from 師範代Shinya
(→前回の続き)
2級の合格証を手にした僕は、すっかり気分が良くなって、さらに上を目指すことにしました。
準1級は、数字的に見ると2級から1ランクだけ上がっただけですが、実際の英語レベルは大きく違います。
僕はカナダでの3ヶ月留学から帰ってきてすぐに、準1級を受けました。
同時期に受けたTOEICは870点だったので、準1級は楽勝だと思っていました。
よくある「TOEICと英検のレベル換算表」で見ると、準1級はTOEIC730点ぐらいになっていたからです。
ところが・・・とんでもない!!
全然、楽勝なんかではありませんでした!
あまりの難しさに、ヘコみました。
過去問を解いても、合格点ギリギリいけるかどうか?という状態でした。
英検準1級は、TOEICとは英文の種類が全然違います。
ニュース英語や学術的な内容のものが多く、まったくカテゴリーが違うのです。
僕はカナダでビジネス留学をしたので、ビジネス英語に強くなって帰ってきました。
だからTOEICでは力を発揮できましたが、準1級では力を発揮できなかったのです。
過去問で失った自信を取り戻せないまま、本番を迎えました。
それでも一応、作文に関してはガッチリ対策をして、そこで点数を稼ぐ作戦でいきました。
正直、試験中の手応えは、作文以外はまったくありませんでした。
すぐに二次の面接対策をスタート
1次試験が終わった翌日の月曜日は、完全に英語から離れて頭を休めました。
そして翌日の火曜日からは、すぐに面接対策の練習に入りました。
受かっている自信がなくてもすぐに対策を始めたのは、少しでも準備期間を長くしたかったからです。
受かってから慌てて対策するのは、僕の学習スタイルに合わないと思いました。
面接対策は、やはり一番難しかったのは自分の意見を言うパートでした。
何を聞かれるか分からないし、聞かれるトピックが英検2級に比べてより社会的で難しめの内容になっていたからです。
ただ、答え方としては2級と比べてそんなに違いはないので、割と練習はしやすく感じました。
僕にとっての一番の難関は、とにかく「自分の意見をいかに素早く思いつくか?」でした。
カナダ留学で自分の意見を言う練習をかなりやったのですが、それはあくまでビジネスのトピックに絞られていました。
社会問題になると、ちょっと種類が違います。
そこで僕は、英検用に練習を重ねました。
・英検の過去問を見てつぶやく
・テレビのニュースを見てつぶやく
・ネット記事を見てつぶやく
という感じです。
それが十分にできるようになってから、英語で言う練習に切り替えました。
おかげで、面接に関してはかなり自信を持った状態で本番の日を迎えることができました。
まさかの体調不良
しかし、本番日には、まさかの体調不良で受けることになりました。
数日前に風邪を引いてしまったのです。
おそらく、カナダ留学から帰ってきてから、日本の生活モードに身体が慣れず、疲れが出たんだと思います。
本番日は身体がダルくて気持ち悪く、あまりテンションが上がらない状態でした。
おかげで、逆に緊張がしづらくなりました。
風邪と緊張、どっちが実力を発揮できなくなるのか?と言えば、僕の場合は緊張のような気がします。
風邪を引いていると、ボーッとして思考力が鈍るので、緊張感が薄れるのです。
当日は、もう1つラッキーなことがありました。
それは、順番が一番最初だったことです。
面接官の先生が教室に入ってすぐに呼ばれたのが、僕でした。
面接官は、優しそうな雰囲気の、70代ぐらいの男性でした。
まだ始まったばかりのため、面接官は問題用紙の内容に慣れていないのが伝わってきました。
そのため、全体のスピードがゆっくり目に進みました。
指示文もゆっくり読まれて、各パートの採点している時間も長めでした。
そのため、1つのパートが終わって面接官が採点している時間に、僕は次の問題に目を通す余裕がありました。
もちろん、最後の方のフリーの質問は印刷されていないので、何を聞かれるか分かりません。
でも、この頃には僕の体調はむしろ良くなっていました。
風邪と緊張のミックスで、体調が良くなる?!
「風邪のダルさ」と「緊張」が組み合わさって、逆に程よい集中力が出ていたのです。
フリーの質問に移る頃には、「質問は何でもOK!」という気分になっていました。
また、聞かれた内容も自分にとってそんなに答えづらいトピックはなく、割と短い時間で自分の考えを思いついて、練習通りの型で話すことができました。
面接会場を出た時には、来た時よりも体調が良くなっていました。
「これは、いけたかも!」
という手応えがありました。
そして、予想通り、数週間後に合格通知が届きました!
やったーーーー!!!
2級に受かった時とはまた違う種類の達成感がありました。
2級は最初から受かったという自信がありました。
でも、準1級は筆記試験で苦戦して、ヒヤヒヤしました。
だからこそ、受かったことに対する喜びがさらに大きかったんだと思います。
僕は、嬉しくてウキウキしてきました。
とはいえ、さすがに次の1級までは目指すことはないだろう、と思っていました。
ところが、2年後には1級に挑戦すると決めてしまったのです。
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From 師範代Shinya(新村真也)
(やり直し英語達成道場 師範代)
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