From 師範代Shinya(新村真也)
日本国内で最もポピュラーな英語の2大試験と言えば、英検とTOEICです。
英検は高校生までの学生が受験者層のメインです。
TOEICは社会人や就活を始めた大学生がメインです。
どちらも、「英語力を誰の目にも見える化する」という点で、ドラゴンボールの「スカウター」と同じ役割があります。
しかし、まだ初心者レベルの英語学習者の視点で見た場合は、英語の試験は、便利な道具というよりむしろ、「戦うべき敵」に見えます。
実際、高校生は英検2級を合格できるかどうか?で進路に影響が出たりします。
大学生は、TOEIC700点取れるかどうか?で入れる会社が違ってきたりします。
社会人は、TOEICの点数次第で昇進のスピードや年収の額が変わったりします。
そうなると、英検もTOEICも、結果次第で自分の運命を左右するやっかいな「敵」に感じるようになります。
そこで今日はTOEICと英検を、戦うべき「敵」として見た場合に、どんな違いがあるのか?
についてお伝えします。
英検1級はフリーザ
僕が英検1級を受けた感想としては、「これはフリーザだな!」と思いました。
フリーザは、とにかく圧倒的な「パワー」があります。フリーザと向かい合った相手は、あまりのパワーの差に震え上がり、戦う意志をくじかれます。
英検1級も、使われている単語レベルと文章の内容レベルが圧倒的に高いです。英検1級の問題を見た人は、あまりの難しさに震え上がり、受験する意志をくじかれます。
たとえTOEICでAランク(860点以上)の力を持った人でも、英検1級の問題集を見ると知らない単語が多すぎて、やる気をなくすほどです。
ただし、フリーザにも弱点があります。自分のパワーに頼り過ぎるあまり、戦闘力にムラがあります。
すぐに感情的になり、挑発に乗りやすく、ペースが乱れがちです。
英検1級も、受ける回によって難易度にムラがあります。また、長文読解問題はトピックの種類によっても、読みやすさが大きく変わります。
これは、英検1級だけではなく、他の級でも同じ傾向があります。
なので、何度か受けているうちに、易しい回に当たったり、自分の得意なジャンルの文章に出会ったりします。
どれだけダメージを与えられるか?
僕が英検1級を受けている時には、「チャレンジャー」の姿勢でした。
相手は強いことは分かっている。でも、今の自分の力でどこまでダメージを与えられるかを試してみたい!という気分でした。
フリーザと戦う孫悟空の気分です。
それに英検は、すべての問題に完璧に答えられなくても、とりあえず「合格ライン」に達すればいいのです。
戦いでは、相手の「急所=少ない力で大きなダメージを与えられる場所」を攻めていくのがセオリーです。
同じように英検でも、「配点の高い問題から攻めていく」のが合格への近道です。
英検1級の場合は、最後の「英作文」問題が最も配点が高いです。ここで大きなダメージを与えられれば、他の場所でかすり傷を負ったとしても、相手を倒すことができます。
テストは、時間との戦いです。限られた時間内に、いかに集中力を高めながら、相手の急所をピンポイントで攻撃してダメージを与えていけるか?が大事です。
スーパーサイヤ人になる!
フリーザを倒すには、スーパーサイヤ人になるのが大前提です。孫悟空も、スーパーサイヤ人になる前は、たとえ界王拳20倍を使っても勝てませんでした。
英語学習の世界でのスーパーサイヤ人は、「TOEIC900点以上の人」です。
このレベルになると、英語力がそれまでよりも一段突き抜けた感じになります。なんというか、「別世界」へ突入する感じです。
フリーザ(英検1級)に挑む前に、先にスーパーサイヤ人になっておくことをオススメします。
僕自身は、TOEICスコアが915点になった後に、英検1級に戦いを挑みました。
それでもけっこう苦戦しました。
中には、スーパーサイヤ人になる前に英検1級に挑んで合格する人もいるようですが、そういうケースは少ないです。
自分のパワーを上げる
僕が英検1級に挑んだ時には、とにかくパワー(英単語レベル)を上げました。
英検1級の戦闘力(ボキャブラリーレベル)は、1万5,000語レベルくらいです。
TOEICの戦闘力(ボキャブラリーレベル)は8,000語前後と言われているので、約2倍です!!
なので、まずは英単語力をアップしないことには、太刀打ちできません。
僕が受験した当時は、周りにいた英検1級ホルダーの人たちに秘訣を聞いたところ、みんな口を揃えて、
「最初のボキャブラリー問題は捨てた」
と言っていました。代わりに、長文読解や作文に力をれたそうです。
たしかに、ボキャブラリー問題は、難しい割に配点が低く、1問1点です。
一方、長文や作文問題は1問5点~10点以上の配点になることもあります。
そこだけをピンポイントで解いていくのは、まさに、「急所」だけを攻めていく戦い方です。
でも僕は、あえて正々堂々と真正面から勝負したいと思いました。
ガードの上からでもガンガン叩いていくような戦い方をしたかったのです。
そこで、みんなが避けるボキャブラリー問題を得点源にできるようになるまで英単語力を上げていきました。
そして、過去問を解いてもボキャブラリー問題のパートは80~100%を正解できるようになってきました。
その副産物として、読解問題でも知らない英単語がどんどん減っていきました。
とはいえ、これは僕自身が英検1級との戦いそのものを「楽しみたい」と思ったからです。
「勝つこと」を重視する人には、急所だけを攻める戦い方をオススメしていました。
急所攻撃が通じにくくなった?!
ところが、去年から英検は採点方法に大きな改訂を行いました。
これまでは、全体の点数が合格点に達したかどうか?が判断基準でした。
でも、改定後は、各パートごとに合格基準が決められています。
つまり、すべてのパートの戦いで「合格基準レベルのダメージ」を与えなければ、勝てないようになったのです。
どんなに他のパートで高得点を取っても、ボキャブラリー問題がボロボロだった場合は、戦いに勝つことはできなくなりました。
ある意味、「急所攻撃」が通じにくくなったとも言えます。
まとめ
・英検1級はフリーザと同じくらいの圧倒的なパワーがある。
・回によって強さにムラがあるので、何度か連続で受けると、倒せる確率が上がる。
・まずはスーパーサイヤ人(TOEIC900点)になってから、戦いを挑むと良い。
以上です。
次回は、TOEICテストについてお話しします。
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From 師範代Shinya(新村真也)
(英語の達人養成ジム 師範代)
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