from 師範代Shinya
(→前回の続き)
英語学習仲間に面接官役をお願いして、容赦のない質問を浴びせかけてもらう練習をすることで、僕はアドリブ力を養うことができました。
英検1級の面接練習を繰り返す中で、1つ気付いたことがあります。
それは、1級の面接と準1級以下の面接との最大の違いです。
その違いは、
「下地知識がないことを発言内容に組み込むと、後からそこを突っ込まれてボロが出る」
ということです。
つまり、よく知らない内容を発言に盛り込んだ場合、それについて面接官から深掘り質問されたり反論された時に、知識がないせいで自分の意見が出て来なくて、たじたじになってしまうのです。
これは、面接システムの違いから来るものです。
準1級までは、面接官の質問は2回までで、内容も決められています。
Q①:「○○は○○だ(←社会問題)と言う人もいますが、あなたはこれについてどう思いますか?」
A:「私は賛成です。」
Q②:「なぜですか?」
A:「なぜなら~・・・」
という流れで終わります。
突っ込み質問が「なぜですか?」ぐらいで、それ以上は一切突っ込まれないので、表面的にとりつくろった意見を言うことで、それっぽくまとめることができるのです。
僕はそうやって、準1級まではクリアしてきました。
でも、1級になると、突っ込み質問に関して耐えられなくなることが分かりました。
下地知識なしではキビしい
英語学習仲間のDさん&K君を相手に、容赦のない質問&反論を食らい続ける練習を積む中で、そのことに気付きました。
練習中に、「国家の防衛予算」のトピックについて話す練習をしたのですが、これがまったく答えられなかったのです。
一応、表面的には2分間スピーチを作ることはできました。
テンプレに当てはめて、それっぽいことを言っただけです。
それに対して、K君とDさんがニヤニヤしながら、僕にガンガン質問を浴びせかけてきました。
僕がこのトピックを何も知らないのを知っているからこその、いじわる質問連発だったのですが、おかげで僕は「下地知識のないトピック」を選んで発言することのリスクを思い知りました。
そこで、3人で練習中に、僕は新しい作戦を試すことにしました。
得意分野にムリヤリ持っていく
それは、自分の得意分野にムリヤリ持っていく方式です。
自分が語れるトピックを5つぐらい用意しておいて、他のどんなトピックが来ても、強引に話しを得意分野に当てはめて話してしまうのです。
僕が下地知識があるのは、実体験から来る日本の「転職市場」と「婚活市場」でした。
この2つはとても似ている部分があって、「自分の魅力を相手に上手に伝えて、相手のメリットになることをアピールする」というスキルが共通していました。
そのため、僕は転職活動と婚活について、熱心に勉強した経験がありました。
勉強だけではなく、自分自身も転職を何度か経験して、婚活も現在進行形でやっていたので、突っ込まれてもいくらでも引き出しがあります。
外国人の友達と、転職や婚活について英語で語り合ったことがあるので、使うボキャや言い回しもスラスラと口から出てきます。
強引手法のメリット&デメリット
強引に持っていく手法のデメリットは、「最初の2分間スピーチを作る時には負荷が大きくて大変」ということです。
出されたお題と、自分の得意分野をどう結びつけるか?
そのアイデアを準備時間の1分以内にひねり出さなければなりません。
もし、1分以内に結びつけるアイデアが思いつかなかった場合は、ほぼアウトになります。
アイデアを思いつかないまましゃべり出すと、話す内容と英語を話す烽の両方を同時に行うことになり、脳内の負荷が上がります。
その結果、文法ミスをしたり、場合によっては、まったく口から英語が出て来なくなることもあるのです。
最初のスピーチでコケると、その後の質疑応答もグダグダになっていきます。
このリスクが、強引手法のデメリットです。
一方でメリットは、その後のディスカッション部分では、自分の意見を即興で考えるのがラクになることです。
最初の2分間スピーチさえ乗り切ってしまえば、後は水を得た魚のようにスラスラと話し続けることができます。
僕は3人での練習時間に、そのことを身をもって体験できました。
そして僕が出した結論は、「リスクを取ってでも、強引手法でトピックを自分の得意分野に引き込む方法が自分には合っている」ということでした。
それに気付かせてくれたDさんとK君に感謝です。
僕は、自分の持ちネタにどう結びつけるか?そのバリエーションをじっくり考えてみることにしました。
・・・つづく。
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