやすいように工夫がされています。
 
 
①日本語が読み上げられる
 
↓↓↓
 
②数秒のポーズ(この間に英語を言う)
 
↓↓↓
 
③ネイティブの読み上げ
 
↓↓↓
 
④数秒のポーズ(この間に英語を言う)
 
↓↓↓
 
⑤ネイティブの読み上げ2回目(同じ例文)
 
↓↓↓
 
⑥数秒のポーズ(この間に英語を言う)
 
 
という流れです。
 
 
つまり、1つの例文につき3回声出しできるように工夫されています。
 
 
学習者目線に立った作りです。ネイティブの読み上げスピードも、速すぎず遅すぎず、ちょうど良いと思います。
 
 
ただ、ひとつだけ惜しい点を挙げるとすれば、「ポーズの長さがすべての例文で同じ」ことです。
 
 
例文の長さは1本1本違います。
 
 
特に後半の例文になると、接続詞を使った例文が入っているので、序盤の例文の3倍ぐらいの長さになります。
 
 
そこのポーズも数秒しかないので、どんなに速く英語を話しても、全文言い終わる前にネイティブの読み上げが始まってしまいます。
 
 
そのため、後半の例文を練習する時には、CDを手動で一時停止してから話す必要があります。
 
 
この空白の長さを例文ごとに変えるのは、けっこうな手間だと思います。おそらくコスト的に見合わなかったのでは?と予想しています。
 
 
とはいえ、瞬間英作文トレーニング用のCDとしては、かなり工夫をこらして作られているので、使いやすいと思います。
 
 

総合的に見て「買い」

以上が、「コーパス口頭英作文」のテキストの詳しいレビューでした。
 
 
僕はこの本を総合的に見て「買い」だと思います。
 
 
特に、今まで瞬間英作文トレーニングにトライしてきたけど途中で挫折してしまった経験のある人には、向いている作りになっていると思います。
 
 
①コーパスの会話データベースから抽出した例文が実戦的。
 
 
②使われている英単語や使う場面に変化があるので、飽きづらい。
 
 
③例文が短くて、初心者でも使いやすいものがメイン。
 
 
といった3つの特徴が、初心者にとってモチベーションを保ちやすくしてくれます。
 
 
僕も「自分が初心者の頃に出会いたかった!」と感じるテキストです。
 
↓↓↓
 
 

コーパス口頭英作文 (CD BOOK)

(↑クリックすると、アマゾンの販売ページに行けます)
 
 
※ブログ記事のジャンル別もくじは、こちらをクリック
 
 
 

※このブログに読者登録をしていただくと、最新の記事を1日1回、メールでお届けします。読者登録はこちらをクリックしてください。
    ↓↓↓

 

 

From  師範代Shinya(新村真也)

英語の達人養成ジム 師範代)

※もくじは、こちら

自己紹介は、こちら

こちらですアップ

 

 

 

 

 

師範代Shinyaの書いた本

↓↓↓

 
 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください