from 師範代Shinya
「大人になってから初めて英検を受ける場合、何級から受ければいいんでしょうか?」
そんなご質問をいただくことがあります。
英検とTOEICの最大の違いは、受験級が分かれていることです。
TOEICは初心者から上級者まで、全員が同じ空間で同じテスト問題を解きます。
そのため、選択肢は「次回のTOEICに申し込むか?見送るか?」の2択になります。
ただし、本番テスト当日は、初心者~中級者にとっては苦しい時間になることが多いです。
分からない問題の方が数が多いので、自分が今回良くできたのか?できなかったのか?のジャッジがしづらいからです。
スコア表をもらっても、「ほとんど分からなかったけど、500点台取れたのかぁ・・・」と実感がわかないことが多いです。
レベルごとに分かれるメリット
一方、英検はレベルごとに級が分かれています。
初心者でも、初心者レベルの中で出題される問題を解くことで、「できた感」を味わいやすくなります。
そのため、モチベーションが保ちやすいのです。
だからこそ、僕は初心者ほどTOEICではなく、英検の受験をオススメしています。
自分に合う級が分からない
ただ、その一方で、受験級の選択肢が多いからこそ、「どの級から受けるべきか?」という疑問が浮かんできます。
英検のレベルを易しい順に並べると、こんなに細かく分かれています。
5級→4級→3級→準2級→2級→準1級→1級
7段階にも分かれていると、どこから受けるべきか?迷いますよね。
もちろん、人によって今の立ち位置は違うので、
「自分の英語レベルに合わせて」
というのが答えになるのですが、それでも各級の基準や選び方のコツが分からないと、迷ってしまうと思います。
今回の記事では、「自分が英検何級から申し込めばいいのか?」迷った時の決め方を、詳しく解説していきます。
オススメの2パターン
まず、英検の受験級の選び方には、オススメが2パターンあります。
①合格体験優先パターン
②手ごたえ優先パターン
です。
どちらが良いか?は、性格によります。
僕の個人的なオススメは、「①合格体験優先パターン」です。
これは、その名の通り、「本番テストで合格体験をすること」を最優先で級を選ぶ戦略です。
そのため、今の自分のレベルに関係なく、一番カンタンな級である5級から受け始めます。
もしカンタン過ぎるから少し手応えが欲しいと感じる場合は、4級とのダブル受験もオススメです。
英検は、1日に2つの級を同時に受けることもできるのです。
大人が5級&4級を受けるメリット&デメリット
大人が5級&4級から受け始めるメリットとデメリットは、こんな感じです。
↓↓↓
メリット
・「できた感覚」を味わうことで、自信がつく。
・本番テストで合格する時の感覚=本番中にどのぐらいのスピードやリズムで問題を解き進めればいいのか?を、身体で覚えられる。
・合格証が届いた時の喜びを、今すぐ手軽に味わえる。
・階段を1段ずつ登っていく楽しさを味わえる。
デメリット
・他の受験者が、小学生の子供ばかり・・・という状況になるので、大人の自分がこの場にいるのが恥ずかしい、と感じる人もいる。
・上のレベルの級に比べて、受かった時の感動は薄め。
というのが、この戦略のメリット&デメリットです。
ただ、僕が今までこのパターン①をオススメして実際に5級から受け始めた方々は、「やってみたら、割とメリットの方が大きかった」という声が多いです。
たとえば、
「受験した日は、私の周りは小学生ばかりでなんか恥ずかしかったけど、いざ合格証が届いたら、やっぱり嬉しいものですね!」
「5級から始めて、階段を1つずつ上がっていく実感が面白くなってきました!準2級を受けた時には、これまでの5級からの合格証を机に並べて、『ついに自分はここまで来たんだ!』と嬉しくなりました。」
「そんなに受験勉強しなくても5級と4級は受かったけど、3級の過去問を解いてみたらけっこう難しくて、ちゃんと勉強しなきゃ!とモチベーションが上がりました。」
という声です。
「最初は抵抗があったけど、やってみたら、案外良かった!」
という感想が一番多いです。
これが、僕がパターン①をオススメする理由です。
・・・つづく。
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