From 師範代Shinya(新村真也)
先日、アメリカに1週間ぐらい出張に行ってきました。行き先は、ラスベガスです。
ラスベガスと言えば、「カジノ」のイメージがあります。
でも実はラスベガスは、「マジックショー」の本場でもあります。
ラスベガスには、世界のトップマジシャンたちが集結して、世界最高峰のマジックショーを繰り広げています。
僕はこの10年間、英語を教える仕事のかたわら、弟と一緒に、「兄弟マジシャンニイム&シンヤ」としても活動してきました。
「マジシャンて、ふだんどこでショーをやるんですか?」
と聞かれることが多いですが、僕らがふだん受けているマジシャンの仕事は、
・結婚披露宴
・ショッピングセンターのイベント
・企業の忘年会や新年会、家族会などのパーティー
・地域のお祭り
・観光地のクルーズ船の中
などが多いです。こういう場所では、「子供から大人まで、家族みんなが一緒に楽しめる演目」を求められるので、マジックショーはピッタリなのです。
10年間、マジシャンとして活動してきた僕ら兄弟にとって、ラスベガスのマジックショーは子供の頃から、「死ぬまでに一度は行ってみたいところNO.1」でした。
なので今回、マジシャン活動10周年として、「視察のための出張」という形でラスベガスに行ってきました。
出張という形ではありましたが、心の底では「子供の頃からの夢がついに叶った!」とウキウキでした。
今回の旅のミッション
せっかくアメリカへ行くので、2つの視点で今回の体験を見てみました。
①マジックショーを見ている時間は、「マジシャンシンヤ」の視点で、海外マジシャンの演技を研究。
②移動中や宿泊の時間は、「師範代Shinya」としての目線で、「旅行で役立つ英会話」や「海外体験談」の情報を研究。
この2つのミッションを自分に課して体験を積んできました。
このブログ記事では、主に②の方を中心にお伝えします。
空港での英会話が減っている?!
今回、1年ぶりにアメリカに行って、改めて気付いたことがあります。それは、
「空港で使う英会話フレーズが減っている」
ということです。僕が大手英会話スクールの講師として働いていた頃に担当していた英会話クラスには、「旅行で役立つ英語フレーズ」を練習するパートがありました。
その中には、空港の税関などでよく聞かれるフレーズを練習するコーナーがありました。
税関職員:「What’s the purpose of your visit?」
(あなたの訪問の目的は何ですか?)
旅行者:「I’m here on vacation.」
(私は休暇で来ました)
税関職員:「How long will you be staying?」
(どのくらいの期間、滞在する予定ですか?)
旅行者:「For 5 days.」
(5日間です)
みたいな会話です。こういう会話の練習を、僕はレッスンで教えていました。
ところが!!
今回のアメリカ旅行では、これらのセリフを言う機会がまったくありませんでした。
というか、今回だけではありません。前回も、前々回もありませんでした。
なぜか?
それは・・・空港のAI化です。
空港のAI化が、英会話をなくす
今回は、最初に羽田からロサンゼルス空港まで行ったのですが、そこで気付いたことは、色々な部分が電子化されていることでした。
特に税関の申告は、完全にマシンで自動化されていました。
事前に機械にパスポートをスキャンさせると、勝手に色んな情報が出てきます。
そして、さっきの英会話で聞かれたような「訪問の目的」などをタッチパネルで選んでいきます。
しかも!!表示は日本語を選べるのです!
もちろん、日本語の文法はちょっと変で、わかりにくいです。でも、英語で読むのがツラい人には優しいシステムです。
すべてのやりとりが、この機械の前で完結してしまいました。
その先に人はいるけれど・・・
一応、全自動というのわけでもなく、このマシンを入力した後に、税関職員の前を通りました。
でもかなりいい加減な対応です。
職員は、ひと言もしゃべりませんでした。
ただ、ジェスチャーで手招きして、パスポートと航空券を受け取ったら、スキャンして、無言で返してきました。
それで終わりです。
会話、ゼロ!!
もちろん、これは人によると思います。僕の担当した職員の横のデスクい座っていた職員の人は、さっきの英会話フレーズ、
「訪問の目的は何ですか?」
「どのぐらい滞在予定ですか?」
をちゃんと聞いていました。
なので、空港から完全に英会話がなくなったわけでもないと思います。
でも、電子化が進むことで、「税関で会話をするかどうか?」はあくまで税関職員個人の好みになっていくと思います。
会話好きな人は色々聞くでしょうし、面倒だと思う人は聞かないでしょう。
電子化により、会話自体の必要性はなくなっています。その結果、僕ら日本人が海外旅行をする時に、確実に英会話の機械が減っていくことは間違いありません。
もしかして、近い将来、「旅行英会話フレーズ集」の本の中から、「税関での会話」という項目が消える日が来るかも知れません。
そんなことを、今回の旅の最初で感じました。
・・・つづく。
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