手が震えた英検2級の面接【僕の英検体験談:面接編①】

from 師範代Shinya

(→前回の続き)

作文パートで点が取れて筆記試験に合格した場合、次に待っているのは面接試験です。

音読と瞬間英作文トレーニングを2年ぐらい続けてからの挑戦だったので、かなり力を貯めて受けたのですが、面接はかなり緊張したのを今でも覚えています。

僕は最初に受けた英検は、2級でした。

2級の面接は、こんな流れで進みます。

↓↓↓

①例文の音読

②音読した例文に関する質問に答える

③イラストを英語で描写する(3コマまんが)

④社会問題について自分の意見を答える×2問

この中で最も対策しづらいのが、④の自分の意見を答える問題です。

理由は、「時間のなさ」と「予測のしづらさ」です。

①~③については、しばらく考えるための準備時間が与えられます。

でも、④に関しては、準備時間なしの一発勝負です。

面接官の話す英語の質問をリスニングした上で、すぐに自分の意見をまとめて答えなければなりません。

このリアルタイムで進む感じが、かなり焦ります。

ただ、面接の模範解答を見ると、作文問題に比べて短くてシンプルなものが多くありました。

基本は作文と同じ戦略

面接問題はその場で即興で答えなければならないという点では、作文と違います。

でも、「自分の意見を素早く組み立てて、決まった型に沿って言う」という点では、かなり共通点があります。

練習方法も近いです。

そこで僕は、作文と同じ練習を始めました。

1次の筆記試験は、後から自分で答え合わせをして絶対に受かっている自信があったので、結果が出る前から2次試験の準備を始めました。

やったことは、作文と同じです。

①日本語で自分の意見を考える

②すぐに英文にして口から出す

③口から出すときには、必ず模範解答と同じ「型」に当てはめて話す

という流れです。

筆記試験の練習で作文問題に慣れていた僕にとっては、考える時間をスピードアップすることを意識するだけで済みました。

もちろん、他の音読問題やイラスト描写問題も何度か練習しましたが、比重で言うと「自分の意見を言う問題」を一番多めにやりました。

本番の緊張感

初めての面接試験は、想像以上に緊張しました。

外国人バーでネイティブの人たちと話すことに慣れているので大丈夫だと思っていたのですが、面接の会場には独特の雰囲気と緊張感がありました。

待合室で静かに待っている時に、周りに学生が多かったのですが、みんな緊張しているのが伝わってきます。

一言もしゃべらずに、静かに面接対策本を眺めている人が大半でした。

僕は何も持っていかなかったので、目を閉じて瞑想していました。

この静けさの中で、みんな緊張感が自分にも乗り移った感じがして、ドキドキしていきました。

そしていざ本番!

面接室のドアをノックすると、すごく遠くに面接官の先生がいました。

メガネをかけた男性で、年齢はおそらく40代ぐらいです。

ラッキーなことにその先生は、かなり優しい性格タイプのようでした。

ソフトな声のトーンで、ニコニコしながら話してくれました。

面接官の中には怖い雰囲気の人もいる、と聞いたことがあったので、僕は内心「ラッキーだ!」と思いました。

それでも、面接カードを受け取った時に自分の手が震えているのを感じました。

(おぉ~すごく緊張しているな・・・手が震えてしまうとは・・・やはり外国人とカジュアルに話すのとは全然違う・・・)

そう思いながら、面接カードを見ました。

正直、その後の内容は覚えていません。

ただ、最後の自分の意見を言うパートで、どうしても「何を聞かれているのか理解できない」箇所があって、2回聞き直したことだけは覚えています。

答えた後にも、それで合っていたのか?よく分かりませんでした。

僕の初めての面接体験は、雰囲気に飲まれて緊張でプルプルした状態で、よく分からないまま終わりました。

それから約10日後、結果が郵送されてきました。

ドキドキしながら封を開けると・・・

「合格」

やったーーー!!!

1次試験が通った時よりも、嬉しさが大きく感じました。

1次試験は、受けている時から「これは受かったな!」という手応えがありました。

だから、正式な合格通知をもらった時にも、そんなに喜びは感じませんでした。

でも、2次試験の時には正直、緊張していてよく分かりませんでした。

だからこそ、受かった時の喜びも大きく感じたのです。

予想を上回る達成感

合格通知と一緒に届いた合格証(賞状みたいな紙)を見て、達成感がわき上がってきました。

この時には、別に英検2級に合格したことで仕事でもプライベートでもメリットがあったわけではありません。

後にカナダにビジネス留学した時にも、提出が必要だったのはTOEICスコアの方でした。

あくまで、「ただの記念」として受けただけです。

でも、この時の僕にとって「英検2級の合格証を手に入れたこと」は、自分でも驚くほど価値を感じたのです。

こんなに嬉しい気分になるとは思っていませんでした。

おそらく理由の1つとして、「筆記試験と面接試験の両方を突破した」という部分が大きいんだと思います。

紙の上だけではなく、しゃべりのスキルも評価された証拠だと感じます。
この合格証は、自分がこれまで2年間かけて積み上げてきた、英語トレーニングの効果の証明でした。

この時に感じた、意外なほど大きな達成感がきっかけになって、僕はその後も次の級・・・準1級にトライしてみたくなったのです。

 

・・・つづく

 

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