
from 師範代Shinya
英語学習をしていると、よく聞く言葉ですよね。
実際、映画は楽しいですし、ネイティブのリアルな英語に触れられるので、モチベーションアップにもつながります。
ただ実際にやってみると、
「全然聞き取れない・・・」
となる人も多いと思います。
僕自身も、かなりそうでした。
特に昔、
「海外ドラマで英語を勉強しよう!」
と思って挑戦した時は、かなり苦戦しました。
スピードが速い。
音がつながる。
表現がこなれすぎている。
しかも、知らない単語も多い。
結果として、
「何となく雰囲気だけ分かる」
で終わってしまうのです。
これが続くと、どんどん気持ちが落ち込んできて、挫折につながります。
映画の英語が聞き取りづらい理由
映画の英語が難しい理由は、
単純に「英語力不足」だけではありません。
実は、映画特有の条件があります。
例えば、
・ネイティブ同士が自然に会話している
・感情が強く乗る
・音がつながる
・省略が多い
・早口
・スラングやこなれ表現が多い
こういう条件が重なると、英検やTOEICの点数が高い人にとっても、かなり難しく感じます。
特に初心者の段階だと、
「一文全部聞き取れた!」
という成功体験が少なすぎるのです。
これは、かなり重要です。
英語学習って、たまにでも、
「今のセリフ全部分かった!」
という感覚がないと、続きにくいんですよね。
「何時間聞いても、全部モヤっとして終わる」
だと、脳が達成感を感じにくい。
僕も昔、映画を流しっぱなしにして、「今の何て言った?」を永遠に繰り返して、かなり消耗しました。
初心者向けで聞きやすかった映画
そんな中、最近かなり聞き取りやすい映画を発見しました。
それが、
猿の惑星:キングダム
です。
この作品は、2011年から始まった「リブート(新)シリーズ」の第4作目にあたります。
1 猿の惑星:創世記(ジェネシス)/ 2011年
2 猿の惑星:新世紀(ライジング)/ 2014年
3 猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)/ 2017年
4 猿の惑星/キングダム / 2024年(最新作)
僕は1だけ映画館で見たことがあったのですが、最近アマゾンプライムビデオで見つけた4,3,を続けて字幕版で見て、これは初心者にもかなりオススメできると思いました。
一応、話は順番に続いていますが、各映画でストーリーは時系列が変わっていて独立しているので、単体で見ることもできると思います。
このシリーズのメインの大きなアイデアである、「地球をサルが支配する時代がやってきた」という概念だけ知っていれば、後はその支配度合いがどのぐらい進んでいるかが、各映画によって違うだけです。
リスニング練習にオススメな理由
この映画がリスニング練習にオススメな理由は、シンプルです。
「人間がほとんど登場しない」からです。
普通の映画は、ネイティブ同士が自然に会話します。
だから速い。
でも、この作品は、
サルが中心です。
しかも、サルは「人間ほど高度な言語能力を持たない」という設定。
だから話し方がかなり違います。
・ゆっくり話す
・単語を区切る
・音の連結が少ない
・シンプルな構文が多い
こういう特徴があります。
さらに、ネイティブ特有の「こなれた言い回し」も、サル達はほとんどしない。
単語レベルも、映画としてはそこまで難しくありません。
もちろん、こういうアクションやフィクション系の映画特有の、知らない単語は出ます。
ただ、TOEICや英検だけでは触れないタイプの単語も出てくるので、逆に面白いのです。
「映画の世界観に関連した単語」
として入ってくるので、記憶にも残りやすいのです。
「全部分かった」が起きやすい
この映画の良いところは、「今のセリフ、全部聞き取れた!」が起きやすいことです。
例えばこんなシーン。
Did you see my clan?
「私の一族を見なかったか?」
No. I hid.
I survived.
「いや。私は隠れた。
生き延びた。」
かなりシンプルな構文ですよね。
使われている文型は、中学英語レベルです。
初心者にとっては、このくらいがちょうど良いのです。
それでいながら、単語だけで見ると、中上級者でも意外に初見では「ん?」となるものもあります。
clan = 一族
という単語は、日常生活ではあまり聞き慣れないし、TOEICなどの資格試験にも登場しません。(最近はTOEICも難化が進んでいるので、今後登場するかもしれませんが)
hid = hide (隠れる)の過去形
というのは、頭では分かっていても、いざこういうシーンの中で聞いたら、聞き逃すかもしれません。
そういう意味では、手応えもあります。
しかも、ちゃんとストーリーがあるので、「勉強感」が薄まります。
これはかなり大きいです。
英語学習って、「学習している感」があまりに強すぎると、疲れるんですよね。
でも映画だと、物語に感情が乗ります。
だから続きやすいのです。
過去形のネイティブ感覚も分かりやすい
さらに面白かったのが、「シーザー」というサルの名前が出てきた時のセリフです。
サルA: Who is he?(彼は誰だ?)
サルB:Not “is”. Was!(isじゃない。wasだ!)
これは、相手の文法ミスを訂正している会話ではありません。
「もう存在していない」という感覚が入っています。
サルBのセリフを意訳したのが、これです。
↓↓↓
「もう生きてはいない」
映画の日本語字幕も、こうなっていました。
これは、サルAが言った Who is he? の中の is を受けて、was に言い換えることで、今はもういない的なニュアンスを出しているんですね。
つまり、過去形って、単に「過去の出来事」ではなく、
「今ここから距離がある=今はもう・・・」
というネイティブ感覚がある。
これを映像と声で、ガッツリ再現しています。
イメージ英文法的にも、かなり面白いシーンでした。
こういう、「文法が感覚として入ってくる瞬間」って、映画の良さなんですよね。
もしあなたが、ネイティブ感覚を学ぶイメージ英文法で勉強したことがあるなら、こういった映画のセリフにもアンテナが立って、楽しみながら学びが深まると思います。
最初は「サル多め作品」がオススメ
ちなみに、猿の惑星シリーズには、
・人間中心
・サル中心
の作品があります。
人間が多い作品になると、一気に難易度が上がります。
早口になりますし、ネイティブ特有の自然会話が増えるからです。
なので最初は、今回のような「サル中心作品」から入るのがオススメです。
猿の惑星シリーズは、作品が進むにつれて「人間が衰退し、猿が文明を築く」という流れをたどるため、1作目が一番人間が多く、2作目からサルのセリフが半分以上を占めるようになります。
4作目のキングダムに至っては、ほぼ90%以上はサル同士の会話です。
もちりん、サル同士の会話であっても、「初見で100%聞き取ろう!」と意気込むと、できなくてヘコむかもしれません。
僕も最近では、「全部聞き取ろう」ではなく、
「一部分でも完全理解できたらOK」
という感覚で映画を見るようになりました。
すると、かなり気が楽になったのです。
英語学習って、全部理解を目指しすぎると苦しくなります。
でも、
「今のセリフ分かった!」
が積み重なると、ちゃんと前に進んでいる感覚が出てきます。
そして、リラックスしている時の方が、逆に英語がすんなり耳に入ってきます。
映画を使った学習は、最初から完璧を目指さなくて大丈夫です。
まずは、
「聞き取れた実感が持てる作品」から始める。
これが、かなり大事だと思います。
P.S.
英語が聞き取れない理由は、単語力だけではありません。
「ネイティブがどういう感覚で英語を使っているか」
が分かると、リスニングの理解スピードもかなり変わります。
もしあなたが、
「文法を勉強したのに会話で分からない」
という感覚があるなら、こちらの動画セミナーも参考になると思います。
これを知っていると、映画のキャラクター達のセリフの理解度が、爆上がりします。
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