【ショッピングセンターでの恐怖体験④:僕が「習い事」に感じた夢と希望:ダンス編106】

 
From  師範代Shinya(新村真也)
 
 
※僕が20代ダンススクールに通っていた頃の体験談の続きです。ダンス編は毎週日曜日に更新中。

 

ショッピングセンターの中のレンタルビデオ屋さんで、僕とウッチーとY君は、9人のヤンキー高校生に取り囲まれました。

とても逃げらる雰囲気ではありません。

絶体絶命のピンチに、僕は冷や汗が背中と脇の下に吹き出してくるのを感じました。

まるで、アメリカのスラム街に迷い込んでしまったような気分です。

もともとHIPHOPダンスは、スラム街の黒人のボスが考えついたものと言われています。

若者がケンカでお互いに傷つけ合うのを見て心を痛めたボスは、

「ケンカで優劣を競うのをやめて、ダンスで勝負しろ!」

と言ったそうです。

有り余るエネルギーの発散先をダンスに向けさせることで、スラム街での仲間同士の傷つけ合いを避けようとしました。

その試みは成功して、若者はダンスに没頭するようになり、スラム街の犯罪率が減ったそうです。

僕もこのボスと同じように、自分を取り囲むヤンキー高校生たちに向かって、

「ケンカはやめて、ダンスで勝負しようぜ!」

と言いたい気分になりました。

でも、日本文化では、そんな提案は絶対通じません・・・

 

想定外のレスポンス

不良グループのリーダーっぽい1人が僕たち3人に近づいてきて、ウッチーに向かって怒鳴りました。

「テメー、ケンカ売ってんのか?さっき2階で俺たちに何度もガン飛ばしやがって!」

僕はてっきり、ウッチーが謝罪の言葉を口にすると思っていました。

そして、もし相手が「謝って済むと思うなよ!」とか言い出したら、そこに割って入って、なだめる努力をしようと思いました。

ところが、当時高校生だったウッチーは、僕の想像をはるかに上回るレスポンスをしました。

ウッチー:「おめー何年だよ?」

ん??何年??

僕は一瞬、ウッチーが何を言っているのか?分からなくなりました。

不良リーダーも一瞬「ん?」というリアクションになりました。

 

ウッチーの試み

ウッチーが大きな声で繰り返しました。

ウッチー:「何年だよ?何年生なの?」

不良リーダー:「は?」

ウッチー:「俺は2年だけど、おめーは何年だ?」

不良リーダー:「俺が何年だろうと関係ねーだろ!」

ウッチー:「いいから答えろ!何年生なの?」

僕もなぜこの質問がウッチーの口から飛びだしたのが分かりませんでした。

後からウッチーに聞いた話では、

「相手は絶対年下だと思った。自分が年上だということを伝えることで、相手がひるんで引き下がると思った。」

そうです。

たしかに自分の学生時代を思い返してみると、中学や高校の頃は、1学年上の先輩はすごく上に感じられたものです。

僕が高校時代の荒くれ者のクラスメイトも、さすがに年上の先輩にケンカを売っている姿を見たことはありませんでした。

 

心理作戦

当時現役高校生だったウッチーのセリフ「おめー何年だよ?」は、この中高生心理を活用して、相手の不良リーダーに、

「お前は今、年上の先輩にケンカを売ってるんだぞ?無謀だぞ?やめときな。」

というメッセージを送っていたそうなのです。

さらに、謝って自分を下にするのではなく、あえて強気に出ることで、先輩の威厳を出そうとした心理作戦だそうです。

(この時のウッチーのセリフは、僕とY君の脳裏に焼き付き、その後何年にも渡って「おめー何年だよ事件」として語り継がれることになりました。あれから20年たった今でも、こうしてハッキリ思い出せます)

ウッチーはさらにたたみかけるように、僕を指さして言いました。

ウッチー:「さらにこの先輩はなぁ~、社会人なんだぞ!25才だぞ!」

不良リーダー:「・・・だからどうした?関係ねーよ!」

不良リーダーが一瞬ひるんだところを見ると、ウッチーの「おめー何年だよ作戦」は、多少心理的な効果があったようでした。

年齢 VS 人数

とはいえ、むこうはもう、仲間を連れていて、引き下がれない心境になっています。

さらに、年齢差があったとしても、3人対9人では、相手の方が有利であることに変わりありません。

ウッチーの言葉を聞いて、周りの手下っぽいヤンキーたちが、円陣をせばめて、さらに近づいてきました。

より「囲まれ感」を強く与えることで、こちらに心理的なプレッシャーをかけてきたのです。

ちなみにこの頃のウッチーは、高校生特有の無鉄砲さはありましたが、決してケンカするようなキャラではありませんでした。

高校でも、「殴り合いのケンカをした」といような話をウッチーの口から聞いたことはありませんでした。

ウッチーは喜怒哀楽を素直に表現する感情の豊かさがあり、すごくかわいい奴でした。

僕は、「何としても乱闘事件になるのを防いで、ウッチーとY君を守らなければ!」と思いました。

 

店内の人達の反応

僕は、今の状況を把握するために、店内を見回しました。

ウッチーと不良リーダーとの怒鳴り合いを聞いて、店内のお客さん達は完全に野次馬と化して、こちらを見ています。

そして、店長らしき人が、驚いた表情で電話に手をかけた状態で、こちらを見ていました。おそらく、警察か警備員に連絡する準備をしているようです。

僕は、大きく深呼吸して頭をフル回転させながら、「どうしたらこの場を収められるか?」を考え始めました。

 

・・・つづく。(→この記事のシリーズを1話目から読む

 

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