From 師範代Shinya(新村真也)
(→前回のつづき)
※僕が24才の時にHIPHOPダンススクールに通い始めた頃の体験談の続きです。
基本のステップ練習を続けているうちに、僕は気付いたことがありました。
それは、身体が自動で動くようになってくるうちに「リズムに合わせて身体を動かす感覚」がだんだん分かってきたことです。
最初の頃は「新しい動きをすること」自体で脳のリソースの大部分を使っているので、リズムを意識するところまではいけませんでした。
足がもつれそうになるのを、何とか必死でこらえながら動くことしかできないので、曲に合わせることができません。リズムはガタガタです。
でも、足の動きが自動化されて無意識で動くようになってくると、リズムを意識する余裕が生まれます。
そうなってきた時が、最高に気持ち良いのです!
「人間の脳は、本能的に踊るようにできている。
赤ちゃんに音楽を聴かせると、自然にリズムを取って手足をバタバタさせる。
もう少し大きくなると、何も教えていないのに曲をかけると踊るようになる。
ちょっと大きくなると、恥ずかしい心が芽生えるから、踊らなくなる。
でも、私達の脳は、踊ることで気持ち良くなることを知っている。」
ダンスの先生がそう言っていたのを思い出しました。
シンプルなステップを曲に合わせるだけで、モーレツに快感物質が脳内に放出されるのを感じました。
「うぉぉ!!これは!!これがダンスの魅力か!」
僕は止められなくなって、曲が終わってもまた最初から再生して繰り返してしまいました。
気持ちの良い汗
小さな動きのステップでも、何度もやっていると、だんだん全身が汗ばんできます。
以前やっていた空手は、かなり激しい動きなので、練習中は息が上がって汗がダラダラ出る感覚でした。
でもダンスの方は、ムリしている感はありません。
じんわり汗が出てきて、身体がぽかぽかしてくる感じです。
最終的には、したたり落ちるほどの汗が出ます。
でも、終わった時にはとても爽やかな気分になっているのです。
僕はダンスの魅力がどこにあるのか?
人々はなぜ年齢に関わらずダンスを続けるのか?
その理由の1つが分かった気がしました。
音読トレーニングに通じるもの
実はこの時の体験は、その数年後に英語の音読トレーニングを始めた時に役立ちました。
音読トレーニングの教材は、少し背伸びしたレベルのものを使うので、最初は文字を追うだけで精一杯です。
1つ1つの英単語の発音に一生懸命になり、音のつながりやリズム、イントネーションなどはあまり意識できません。
慣れない文章は、カクカクした、ぎこちない発音になってしまいます。
でも、何度も同じ英文を繰り返し読み上げていくと、だんだん口に馴染んできます。
口に馴染むと余裕が出てきます。
余裕が出てくると、それまでは意識できなかったリズムやイントネーションに気を配れるようになってくるのです。
そして、リズムとイントネーションを意識できるようになると、英文を読み上げること自体が楽しくなってくるのです。
やみつきになって、自然に何度も繰り返したくなってきます。
できない→できる
という流れが、とても楽しく感じました。
基本ができると、コピーができる
話をダンスに戻します。
基本のステップや技を覚えることで、先生の動きが分解して見えるようになってきました。
さらに、テレビなどで芸能人が踊っているのを見ても、どの技を組み合わせているのか?
が見えるようになってきました。
これは目からウロコでした!
それまでは、速すぎて神業のように見えていた芸能人のダンスが、分解して見えるようになってきたのです!
「あっ!ここでは○○の技と△△の技を組み合わせている!」
「あっ!ここでは○○のステップを踏みながら、上半身はこんな感じで振っているのか!」
など、透けて見えるようになってきたのです!
そして、見た瞬間に動きをコピーして再現できるようになってきました。
すでに自分の身体の中に刷り込んでいるステップを組み合わせるだけなので、カンタンにできるのです。
それはまるで、「英語の映画のセリフが聞き取れるようになる」ような感動でした。
僕はますます楽しくなってきて、基本ステップの練習にのめり込んでいきました。
・・・つづく。
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