from 師範代Shinya
英語学習を続けていると、「自分の期待する伸び率」と、「現実の伸び率」の間には常にギャップを感じることが多いです。
「このぐらいやったんだから、このぐらいは伸びるはず!」
「このテキストを1冊仕上げたんだから、今回の試験ではこのぐらいの結果が出るはず!」
という期待を、僕たちは無意識に持ってしまいます。
その期待が外れると、壁を感じてモチベーションが落ちます。
これは、英語に限らず、仕事でもスポーツでも、趣味の世界でも、共通する部分ではないでしょうか?
どんなジャンルでも、1つの道を極めようとすると、必ず壁は立ちはだかります。
先へ進めば進むほど、壁は分厚くなります。
それを乗り越えるのは、自分が憧れる先人の言葉だったり、自分が好きな映画やマンガのキャラのセリフだったりします。
僕は最近、「英語学習者に見て欲しいアニメ」として、鬼滅の刃をオススメしています。
鬼滅の刃はネットフリックスやアマゾンプライムで見ることができます。
僕は最近、最新シリーズの「遊郭編」を一気にまとめて見ました。
今回も、英語学習者の心に響く名言がたくさんあったので、シェアしたいと思います。
鬼滅の刃のことを知らなくても、言葉自体はすぐに理解できるので、ご安心ください。
ちなみに、鬼滅の刃のストーリーをざっくりお伝えしておくと、
・主人公=炭治朗(ふだんは優しくて、前向きキャラ。たまに打ちひしがれた時に、名言が飛び出す)
・ストーリー=人間VS鬼の戦いを描くストーリー。鬼は人間よりずっと身体能力が高いので、鬼狩りをする人間は、日々鍛錬して身体を鍛えている。長年鍛錬して超強くなった人は、「柱(はしら)」と呼ばれる。主人公の炭治朗は、見習いからスタートして、現時点では下の上ぐらいのレベル。
以上です。
それでは、炭治朗の名言と僕の英語学習体験談を結びつけてご紹介します。
「悔しいな・・・何かひとつできるようになっても・・・またすぐ目の前に分厚い壁があるんだ」
いつも前向きな炭治朗が、たまにつぶやく落胆のセリフは、心に響きます。
僕も英語学習をしていて、この感覚になることがよくありました。
TOEICテストでリスニングの点数が上がっても、次はリーディングの壁が立ちはだかります。
リーディングの壁は分厚くて、何枚もあります。
英単語の壁、文法の壁、読みのスピードの壁・・・
1つの壁を乗り越えるのにかかる労力は思ったより大きく、乗り越えた後にやってくる次の壁は、思ったより早く来る・・・
まさにそんな感覚です。
「近道なんてなかった・・・あがくしかない。今の自分ができる精いっぱいで前に進む」
煉獄さんを失った悲しみを乗り越えようとしている炭治朗が、つぶやいた言葉です。
英語学習も、まさにこんな感覚です。
僕は英語学習を始めて1年目、「聞き流し英語」を何時間もやって自分の英語力が上がらなかった時、「近道なんてなかった・・・」という気分になりました。
そして、ジーンズショップの店長という長時間労働の激務の中で、英語学習の時間が十分に取れない時にも、
「今の自分ができる精一杯で前に進むしかない」
と自分に言い聞かせていました。
「今、俺が自分の弱さにどれだけ打ちのめされたと思ってるんだ!」
「おまえは生まれつき強い家系に生まれて恵まれているが、いい気になるな!」と言われたのに対して、炭治朗が言い返した時のセリフです。
外から見るとうらやましいと思えるような環境の人も、実は心の底では悩んでいたり、自分の弱さを感じていることに気付かされます。
僕は、自分がまだ英語初心者だった頃、憧れているDさんいう先輩がいました。
Dさんは僕より2才年上で、僕と同じ高卒なのに、TOEIC900点以上、英検1級を持っていて、その力を活かして大企業で技術翻訳の仕事をしていました。
かなり良い給料をもらっていて、僕とは全然違う生活をしていました。
Dさんはビジネス英語や技術専門用語だけではなく、外国人バーでのカジュアルな会話もスラスラこなしていました。
ジョークを飛ばして外国人を笑わせたり、ネイティブ同士の超高速の会話の中にも飛び込んで、互角に戦っていました。
Dさんは、鬼滅の刃の世界で言えば、「柱」のような強さでした。
Dさんには、きっと特別な才能があるんだろう・・・と僕は思っていました。
でもある日、Dさんのアパートに遊びに行った時、過去の体験談を話してくれました。
「単身アメリカに行ったら、全然話せず、聞き取れなくて、打ちひしがれた時の悔しい話」
「どんなにたくさん音読しても、上達が感じられなかった時期の焦り」
「今でも自分の力のなさに打ちひしがれることがある」
などなど、信じられないような身の上話を打ち明けてくれました。
そして、Dさんの本棚には、今の自分の力の上限を引き上げるための本が、ズラッと並んでいました。
「ある程度の英語力をつけた後は、英語力だけじゃ足りないんだよ。背景知識がないとね。
俺は今、仕事で使う技術分野の勉強を続けてるんだけど、毎回新しい技術が生まれてるから、常に勉強しないとついていけないんだ。ラクになる日は、来ないだろうね。」
と言っていました。
僕はそれを聞いて、心の底から驚きました!
こんなスゴいDさんでも、ここまでの道のりはラクではなかった。そして、今でも自分の力のなさに打ちひしがれることがあるのかぁ・・・と。
鬼滅の刃から学ぶ英語上達への道
以上、鬼滅の刃の主人公、炭治朗の名言でした。
ちなみに、名言は超強い「柱」の口からも飛び出します。
柱になるためには、忍耐強い訓練を続ける必要があります。
決して一足飛びでここまで来たわけではない柱たちの口から出てくるセリフは、英語学習者の心を打ち、モチベーションを上げてくれます。
僕も今回、「遊郭編」を最後まで見て、改めて英語学習へのモチベーションが上がりました。
もしあなたもネットフリックスかアマゾンプラムに入っているなら、鬼滅の刃、オススメです。
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From 師範代Shinya(新村真也)
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